マガジンのカバー画像

ことわざとか格言とか「好きな言葉」への愛を語る

11
格言好きが高じてラテン語を学んだこともあるほど。勇気づける言葉、励みになる言葉、好きな言葉たちへの愛を語るマガジンです。
運営しているクリエイター

#ことわざ

花への期待:生存戦略に絆されて

絆 される。 この言葉を「情に厚い」と解釈すれば美点と受け止める人もいるだろう。だが本当にその解釈だけだろうか? 絆 と書いて絆 すと読む。 絆という文字に、柵 のような自由を奪うものという印象を持っていた。だから私は、何かにつけ絆 を叫ぶ人たちに首をかしげていた。 だが、時と共に言葉の印象を再刷り込みされ、今では絆 は、大切なものと捉えることが増えてきた。 しかしながら、絆 すという響きには、今でも残念な印象を持つ。先々迷惑なことが起きると判りながらも許容する柵

生と死の間に_curiosity killed the cat

生と死はワンセット。生まれたからには死ぬ。生き物全ての宿命だ。 だが、命あるモノ、そう簡単には死なない。 生老病死(しょうろうびょうし)といわれるように、生と死の間には、老いと病があるからだ。 ◇ curiosity killed the cat 好奇心が猫を殺したという直訳で知られる言葉だが、この言葉の意味は案外深い。 映画や海外ドラマでは「余計なことに首を突っ込むな!」という意図で使われていることがある。だが、それ以外の含みをも感じさせる言葉なのだ。 猫は9つ

「逃げるが勝ち」ではないと思うのだ

ふうーーーつ!うううーーっ! と、スゴイ勢いで猫が唸っていた。どうやら喧嘩の前段階、猫と猫で睨み合っていたようだ。 だが、よくよく見てみると少し様子がおかしい。 1匹の猫は、徐々に体制を変えながら方向転換をしようとしている。まるでコマ送りの動画のように姿勢を変えていく。それを見守るもう1匹の猫。 喧嘩には発展せずに済みそうだ。 ◇◇◇ 人の世には、いろいろな言葉、格言やことわざがある。私は、そのような言葉を集めるのが好きだ。 そして、日常の中で目にする情景に、そ