将来安泰と祝福された男に突き付けられた現実とその未来
『○○○監査法人解散』
日本経済新聞を見て我が目を疑う。
まだ入社2ヵ月。
こんなに早く職を失うとは・・・
幼少期から、勉強していい大学に通って大きな会社に入れば安定した生活が送れると教育されてきた。
両親はともに高卒で苦労したきたのを目の当たりにし、学校の先生は誰もが同様のことを言う。
大人の言うことを懐疑的に捉える反抗期のときでさえ、この点については何の疑いも持たなかった。
言われるがまま大学を卒業し、さらには大学院へ進学。
親のスネを髄までしゃぶりつくした上での就