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【世界史】曜日に関する用語

暗黒の木曜日などの〇〇の何曜日という世界史用語をまとめてみました。





おまけも書いてあるので是非最後まで読んでみてください!


月曜日

・イースターマンデー
キリスト教(カトリック)用語で復活祭翌日の月曜日のこと。多くの国や地域において祝日となっている。

・ブラックマンデー(暗黒の月曜日)
1987年10月19日、ニューヨーク株式市場で起こった過去最大規模の暴落のこと。508ドル、22.6%という下げ幅は世界恐慌の引き金となった日(ブラック・サーズデー)の下落率12.8%を上回るものだった。

火曜日

・シュローブチューズデー(懺悔の火曜日)
四旬節の初日である灰の水曜日の前日のこと。多くのキリスト教信者はパンケーキを食す。

・スーパーチューズデー
アメリカ大統領選挙の予備選挙や党員集会が集中する2月または3月上旬の火曜日のこと。

・ブラックチューズデー(悲劇の火曜日)
暗黒の木曜日の暴落に関する報道が週末の報道によって民衆に広く知られたことで、パニックを起こした投資家が株式の売却に殺到し、壊滅的な株価崩壊が起こった1929年10月29日のこと。

水曜日

・アッシュウェンズデー(灰の水曜日)
キリスト教カトリック教会をはじめとする西方教会の典礼日のこと。復活祭(日曜日)の46日前の水曜日であり、四旬節の初日に当たる。

・ブラックウェンズデー(暗黒の水曜日)
1992年9月16日にイギリスの通貨であるポンドの為替レートが急落し、翌日に英国が欧州為替相場メカニズム(ERM)を離脱した一連の出来事。

・ホワイトウェンズデーズ(白い水曜日)
イラン・イスラーム共和国におけるヒジャブ強制着用との闘いを目的とした社会キャンペーンのこと。

木曜日

・ファットサーズデー(脂の木曜日)
四旬節の直前の木曜日のこと。ポーランドではこの日にポンチキやファボルキなどが食される。

・ブラックサーズデー(暗黒の木曜日)
1929年10月24日、ニューヨーク株式取引所で空前の株価大暴落が発生し、「世界恐慌」の始まりとなった日のこと。

・ホーリーサーズデー(聖木曜日、洗足木曜日)
キリスト教教会暦における復活祭前の木曜日のこと。

金曜日

・グッドフライデー(聖金曜日、受難日)
キリスト教教会暦における復活祭前の金曜日のこと。死から生へと移るキリストの過越の神秘を祝う3日間のうち、受難と死を記念する日。

・ブラディフライデー(血の金曜日事件)
1972年7月21日、北アイルランドのベルファストでIRA暫定派によって引き起こされた一連の爆破事件。80分間に20発の爆弾が爆発し、9人の死者と130人の負傷者を出した。

土曜日

・ブラックサタデー(暗黒の土曜日)
1962年10月27日、キューバでアメリカ軍偵察機U-2が撃墜され一触即発の危機に陥った出来事。

・ホーリーサタデー(聖土曜日、聖大スボタ)
キリスト教教会暦における復活祭前日の土曜日のこと。

日曜日

・シチューサンデー(アイントプフの日曜日)
1933年にドイツのナチス政権が始めたプロパガンダ活動。10月から3月までの間、月に一度日曜日にアイントプフという質素な鍋料理を食べて、節約した金を募金するというもの。

アイントプフ


・パームサンデー(エルサレム入城の日、枝の主日、棕櫚の主日)
イエス・キリスト復活の1週間前の日曜日のこと。

・ブラディサンデー(血の日曜日事件)
①1905年1月22日、ロシアのペテルブルクで労働者の請願に対して軍隊が発砲、多数が殺傷された事件。この事件が第一次ロシア革命の勃発の契機となった。

②1965年3月7日、アメリカの公民権運動中にアラバマ州の都市セルマで起きた流血事件。

③1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリーで、デモ行進中の市民27名がイギリス陸軍落下傘連隊に銃撃された事件。ボグサイドの虐殺とも呼ばれる。

④1973年10月14日、タイのバンコクでタノーム軍事政権の強権独裁化に民主憲法の回復と制定を要求した市民抗議運動が武力で弾圧された事件。

⑤1991年1月8日、ソビエト連邦政府がリトアニアのヴィリニュスにアルファ部隊を派遣して制圧を図り、1991年1月13日にテレビ局などを襲撃した事件。



※1976年10月6日、タイのバンコクで起こった血の水曜日事件(タンマサート大学虐殺事件)はブラディウェンズデーの記載がなかったので、除外しました。


おまけ 

・ウィットマンデー
キリストの復活後祈っていた使徒たちの上に神からの聖霊が降ったことを記念する日のこと。聖霊降臨祭の翌日。

・グリーンマンデー
アメリカなどで、12月の第2月曜日のこと。いわゆるクリスマス商戦において、ブラックフライデーやサイバーマンデーで買い逃した客を対象とする。

・サイバーマンデー
感謝祭(11月の第4木曜日)の翌月曜日に行われるECサイトでの大規模なセールのこと。

・ハッピーマンデー
「成人の日」「海の日」「体育の日」「敬老の日」の4つを本来の日付から月曜日に移動し、土・日・月の三連休にする制度。

・ギビングチューズデー
アメリカの感謝祭明けの火曜日。クリスマス休暇が始まる前に国際的な「寄付の日」を設けようという社会的なムーブメントのこと。

・タコチューズデー
アメリカの毎週火曜日にタコスを食べに行く習慣。もしくは、火曜日の夜にトルティーヤを使ったメキシコ料理を提供すること。

・パッチチューズデー
Microsoft社が毎月第2火曜日に公開する、OSやその他の関連アプリケーションのセキュリティアップデートやその他アップデートのこと。

・スーパーサーズデー
イングランド銀行(BOE)によって金融政策、議事録、インフレレポートが併せて発表される木曜日のこと。

・カジュアルフライデー
1990年代後半に日本ではじまった、金曜日にカジュアル度の高い服装で過ごそうという、メンズファッション業界のキャンペーン。

・グリーンフライデー
毎年アメリカなどで感謝祭の翌日(11月第4金曜日)に行われる大規模なセール「ブラックフライデー」を否定し、同日にサステナブルな消費を啓発するムーブメントのこと。

・ブラックフライデー(黒字の金曜日)
感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。小売店などで大規模な安売りが実施される。

・プレミアムフライデー
経済産業省および経済団体連合会を中心とした、経済界が提唱・推進する、毎月末金曜日に普段よりも豊かな生活を推奨するとする個人消費喚起キャンペーンのこと。

・ホワイトフライデー
11月に中東で開催されるショッピングホリデーのこと。通常4日間行われる。

・スーパーサタデー(パニックサタデー)
アメリカで商品の売り上げが伸びるとされるクリスマス直前の土曜日のこと。

・ガウデテサンデー(喜びの日曜日、ローズサンデー)
西方教会の伝統的な宗派の教会暦でアドベント(クリスマス前の数週間)の第三主日のこと。

・スーパーボウルサンデー
アメリカンフットボールの最高の大会であるスーパーボウルが開催される2月上旬の日曜日のこと。

<参考>
・「最新世界史図説タペストリー」帝国書院
・「チャート式新世界」数研出版
・「世界史用語集」山川出版社

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