薬草をもっと知ろう❗️薬草植物園へ
二十四節気の夏の二つ目の季節『小満』(5月21日〜6月5日頃)を迎えました。あらゆる生命が満ちて、太陽の光を浴び、すくすくと成長する時期です。中医学を学び始めてまもない私ですが、原料となる薬用植物も元気に成長している所を実際に見たいと思い、前から中医学の先生に教えていただいていた初夏の東京都薬草植物園を覗いてきました。その時の様子を綴ってみたいと思います!
植物園は昭和21年設立以来、薬務行政の一つとして、薬用植物を収集、栽培されています。
現在は主に、危険ドラッグや健康食品の指導・取締りに向けた植物鑑別等の試験検査、調査研究を行うほか、薬用植物の正しい知識の普及の活動を行っています。正に植物の研究所ですね。
小平市の西武新宿線東大和駅に隣接し都内からはちょっと遠いですが、電車に乗ってしまえば、駅から3分。アクセス良好の場所です!しかも無料で見る事ができ、緑に囲まれたほっこりできる空間になってます。
先ずは、興味津々の漢方薬原料植物区へ
次は、四物湯=当帰、芍薬、川芎、地黄の原料となる4つの植物たち
血液の流れを良くし身体を温め補血してくれ、ホルモンバランスを整えてくれる女性にとってとても良い漢方薬です。その花たちもカワイイのです。
「立てば芍薬座れば牡丹」の意味は、イライラ気の立っている人には芍薬が効く事からきた言葉だそうです。また一つ勉強になりました。
その他にこの季節は、紅花、遠志と可愛い花が満開で色とりどりの花達が見所です。
他にクコ、ナツメ、麦門冬と沢山の生薬になる前の植物を見る事ができます。
オタネニンジン(朝鮮人参)のパワーあふれる実なども見る事ができたり、梅の実がなり始めて季節感を味わう事ができます。
何百種の漢方薬エリアを抜けると製薬原料・民間薬エリアへ
禁止種でないケシの花が咲き誇ってカラフルな花畑が広がります。
ケシは、痛み止めの原料となるモルヒネとなる為に栽培禁止種は、厳重に柵の中で管理されてます。希少なブルーのケシもあるそうですが、今年は残念!咲かなかったみたいです。💦又、来年見に来ます!
ふれあいガーデン・栽培試験区
此方では、桜の花と似ている白い花が咲いた後、実がなり、中からアーモンドを発見しました。こんなふうになってたんですね。
染料・香料植物区
ラベンダー・カモミール・ウコン・ミントなどのハーブの数々を見ることができ、草生舎で花・植物の苗なども買うことができます。今の時期は、ハイビスカス、アジサイ、ポピーなどいろいろありました。
水生植物区
葉っぱに切り込みがあるのは睡蓮。
丸い円形の葉は、ハスと区別されるそうです。
ハスの葉は荷葉、種は蓮子と暑さを取り除く生薬になります。
どちらも水に浮かぶさまは絵になりますね。
温室
正面玄関にある温室の中は、バニラの木・カカオ・ドラゴンフルーツ・蘭・カルダモン・クローブなどのスパイス、フルーツ、花など南国の植物が栽培されています。
薬草資料館
最後に最近公開になった展示室へ
今まで見てきた薬草から採取して生薬となったモノ、ちょっとグロテスクな動物性の原料、鉱物系原料もあり、ケシから作られた医薬品なども展示されてました。見応え十分な内容で是非資料館も見ていただけれは、知識が深まる!はずです。
いががでしたか?
沢山の種類の植物を見た後のおさらいのように生薬を見ると、可愛い花を咲かせ実がなり効能を発揮する生薬に生まれ変わった漢方薬たち。3000年の前から一つずつ根気よく探求していった努力を思うと先人の知恵に感謝しないとですね。
またおりをみて咲く花の種類を見に行こうと思います。秋には、どんな見頃を迎えてるかなー?楽しみになる薬草植物園でした。
最後まで読んでいただき有難うございます♪
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