1-1-2 都合とは何か?(応)
さて、ここまでの説明でざっくり「都合」が何なのかはお分かり頂けただろう。
ここからは都合の意味の応用を解説する。
日常でこの様な会話を経験したことがあると思う。
「今大丈夫?」
「今忙しい?」
筆者はこの言葉が大嫌いである。これは都合の反転という、自己都合を的確に相手に押し付ける最低な言葉。
相手の都合など考えず、自分の都合を成り立たせる為の手法だ。
この問いかけには、私は今から荷物を運びたいのですが、1人では運べないので手伝ってほしい、時間はありますか?と言った言葉が足りていない。
聞かれる側にだって都合がある。
ある程度、どの位時間を使う要件なのか、先に知っておかないと返事が出来ないのである。
例えば上司に言われた場合、部下は自分の用事はさておいて、時間ありますよと返事をしがちだ。
蓋を開けてみれば半日掛かるような手伝いだったなんてザラにある。
さて、この「今、〜?」の凶悪さを説明しよう
・時間はあると回答された場合は、拘束が出来る
・ないと回答された場合は、なぜ?と聞ける
・どうして?と回答された場合は、要件できめるの?と返せる
どう転んでも最初から他人の時間を使う気なので
自分の都合を利用して、他人の都合を考えない。
自己都合を通すために、都合を考える隙を与えないという不愉快極まり無い言葉なのだ。
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