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電子書籍(EPUB形式)の作り方

ふと、電子書籍を作る時にすごく苦労したのを思い出したので、自分なりに分かりやすく説明したいと思います。
やり方はいくつかありますが、ここでは一番シンプルな方法をご紹介しますね。販売に使用するのはAmazon Kindleです。

必要なもの

・原稿
・表紙となる画像

準備

ワードやテキストなど、人によって原稿に使用するファイル形式は違います。
ここでは、テキスト形式(.txt)にするのをおすすめします。
原稿をテキスト形式で保存できたら、今度はマークダウンの記法を使ってページの区切りや段落を作ります。
私が使っているのはでんでんマークダウン、後述の変換に使用するでんでんコンバーターに対応したものになります。

私が主に使っているのは以下のタグですが、でんでんマークダウンの方に詳しく載っていますので、必要な場合にはそちらをご参照ください。

空行:<p><br /></p>
改ページ:======
(=が3つ以上あれば改ページされますが、間違いのないように私は6つにしています)
見出し:#○○#、##○○##、###○○###、####○○####、#####○○#####、######○○######
<例>####プロローグ####
(見出しは1~6まで種類があり、#の数が小さいほど文字のサイズが大きいです。また、見出し1#○○#の次に見出し3###○○###など、数字を飛ばした場合はエラーになります。隣り合う数字の見出しを使ってください)
ルビ:{|}
<例>{僻|ひが}む

小説など、画像を挿入する必要のない本であれば、これだけ覚えれば十分です。
ちなみに、段落は元々の仕様として <p></p> で囲むことで、次の段落との間に空行が挟まれますが、小説書きにはちょっと使いづらいため、確実に空行を挟めるタグ <p><br /></p> を使う方がいいです。
また、わざわざ <p></p> は原稿に書きこまず省略しても、変換の際に段落としてみなされるのですが、私は意図した位置にしっかり空行を挟みたいので <p><br /></p> を使っています。

変換する

マークダウンを記入して原稿を保存したら、EPUB形式へ変換します。
EPUBは電子書籍用のファイルで、これがないと電子書籍にできません。
私が使用しているのは無料で変換してくれる、でんでんコンバーターです。

縦書きに対応しているので、小説書きにはとっても便利。
先ほど紹介したでんでんマークダウンも、こちらに対応したものなのでバッチリです。
また、出来たEPUBファイルを確認したい場合は、AmazonのKindle Previewerが便利です。こちらも無料でダウンロードできます。

これでEPUBファイルが作れましたので、あとは出版するだけです。
すべて無料で出来るため、一切費用はかかりません。

ここから先のやり方は、以下のサイトがとても詳しくて分かりやすかったので割愛します。

出版申請が済みましたら、早くて四時間後くらいには販売が開始されます。場合によってはもっと遅いこともありますので、販売開始を知らせるメールが届くまで待ちましょう。

以上で電子書籍の出版方法の解説は終わりです。

ちなみにAmazon Kindleには「KDPセレクト」というものがあり、これは月額読み放題プラン(Kindle Unlimited)のことです。
これに登録すると、読まれたページ数に応じてロイヤリティが獲得できます。(1ページにつき0.5円と言われています)
また、これに登録した場合のみ、印税を70%にすることができます。
登録しない手はないですね!
ということで、私は「KDPセレクト」への登録をおすすめします。

何か分からないことがありましたら、どうぞお気軽に質問してください。
私もまだまだ未熟ですが、答えられる範囲でお答えしますよ!



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