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まさか!

構造欠陥だな

腰の痛みも落ち着いてきたころである。
吾輩は1階のリハビリ室で退屈ではあるがストレッチを含んだリハビリを毎日決まった時刻に行っていた。
順調に回復していたのでそろそろ退院かもしれないなと、その日を待ちわびてストレッチをこなしていたのである。

ストレッチ中の吾輩である(イメージ)

しかし、一つだけ気がかりなことがあった。指先が痺れるのである。

さてそろそろ退院しても良いだろうという事になった。
そのころである。

首もか・・・

医師「あんた、もしかすると首も良くないかもな」
吾輩「エッ・・・首」
医師「腰が悪いと首に負荷がかかりやすくなるからな」
吾輩「まじで・・」
医師「レントゲン撮るか。すぐに分かるから」

さて結果は

レントゲンをすぐさま撮ることになり、吾輩はそそくさと
言われるがままにレントゲン室に入った。
医師「はい、そのままジッとしてて」
吾輩「・・・」

しばらくして診察室に呼ばれた。

医師「やっぱり頸椎も変形してるな」

驚いた吾輩である

吾輩「えっ・・・」
医師「これは構造欠陥だから仕方ない」
吾輩「・・・」「建築物じゃないぞ・・・」(心の声である)
医師「こりゃ、あんた生まれつきのものかもな」「指先が痺れるのもこの頸椎変形のせいだから、首に注射しておくか」
吾輩「えっ・・・首に」
医師「麻酔だ」

注射器はこのくらいの大きさである


星状神経節ブロックというもの

という事でベッドで仰向けに寝るように指示され、若干緊張しながら医師の処置が終わるのを両目をしっかりとつむったまま待った。
医師「ちょっとチクッとするけどすぐに終わるから」
吾輩「はい」
医師「はい、終わった」

今でもはっきりと覚えている、液体が流れ入ってくる感覚と同時に腕が暖かくなったのを。血流がおそらく改善されたのであろう。
しばらくは効果があった。痺れが緩和されたのである。

この時はこの麻酔の正式な名称を知らなかった。
後に星状神経節ブロックと分かった。

ココから星状神経節ブロックと様々な頸椎に起因する不調との長い付き合いが始まったのであった。

今思えば打ちすぎであった。

本日はココまで。




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