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不安と疑問だけが残った、ベトナム戦~最下位のチームとドローで予選終了

本日3月29日、森保監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップアジア最終予選でべトナム代表とホームで対戦しました。
勝てばグループBの首位通過が決まる一戦でしたが、結果は1-1と引き分けました。

相手は今回の予選で最下位のチームです。
ところが、相変わらずと言うか、予想通りと言うか、
今夜の試合も、とても褒められた内容ではありませんでした。

◆個人任せのチーム

これまでの記事でも何度も言ってきましたが、
今の日本代表には基本的な約束事もないように見えます。
実際、選手のポジショニングがいつも微妙で、
中に人が多すぎて、サイドの選手が孤立しています。
その上で、普段スタメンを固定してそれを頑なに変えないにも関わらず、
今夜の試合では、普段出てないサブ組だけでほぼスタメン組まれて、行ってこいは無責任というか、上手くいかないように思えました。

勿論、何でもかんでも監督の責任というわけでもなく、
何でもかんでも細かく指示を出せと言っているわけではありません。

ただ、チームとしてどのようにボールを奪い、
どのように点を取るのかという最低限の指針も感じられない中、
攻守においてあまりにも個人任せで、所属が同じ(もしくは元チームメイト)同士のコンビネーション以外はほとんどバラバラなチームをどうするつもりなのか、これまで全く見えてこなかったのです。

また、同じフォーメーションでも、人の組み合わせを変えたらやり方だって少しずつ変わります。
それぞれの選手の特性に合わせて微調整が必要になるはずです。

◆後半光明が見えたにも関わらず・・・

後半に久保をトップ下に置くフォーメーションに変えてから少しずつ良くなり始めたにも関わらず、残り30分以上ある中で、結局いつものメンバーに戻してしまいました。
あのまま戦っていたら1点は取れていたように思います。

正直、あのような交代のされ方をした旗手選手、久保選手の2名には同情します。

森保監督からしたら、『やっぱりいつものメンバーじゃないと勝てないな』と思ったのかもしれないですが、結局それでも勝てませんでした。

◆本番では絶対に通用しない

W杯本番では、ベトナムよりも何段階もレベルの高いチームと戦う事になりますが、
戦術伊東・戦術三苫、もしくは個人の能力だけに頼る戦い方が通じるとは思えません。
いつものやり方が封じられた時のオプションも今のところありません。
特に今回のように先制されて、引いて守られた場合には、何も打開策がありません。

何より、攻守に渡ってセットプレーが弱い。
自チームのセットプレイでは点が取れる気配が全くなく、
逆に相手チームのセットプレイでは今夜のように失点してしまう。

このままでは、東京五輪の時のようにスタメン組が疲弊して負けるのは目に見えています。

W杯出場が決定しましたが、不安や疑問しか残らない試合で予選の幕を閉じる結果になりました。

◆本番の組み合わせ的にも心配が・・・

それと、少しでも本大会の組み分けを有利にしたいのならば(と言っても本大会は格上ばかりだけど)ポッド2に入る首位で突破したいですが、果たして…
※午後22時時点では、まだサウジアラビアとオーストラリアの試合を残していて、結果次第では日本は2位に陥落します。

後になって、あの時勝てていたら・・・なんてことにならない事を祈ります。

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