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パーフェクト・ケア! 悪vs悪の仁義なき戦い!!

ロザムンド・パイクが好きである。
とは言っても、出演作は「ダイ・アナザー・デイ」と「ゴーン・ガール」ぐらいしかまだ見れていないので、熱心なファンとはとても言い難い。
しかし彼女の存在感は個人のものとして確固たる地位を築いていると感じている。
勝手な印象だが、彼女の持って生まれた顔、そして表情こそが最大の持ち味だと言える。
とにかくクール。どんな感情でも目が変わらない(オレの見た映画だけかもしれないが)。
無表情でとんでもないことをやらかす危険な香りがプンプンする。
そんなところが今現在彼女に抱いている印象である。

そんな彼女の出演する「パーフェクト・ケア」を先日自宅でやっと見ることができた(アマプラで880円)。昨年末に映画館で上映されていたようだが、一瞬で終わった。

一言で言えばとんでもない映画である。
こっからは完全にネタバレというかバレしか言わないので、本編を楽しみにしてされている方はご退出を。

まずこの映画は全く感情移入ができない。
終始傍観者という立場で鑑賞することになる。
まあオレのように通常の感覚を持ち合わせている場合に限るが…

パイク演じるマーラは、弁護士で身寄りのない高齢者の後見人を請け負うサービスを行っている。
が、その実態はただの窃盗犯で、高齢者や家族を説得し、ツルんでいる医者や高齢者施設と結託して施設にぶち込む。
そして残った家から金銀財宝土地権利書あらゆるものを盗んでいくというただの犯罪者なのである。
しかも「母親を返せ」と訴える高齢者の家族からも強引に引き離して施設にぶち込むという荒技までやってのける凄腕である。

まずこの時点で主人公に全く感情移入ができない。

そして次なる獲物ということで、医者から紹介されたのが、至って健康な資産家のおばあちゃん。
日本でリメイクされるなら絶対に藤田弓子さんである。
正直言ってこれが言いたかったがためにこれを書いている。
そしてマーラは木村佳乃さんである。
そしてこの後登場するロシアンマフィアは、とりあえず遠藤憲一さんにしておこうか(体躯は全然異なるが)。

「私は健康だ」という主張も突っぱね、今回も強引に施設にぶち込む。
さっきから表現が酷いですよね。
これもこの作品の世界観と私の感じ方がそうさせるのでしょう。

そしてマーラはとんでもない貧乏くじを引いてしまった。
その藤田弓子さん演じる(もうリメイクされとるやないかい)おばあちゃんは、ロシアンマフィアの実母だったのだ。
ここから悪徳弁護士vsロシアンマフィアの壮絶な戦いが始まる!!

とまあここまではトレーラーでも見ればわかるところなのだが…
オレはトレーラーも見ずに雰囲気だけで見始めた。情報ゼロの状態なのである。
オレは基本的に映画を見るときは、前情報などほとんど見ない。
実際の映画を見て興味をもったら、その背景をおさらいしていくというスタイルなのである。

まー血なまぐさい表現ばかりである。
オレはもっとポップな感じかと思っていたが、完全にしてやられた。
はっきり言って死闘である。
実際に死人が出る。
なんならマーラも恋人も死にそうになる。
しかしそんな局面もマーラは無表情で攻めまくる!!
最終的にマーラはロシアンマフィアに勝ってしまうのだ…
まあそっからは蛇足(とオレは思ったけど)。
話をしっかり終わらせなければならないので用意されているのだ。

話が戻るが、この映画は終始傍観者の立場で見ることになる。
「がんばれマーラ!!」と思って見た人、ごめんなさい。
とにかくこの映画はロザムンド最強ぉウ!!!!!を味わう映画なのである。

無料配信が始まったらまた見ようかなと思える映画である。
そのときはまた違った感想が生まれるのだろうか…

お腹減ったんで味噌煮込みうどん作ります。
昨日から井上真偽さんの「その可能性はすでに考えた」を読んでいるので風呂で読みます。


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