法務からみたケルベロスのいい感じな部分を話してみる

■自己紹介
初めまして。アカツキで法務をやっています、あめのです。
一般民事の法律事務所で1年半くらい弁護士をした後、アカツキにジョインした者でして、現在法務を丸4年くらいやっています。
現在の担当業務は、事業や社内の法令遵守体制の構築運営業務(ケルベロスの法務業務はこれに含まれる。)・ガバナンス・知財業務などを担当しています。

■ケルベロスにおける法務の役割
ケルベロスにおいて法務が何をしてるのかというと、「事業の法務リスクを適切に分析し事業側に提供する。」ということに尽きます。
何か新しい事業や施策が出たときに法的な問題点を分析したり、事故が発生した際の対応フローを構築したり、実際に事故が発生したときのリスク分析や対応方法についての助言を行ったり、そういうことをしています。
そうなんです、やっていることは普通の法務部と変わらないんです(私は他の事業会社経験がないのですが、おそらく他社の法務部でも同様の役割を担っているかと思います。)。

じゃあ別にわざわざケルベロスなんて組織を作らなくてもいいじゃん、となりそうなものなんですが、実際組織を作って動かしてみた感想としては

「ケルベロスができていい感じ」です。

なので今回は法務から見たケルベロスのいい感じな部分を語彙力低めでお話しできればと思います。

■課題やリスクが共有できていい感じ
ケルベロスは、役割が違う3つの部署(法務、QA/CSを担当する「CAPS」、事業リスマネ/コンサルを担当する「Think@」)を一つにまとめた組織体です。
この3つの組織、やってる業務自体は割と独立していて、それゆえにケルベロスが発足する前は、業務上そこまで深い関わりはありませんでした。
なんですが、これら3つの部署っていずれも会社のリスクコントロールする、という大上段の部分で目的が一致しているんです。
それで、目的一緒なんだったら一緒にやってみようYoということでケルベロスが発足しました。

一緒になってみて最初に感じたメリットは、課題認識が共有できたことです。業務が異なる分、それぞれの部署が持っている課題の粒度や優先順位も結構違っていたんですが、ケルベロス体制にすることにより、大上段の目的から逆算して会社全体としての課題や優先順位の共有をすることができました。

また、ケルベロスの目的は会社のリスクコントロールですが、それぞれの部署でもっているリスク認識が共有できるので、全体としてのリスク感度が向上しました。これは地味に大きかったです。

■部署の垣根を超えた施策が実行できていい感じ
課題やリスクが共有できると、打ち手も共同で実施することができます。
実際にあった事例ですが、「メンバーの法的リテラシーをもっと向上させたいね」という課題がケルベロス内で共有でき、打ち手として「メンバーにとって親しみやすい形の法令遵守動画を作成しよう」という方針となった際、
Think@「動画制作のディレクションは任せて!」
CAPS「検証やQAメンバーへの展開は任せて!」
という形で、部署間の調整コストなくプロジェクトを進めることができたりします。

■役割分担が明確になっていい感じ
連携できる他部署の存在が可視化されると、その中で自分が発揮しなければいけない価値が明確になりました。上記の法令遵守動画作成プロジェクトでいうと、法務の役割は「わかりやすい法令順守動画コンテンツの作成」に集約され、そのおかげで法務は責任をもってコンテンツ作成に業務を集中することができます。これはあくまで一例ですが、そのようなことを繰り返していくことで各部署や各人の専門性がより強化されていき、ケルベロス全体のパフォーマンスもより向上させていけるのではないかと期待しています。

■ボールが落ちなくていい感じ
よく、役割を定義しすぎると「これはうちの業務じゃない」的な感じで業務の押し付け合いが発生する、みたいな話を聞いたりします。が、ケルベロスの場合は役割が明確になることで逆に落ちてるボールを発見しやすくなり、組織の目的が一致しているので落ちたボールを積極的に拾っていけるようになったと感じています。

■トータルサポートができていい感じ
上記のような状態を維持できると、結果として課題やリスク対策の上流(法律、ルール)から下流(実際の運用)までをケルベロスでトータルサポートできることとなるので、メンバーにとってより高い価値を提供できるようになると思っています。

■まとめ
以上、自画自賛的に耳障りの良いことを述べてきましたが、ケルベロスはまだできて日の浅い未熟な組織です。できていないこともいっぱいあります。
まだ良くも悪くも「いい感じ」でしか実感できていないので、今後「超いいよ!」と断言できる組織を目指して精進してまいります!


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