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中村成吾
2023年12月30日 09:25
みなさま、こんにちは。作家 室生犀星と聞いて何の作品を思い浮かべますか?私が犀星の名前を知ったのは、父の本棚にあった『杏っ子』という小説でした。私は犀星の『蜜のあはれ』に惹かれます。たしか二十歳くらいの少女(しかし金魚でもある)と老作家の軽妙洒脱な対話が見どころの作品です。「おじさまはどうして、そんなに年じゅう女おんなって、女がお好きなの」「あたい、せいぜい美しい眼をして見せ、おじさま