50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方

こんにちは。今回は、50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方についてお話していきます。50代を過ぎてくると、仕事の定年退職や年金受給を考えるようになってきます。そこから老後の収入源についても考えなければいけませんが、今までは仕事をしていたので、給料がもらえていましたが、これからは、年金だけでは足りない分を他の収入源で補ったり、貯金を切り崩していくことが想定されます。
資金状況が厳しいと感じているのであれば、決してやってはいけないお金の使い方があります。これらをやめることで、老後の生活をより豊かにすることができるはずです。

50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方

50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方1つ目は、過剰な健康グッズの購入です。
健康維持は大切ですが、過剰な健康グッズの購入は避けるべきです。たとえば、高価な健康機器やサプリメントに多額を費やすことは、長期的に見て無駄な支出になる可能性があります。健康グッズを購入する際には、本当に必要かどうかを慎重に考えることが大切です。健康グッズを使わなくても、基本的な運動やバランスの取れた食事を心掛けることで、健康を維持することができます。無駄な健康グッズに頼らず、日常生活の中で健康を保つ方法を見つけることが大切です。
また、信頼できる情報を元に購入することも重要です。インターネットや広告に流されず、医師や専門家の意見を参考にしたり、周りに健康的な人がいれば、その人の生活習慣を取り入れてみるなど、現実的な情報が最も信頼できます。
年齢を重ねるごとに健康について考えることが多くなり、病気や老化を防ぐために、つい健康グッズに手を出したくなるものですが、まずは食事と運動、そして睡眠をしっかりとることから始めていきましょう。また、これは残酷な話ですが、年齢による老化は完全に防ぐことはできません。ある程度の老化には、目を瞑ってやり過ごすしかないこともあります。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方2つ目は、高額な趣味や趣味グッズの購入です。
子供も自立して、資金に余裕が出てくる時期かもしれませんが、高額すぎる趣味は見直すべきです。 例えば、高価なカメラやゴルフ用品などを頻繁に買い替えることは、長期的に大きな出費になります。趣味に使うお金を見直すことで、貯金や他の重要な支出に回すことができます。 例えば、趣味の道具をレンタルする、または中古品を購入することで、コストを抑えることが可能です。趣味の楽しみを損なわずに、経済的な負担を軽減する方法を見つけましょう。
高額な物を買うときは、一生使えて、次世代にも受け継げるような物を買うとか、いざというときに高く売れる物を買っておくと、買うときの出費は痛いですが、将来的に自分を助ける買い物になるかもしれません。
特に、カメラやゴルフ用品、時計などは高額ですが、高く売れる物もあるので、中途半端な安物を買って、すぐに買い替えてしまうよりも、一度だけ高い物を買ったほうがいい場合もあります。いずれにしても、老後の資金繰りも考慮しながら、お金を使っていきましょう。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方3つ目は、無駄なイベントや旅行への出費です。イベントや旅行は、老後の楽しみの1つかもしれませんが、使いすぎには要注意です。定年退職後であれば時間を有効に使えるので、安い時期の平日に旅行をしたり、シニア割引を使うなど、賢く旅行をしましょう。
また、無理にお金のかかるイベントに参加せずに、地域の交流イベントに参加するのもおすすめです。これからの老後を一緒に過ごす人たちの集まりにもなりますし、無料で参加できるので、老後の貯蓄にも繋がります。
もちろん、今まで仕事や家族がいて時間が取れなかった分を取り戻す、という意味で、色んなイベントに参加したり、旅行に行くのも楽しみの1つだと思います。マイルを貯めたり、旅行割などもあるので、旅行情報をしっかり抑えて、賢くお金を使っていきましょう。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方4つ目は、無計画な大型支出です。自宅のリノベーションや車の購入など、大きな出費は資金計画に入れていないことが多く、老後資金が足りなくなってしまうことも考えられます。しかし、老後を快適に過ごすためには、リノベーションや車の買い替えがどこかで必要になってくるので、大型支出をしてはいけないというわけではありません。
こういった大型支出は、あらかじめ資金計画に入れておきましょう。毎月の生活費だけで計算しても、突発的な支出は必ずやってきます。今までの家計簿を見返して、生活費以外にかかった費用も記録しておき、資金計画に加えておくと、大型支出にも耐えられるようになります。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方5つ目は、高額な贈与です。子供がマイホームを買うときや、孫が入学するときなど、おじいちゃん、おばあちゃんになると高額な贈与をする機会がやってきます。これ以上使い道がない資金を次世代に渡していくのは、とても良いことだと思いますが、自分の首を苦しめないよう注意してください。
また、贈与には税金がかかりますから、年間110万円以上の贈与をするときは、税金がかかってしまう、ということも頭に入れておきましょう。マイホームへの贈与は非課税になるなど、贈与税にも条件があるので、マイホーム購入時の不動産屋や、近くの税務署に行って相談してみることをおすすめします。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方6つ目は、高リスク投資に手を出すことです。資金計画をしていると、足りないなと思い、ついハイリスクな投資に手を出してしまうことがあります。若い時にハイリスク投資をした経験があり、成功したことがあるなら、大きな損失には繋がらないかもしれません。もし、投資経験がほとんど無いなら、50代、60代でハイリスク投資に手を出すのは絶対にやめておきましょう。ハイリスク投資はギャンブルと同じなので、大きな損をする可能性もあります。しかも、一般的なギャンブルと違い、株式投資やFXの場合は借り入れができてしまいますし、短期間に多額の資金を投資できてしまうので、一気に資金がゼロやマイナスになることだってあり得るのです。それなら、パチンコで少しづつお金を減らしていく方がまたマシです。それくらい危険な行為なので、もし投資をするなら、ローリスクな投資にしていきましょう。ローリスクな分、リターンも少ないですが、足りない分は投資だけでなく、他の方法で収入源を作るべきです。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方7つ目は、長期にわたる新たな借入です。老後に新たな借入はできないと思うかもしれませんが、人生100年時代ですし、少子高齢化ですから、高齢者でもローンが組める場合があります。最近だと、リバースモーゲージという住宅ローンが人気です。リバースモーゲージは、住宅購入時にローンを組み、もし返済前に亡くなってしまった場合、住宅を売却して返済するというものです。住宅の相続問題も解決できるので、利用する高齢者が増えているようです。
このような長期ローンは、仕組みとしてはとても良いのですが、結局仕事を辞めてから組むローンですから、毎月の資金繰りが厳しくなります。老後生活にまで、ローンの返済を持ち込んでしまうと、もし年金だけで足りないのであれば、死ぬまで働き続けないといけません。年金だけでローン返済もできるような余裕のあるローンなら組んでもいいかもしれませんが、働くこと前提で長期のローンを組むのはおすすめしません。
50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方8つ目は、不要なサブスクリプションサービスの継続です。自分でお金を稼ぐようになり、様々なサービスを利用していると、つい解約し忘れてしまったサブスクサービスがあったりします。それが10年で5個あったとして、40年後には20個のサービスに対して無駄にお金を支払っていることになります。
また、解約を忘れた期間が長くなると、パスワードを忘れてしまったり、どの口座から引き落とされているかも分からなくなり、なかなか解約できなくなってしまいます。なるべく早いうちにサブスクサービスの見直しをすべきですし、定期的に見直しは続けていきましょう。また、本当に必要なサービス以外は契約せずに、買い切りのサービスを選ぶといいでしょう。

老後貧乏を回避するためにやるべきこと

次に、老後貧乏を回避するためにやるべきことについてお話します。大きく3つあって、1つ目が保険の見直し、2つ目が必要な貯金額を見積もること、そして3つ目が資産運用を始めることです。細かい節約ではなく、大きく金額が動くことから、目を向けていきましょう。
老後貧乏を回避するためにやるべきこと1つ目は、保険の見直しです。保険は生活の安心を提供する重要な手段です。しかし、保険の種類や内容を見直すことは、費用の削減に繋がります。例えば、定期的に保険の内容を確認し、無駄な保険を解約することが大切です。多くの人が不要な保険に加入していることがあります。たとえば、子供が独立した後も学資保険に加入している場合、見直しが必要です。保険料を見直すことで、月々の支出を減らし、その分を貯金や他の資産運用に回すことができます。また、必要な保険に集中することも重要です。例えば、医療保険やがん保険など、必要性の高い保険を見直し、無駄のない保険計画を立てることが求められます。
老後に必要な保険を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが大切です。まずは、自分の健康状態や生活スタイルに合った保険を選ぶことです。例えば、持病がある場合には、その治療に対応した医療保険を選ぶことが重要です。
次に、保険の保障内容をしっかりと確認することが大切です。例えば、入院費用や手術費用がカバーされるかどうか、または特定の病気に対する保障があるかどうかを確認します。これにより、必要な保障を確保することができます。
また、保険料も重要なポイントです。例えば、無理のない範囲で支払える保険料を選ぶことで、長期的に保険を維持することが可能です。
保険料を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。まず、複数の保険商品を比較し、最もコストパフォーマンスの高いものを選びましょう。例えば、同じ保障内容でも保険会社によって保険料が異なることがあります。保険会社は、銀行などの窓口ではなく、インターネットから申し込むほうが安くなる傾向にありますし、店舗を持たないオンライン専用の保険会社だとさらに安くなります。保険料を比較するサービスもあるので、比較検討してみましょう。
次に、不要なオプションを外すことで保険料を抑えることができます。例えば、過剰な特約や追加保障を削減し、基本的な保障だけを選ぶことで、保険料を大幅に減らすことが可能です。これにより、無駄な支出を防ぐことができます。
また、健康状態を改善することも保険料を抑える一助となります。例えば、定期的な運動や健康的な食生活を心掛けることで、保険加入時の健康診断の結果が良くなり、保険料が低くなることがあります。健康管理をしっかりと行い、保険料を抑えましょう。
保険の見直しを行うタイミングも重要です。まず、ライフステージの変化に応じて保険を見直しましょう。例えば、子供が独立した後や住宅ローンが完済した後など、大きな生活の変化があった場合に見直すことが推奨されます。
次に、定期的な見直しを行うことも大切です。例えば、毎年または数年ごとに保険内容を確認し、現在の生活に合った保障が提供されているかをチェックします。これにより、無駄な保険料を支払うことを防ぐことができます。
また、新しい保険商品が登場した際にも見直しを検討しましょう。例えば、より優れた保障内容や低コストの保険商品が提供されることがあります。常に最新の情報をキャッチし、最適な保険を選び続けることが大切です。
老後貧乏を回避するためにやるべきこと2つ目は、必要な貯金額を見積もることです。老後に向けて大切な家計管理のポイントについては、家計簿をつけて支出を管理すること、定期的に家計の見直しを行うこと、退職金の使い道を工夫することが挙げられます。
家計簿をつけることは、老後の安定した生活を送るための基本です。まず、毎日の収支を詳細に記録する習慣をつけましょう。 例えば、マネーフォワードのようなスマートフォンのアプリを使って簡単に家計簿をつけることができます。クレジットカードや銀行口座を連携させれば、自動で家計簿をつけてくれるので、手動で行うのは、現金のやりとりだけです。
次に、支出の傾向を分析していきます。マネーフォワードでは、毎月資産レポートを出してくれます。今月は赤字だったか、黒字だったか、前月と比べて貯金額はどうだったかなど、メールで分析結果を送ってくれるので、しっかり読んで、家計状況を理解しましょう。
さらに、家計簿をつけることで、長期的な資金計画を立てやすくなります。クレジットカードの明細をカテゴリ分けすることで、交際費が多かったとか、日用品はあまり買わなかったなど、毎月の支出状況がひと目で分かるようになります。
家計簿の入力が済んだら、家計の見直しを定期的に行うことも大切です。まず、半年ごとや年ごとに家計を見直すことで、現状を把握します。家計簿を毎月つけておくと、半年くらいで支出の傾向が見えてきます。マネーフォワードでは、同世代と比べて、どの項目を使いすぎているか、使っていないかまで教えてくれるので、参考にしてみましょう。
次に、生活の変化に対応するために定期的に家計の見直しを行います。例えば、子供の独立や住宅ローンの完済など、生活環境の変化に合わせて支出を見直します。もし住宅ローンを完済していれば、ローンの返済分は丸々浮いているはずです。そのお金を貯金に回すのか、今まで我慢してきた支出に充てるのかなど、大きな生活の変化に伴って、家計も見直していきます。
また、見直しを行う際には、家族全員で話し合うことが有効です。例えば、家計の目標や優先順位を共有し、一緒に節約方法を考えることで、家族全体で協力して家計管理を行えます。たまにはご褒美を買うのも良いでしょう。その際は、家族全員がご褒美をもらえるよう配慮すべきですし、金額にも差異が出ないよう工夫しましょう。
家計簿をつけることができたら、老後の生活費や医療費を見積もっていきます。老後の生活費や医療費を計算することは、必要な貯金額を見積もる上で非常に重要です。まず、日常の生活費を具体的に見積もりましょう。例えば、家賃や食費、光熱費などの基本的な費用を算出します。これは、マネーフォワードをしっかり入力していれば一目で分かるようになっているはずです。
また、医療費についても考慮する必要があります。老後は病気や怪我が増えることが予想されるため、医療費の予算をしっかりと立てることが重要です。具体的には、健康保険の自己負担額や、予想される治療費を含めて計算します。
レジャーや趣味にかかる費用も忘れずに計上しましょう。例えば、旅行や趣味の活動費用を考慮に入れることで、より現実的な貯金額を見積もることができます。これらを総合的に計算することで、老後に必要な貯金額を明確にすることができます。
定年退職が近づいてくると、退職金も意識してきます。退職金の使い道を工夫することは、老後の生活を安定させるために重要です。まず、退職金の一部を貯金や投資に回すことが基本です。例えば、定期預金や低リスクの投資商品に預けることで、安定したリターンを得られます。
次に、退職金を有効に活用するための計画を立てていきます。例えば、住宅のリフォームやローンの返済に使うことで、生活環境を整え、将来的な支出を抑えることができます。これにより、老後の生活の質を向上させることができます。一括でローンを支払うことで、金利を節約することができますが、低リスクの投資を行ったほうが金利よりも大きな利回りが出ることもあるので、投資と返済のバランスを考えていきましょう。
例えば、金利2%のローンを100万円借りていたとすると、年間2万円の金利を支払うことになります。もし、年利3%の投資商品があったとしたら、100万円でローンを返済するのではなく、投資をしたほうが1万円多く手元に残ります。
また、退職金を使う際には、無駄遣いを避けることが大切です。まとまったお金が入ってくるわけですから、つい高額な買い物や贅沢品に使いたくなってしまいますが、必要な支出に集中することで、資金を有効に使うことができます。賢く退職金を管理し、老後の安定を図りましょう。
老後貧乏を回避するためにやるべきこと3つ目は、資産運用を始めることです。年齢を重ねるごとに長期投資ができなくなるため、リスクを取ることが難しくなります。まずは、自分のリスク許容度に応じた投資計画を立てましょう。一般的な方法として、リスクの低い国債や定期預金から始めることがおすすめです。いきなり個別株式への投資や不動産投資を始めるのはおすすめしません。リスクが高く、失敗したら立て直すのが難しいからです。
投資には多様な選択肢があります。例えば、株式や投資信託、不動産などがあります。まずはそれぞれの投資の特徴やリスクを理解し、自分に合った方法を選びましょう。 数冊ほど、投資に関する本を読んでみたり、投資に関する動画を見てみることをおすすめします。どの投資にも言えることは、長期的な視点で投資を行うことが大切ということです。
リスクを抑えるためには分散投資が基本ですが、手軽に分散投資するためには、投資信託が良い選択となります。投資信託のリスクとリターンを理解することは、老後の資産運用において重要なので、まずは投資信託について勉強してみましょう。投資信託には多様な種類があり、それぞれにリスクとリターンの特性があります。例えば、株式型投資信託は高リターンを期待できますが、リスクも高いです。債権型の投資信託であれば、リターンは低くなりますが、リスクを抑えることができますし、株式型と債権型をバランスよく保有していくと、さらにリスクを抑えることができます。リスクを抑えたい場合は、債券型投資信託やバランス型投資信託を選ぶことが一つの方法です。
また、投資信託の運用実績や手数料についても注意を払いましょう。例えば、運用実績が良好で、手数料が低い投資信託を選ぶことで、長期的に見て有利な運用が可能です。現状、手数料が低い投資信託は株式型が多いので、リスク許容度と手数料のバランスを考えて、どの投資信託を買うかを決めなければいけません。手数料が低いけどちょっとリスクのある株式型を70%保有して、リスクが低く、リターンも低い債権型を30%保有するなど、割合を決めながら保有していくといいでしょう。
とはいえ、資産を守るだけの投資では、資産が増えず、何のために資産運用をしているのか分からなくなりますよね。老後の資産を増やすためには、適切な投資法を選ぶことが重要です。まず、長期的な視点での投資を考えましょう。例えば、60歳の人が資産運用をする場合、80歳まで資産運用をして、90歳までは資産を使っていくフェーズに移るとします。そうなると、投資期間は20年間になります。20年投資できれば、株式投資のようなリスクのある投資でも、比較的安定したリターンを期待できます。
次に、不動産投資も老後の資産形成に有効です。賃貸物件を所有することで、安定した収入を得ることができます。ローンを組めるかどうか、余裕資金がどのくらいあるか、今住んでいる場所から物件を買えるかどうかなどの条件が必要になりますが、条件を満たす人は、考えてみてもいいかもしれません。今のマイホームが広すぎて、もっと小さい家に引っ越すのであれば、マイホームを手放したり、賃貸に出すことも可能です。不動産投資については、様々な手法があるので、なるべく多くの人の事例を参考にして学んでからやることをおすすめします。
資産運用のプロに相談することは、個人的にはおすすめしていません。ファイナンシャルプランナーや銀行員、不動産屋など、各資産のプロがいるわけですが、彼らもなるべく資産を買ってもらいたいと思っているため、やめたほうがいいと言うことはありません。プロに相談する場合は、まずはプロと会話ができるくらいまで自分で勉強してから、相談しましょう。そうしないと、良いことだけを言われて、どんどん資産を買わされてしまう危険性があります。本や動画で手軽に学ぶことができる時代ですので、まずは自分で学ぶことが重要です。

老後貧乏から抜け出すためのリタイアメントプラン

最後に、老後貧乏から抜け出すためのリタイアメントプランについて考えていきます。仕事や子育てなどが無くなり、今までとは違った生活やお金の使い方になるため、第二の人生へ向けて、計画を立てておきましょう。
まず、自分の趣味や興味を基に、新しい生活の目標を設定します。例えば、旅行やボランティア活動など、老後に楽しみたい活動を具体的に計画します。次に、セカンドライフのための資金計画を立てていきます。趣味に使うお金の見積もりや、生活費、貯金目標などを決めていきます。セカンドライフでは、1人の時間もありますが、誰かと一緒に過ごす時間もあるはずなので、家族や友人と一緒に計画を立ててみるのも1つの方法です。
例えば、山登りが趣味であれば、登山仲間を集めて、どのくらいの頻度で活動していくのか、交通費や持ち物にはいくらかかるのか、これから揃えたい装備などを共有して、趣味に使うお金の計画を立てることができます。
趣味とは別に老後に実現したいことを明確にすることも大事です。仕事で忙しくてできなかったことや、身につけたいスキル、やってみたい仕事でも良いでしょう。目標に向けてやってみたいことややり残したことをリストアップしていきます。リストアップができたら、目標を達成するための計画を立てていきます。世界一周旅行がしたいという夢があるとしましょう。いくらかかるのかを調べて、そのための資金はどのくらいで準備できるのか、体力作りやイベントの時期の調査なども含めていきます。
生活費だけを計画して、ただ毎日を過ごすだけでは面白くありません。老後も何十年もあるわけですから、やりたいことはリストアップして、実現するために生きていくほうが楽しいでしょう。もちろんそのために資金は必要になりますが、今のうちから計画を立てておくことで、老後貧乏を避けながら目標の達成に繋がってきます。
投資に関する勉強や計画も早いうちに立てておくといいでしょう。老後は仕事が無くなる人がほとんどですから、期待できる収入源は、年金と資産からの収入となります。仕事があるうちに資産を保有したり、ローンを組んでおくことで、老後は年金プラス資産収入で豊かに暮らすことができるようになります。
例えば、毎月年金プラス10万円の資金が必要だと計画してみましょう。リスクの低い年利3%の資産に投資をした場合、月10万円を得るためには、4000万円分の資産が必要になります。仕事を辞めるまでにあと10年で貯金が現在2000万円だとすると、毎年200万円の積み立てが必要になります。今の生活費と収入から逆算すると、毎年140万円が限界だとしたら、あと60万円をどこかで捻出しないといけません。年間60万円というと、月5万円ですから、節約と資産運用を始めつつ、足りない分は副業でカバーしていけば何とか達成できそうだと計画できますね。 数字ばかりで難しいかもしれませんが、目標から逆算してじっくり計画を立てていくことで、目の前のやるべきことが見えてきます。

まとめ

今回は、50代・60代の人がやってはいけないお金の使い方についてお話しました。老後が近いからといって、今までにやったことのないリスクのある投資をしたり、高額な買い物をするのはおすすめしません。老後は思っているより長く、人によっては30年以上もありますから、投資をするにもまだ長期投資ができますし、やりたいことを実現するには十分な時間があります。
時間の自由が得られる分、お金の使い方も自由になってしまうので、しっかりと計画を立てて、老後の備えるのが、50代、60代でやるべきことになります。計画を立てるのは早いほど良いので、今のうちから、老後のことを少しづつ考えていきましょう。

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