貯金1000万円で人生が変わる理由

こんにちは。今回は、貯金を1000万円貯めると人生が変わる理由についてお話します。先日、資産5000万円で変わることについての動画を出したところ、多くの反響をいただきました。中には資産5000万円じゃ、何も変わらないという意見もありましたが、今回はさらに少ない貯金1000万円で人生が変わる理由についてです。

貯金1000万円を貯めてすぐに人生が変わるわけではありません。1000万円貯めることのできる生活をしているなら、お金の不安から開放される可能性が高いという意味で、これからの人生が変わっていきます。それでは、貯金1000万円でどのように人生が変わっていくのか、最後までご覧ください。

貯金1000万保有者の割合

まずは貯金1000万円以上をしている人はどれくらいいるか、見てみましょう。1人暮らし世帯で7.3%、2人以上世帯で10.8%という調査結果がでています。

結構多いなと感じるかもしれません。ただ、世代別で見ると、20代と30代は、世帯人数に限らず割合は10%以下です。10%を超えているのは、1人暮らし世帯だと40代だけ、2人以上世帯だと40代から70代までとなっています。

この結果から分かることは、30代までで貯金1000万円を貯めている人は少ないということです。もし30代のうちに1000万円を貯めることができれば、他の多くの人よりもお金持ちと言えます。

また、収入別に見てみると、貯金1000万円の割合が10%を越えるのは、年収750万円以上の人になります。やはり収入がある程度ないと、貯金1000万円を貯めるのは難しいということでもあります。

しかし、面白いのが、年収1200万円以上で、貯金1000万円以上の割合は8.3%しかいないことです。年収が増えれば増えるほど貯金額が上がるというわけではなく、高すぎる年収帯の人は貯金ができないという結果が出ています。

年収が1200万円以上あっても貯金ができない理由としては、税金が高くなることや、各種控除が減ってしまうこと、仕事の負荷が高かったり、周りとの生活レベルを合わせないといけないといった理由が考えられます。

貯金1000万円を達成するためには、ある程度の収入は必要なものの、時間や体力を犠牲にしてまで、年収を追い求めると、逆に貯金できなくなってしまうのかもしれません。

貯金1000万の可能性①: 貯金習慣が身についている

貯金1000万円を達成した人には、さらに資産を増やす可能性があります。その理由は、貯金する習慣が身についているからです。貯金を1000万円もできる人は割合として10%もいません。貯金1000万円というのは、普通に生活をしていては、ほとんどの人が到達することができない金額なのです。

その1000万円に到達できたということは、貯金の習慣がしっかり身についている証拠ですし、今後も続けていけば、2000万、3000万と増やしていくことも可能です。

貯金が1000万円あっても、使ってしまえばすぐに無くなってしまう金額です。しかし、1000万円貯める習慣が身についている人が、1000万円を一気に使ってしまうことは無いでしょうし、今後も増やし続けていけるはずです。

何歳で貯めたかにもよりますが、もし30代で貯めることができれば、早期リタイアも視野に入れることができます。そういった今後のキャリアの方向や可能性を広げてくれる可能性があるのが、1000万円という数字なのです。

貯金1000万の可能性②: 老後問題が解決できる

働いているうちに貯金1000万円を達成することができれば、老後の資金問題を解決することができるかもしれません。老後には2000万円必要と言われていますから、あと1000万円足りません。

もし40代で貯金1000万円達成できたとすれば、あと20年あればもう1000万円追加で貯金できる可能性も高くなります。そうすれば、年金と2000万円を合わせて、老後の資金問題は解決可能になってきます。

貯金1000万円を全額インデックス投資に回したとします。20年間で、年利5%とすると、20年後にはおよそ2700万円になります。つまり、40歳時点で1000万円貯めることができれば、それ以降は貯金をしなくても、老後問題は解決できてしまいます。

逆に、老後2000万円問題を解決するために、いつまでに1000万円貯めておけば良いのかを考えてみます。60歳で2000万円に到達するためには、46歳時点で1000万円の投資金額が用意できれば、可能になります。つまり、老後問題を解決するためには、46歳までの1000万円の貯金をすればいい、ということになります。

1000万円という数字だけを見ると、すぐに使い切ってしまうお金に感じるかもしれませんが、資産運用に回していくことで、老後の資金問題を解決できる可能性のある数字になります。

貯金1000万貯めたらやること①: 資産運用を始める

貯金を1000万円貯めたとしても、使えばすぐに無くなってしまいます。可能性を秘めた状況ではあるものの、1000万円をゴールとしてはいけません。1000万円貯めた後にやることとして、まずは資産運用を始めましょう。

既に始めている人はここをスルーしても構いません。もし現金だけで貯金をしている人は、資産運用を始めることをおすすめします。資産運用は、早めに始めるほど有利ですが、特に2024年現在は、始めるのに適した時期です。なぜなら、新NISAが始まったからです。新NISA制度を使えば、1000万円から得られる収益を無税で受け取ることができます。通常の投資だと、1000万円が2000万円になった場合、利益の1000万円から20%の税金が取られ、手元に残るのは1800万円になります。

金額が多くなるほど、税金も高くなりますから、1000万円を投資に回せる人にとっては無視できない金額ですよね。

新NISA口座を使えば、元金1800万円分までは、利益に税金がかからないので、1000万円全額を投資に回しても、利益に対する税金はかかりません。今までのNISAでは、多くても800万円までしか適用されなかったため、1000万円持っている人は、通常の口座と併用しないといけませんでした。

この新NISAが始まったのが2024年からなので、現金を持っている人は、今こそ投資を始めるベストタイミングだと言えます。

株価が上がるか、下がるかについては、タイミングを図ることが非常に難しいので、いつがベストとは言えません。ただ、数十年という長期投資をするのであれば、できるだけ早く投資したほうが、良い結果になる可能性が高いという調査結果があります。

1000万円を一括ですべて投資に回すのはリスクが高いかもしれないので、少しづつ積み立てる感じで、投資に回していくことをおすすめします。新NISAでは、1年間で積立できる上限金額が360万円と決まっているので、1000万円をすべて投資に回したいと思っても、3年くらいかかってしまいます。早く投資に回したいという気持ちがあるかもしれませんが、3年かけて積み立てていく方がリスクを分散できて良いと思います。

貯金1000万貯めたらやること②: お金の使い方を見直す

貯金1000万円を達成したら、資産運用を始めることをすすめましたが、それと同時に、お金の使い方も見直していくことをおすすめします。

例えば、1000万円を全額投資に回したとします。年利5%の場合、1年間の配当収入は、税金を無視すれば50万円です。つまり、自由に使えるお金は1年で50万円ということになります。1000万円あったら、使えるお金は1000万円ではなく、1年間で50万円と考えるのが、まず第一です。このように考えると、1000万というお金を減らすことなく、資産と時間を味方につけることができるようになります。

この考え方は、よくコップの水に例えられます。コップの水を飲んでしまえば、すぐになくなってしまいます。コップから溢れた分だけをちびちび舐めるのが、お金持ちの考え方だと言います。

この方法はお金を減らさないので、おすすめの考え方ですが、貯金額が1000万円未満のときにはおすすめしません。なぜなら、資産から得られる収入が少なすぎて、貯金するモチベーションが保てなくなりますし、資産運用よりも自己投資をしたほうがお金が増えるからです。

資産からの配当金で使えるようになった50万円というのは、普段の生活費以外の、余裕資金という意味での50万円です。50万円を生活費として考えてしまうともし資産が減ったときに生活レベルを下げないといけません。

生活費とは関係ないお金の使い方をしましょう。年に1回は旅行に行くとか、好きなものを買うというのも良いでしょう。資産を増やすスピードを上げたいなら、自己投資に回したり、資産運用に再投資するのもありですね。そこは目標とする資産額と時間、やりたいことの有無のバランスをとって考えましょう。

目の前のお金を使えるお金と考えるのではなく、資産にして配当金でいくらもらえるかを考えるようになることで、日常のお金の使い方も変わってきます。

例えば、5万円の物が欲しいとします。普通なら、あと5万円稼げば買えると思うかもしれませんが、お金持ちの考え方は違います。50万円を年利10%の資産に投資して、1年後に5万円の物が買えるようになると考えるのです。そうすることで、足し算引き算の考え方から、掛け算割り算の考え方になります。

お金の計算で掛け算ができるようになると、資産は倍々に増えていきます。2倍から4倍、8倍と増えていくのです。これは複利の考え方にも当てはまることで、資産運用をして、配当を得られるようになることで、お金に対する考え方も変わってきます。

貯金1000万後にやってはいけないこと①: 散財

貯金1000万円を貯めた後にやってはいけないこと1つ目は、散財です。1000万という数字は大きなように思えて、使えばあっという間です、家や車、家具など、大きな物を買ってしまえば、すぐになくなってしまいます。

1000万円貯めたからといって、すぐに散財するのはやめましょう。浪費や消費ではなく、投資にお金を使うようにし、1000万円をもっと増やすことや、配当収入だけを使うようにしましょう。

1000万という数字は大台を突破したような気持ちになりますし、達成すると嬉しいと思います。美味しい物を食べに行くくらいのご褒美は良いかもしれませんが、生活レベルを上げてしまったり、継続的にお金を支払いが発生するような物を買うのはおすすめしません。

とはいえ、1000万円を単なる通過点だと考えることができれば、大きな投資に使うことも考えられます。例えば、海外留学費用として使ったり、会社を立ち上げるために使ったりなどです。これらは大きな支出ですが、投資になるので、将来の収入アップや資産増加の可能性に繋がります。もっと資産を増やしたいなら、今の1000万円をゼロにするくらいの覚悟でお金を使い、2000万、3000万とお金を使っていきましょう。

貯金1000万後にやってはいけないこと②: 極度な節約

貯金1000万円を貯めた後にやってはいけないこと2つ目は、極度な節約です。

1000万円を突破すると、1000万を切りたくない、貯金が楽しくてもっと増やしたいと思うようになり、節約家になってしまう可能性があります。もともと、節約するための貯金をしてきたわけではないはずです。

今まで通りの生活をしていれば、そこからさらに貯金額は増えていくので、極度に節約をしたり、生活を変える必要はありません。むしろ節約しすぎてしまうと、自己投資にお金を使えなくなり、収入が増えなくなってしまう可能性すらあります。

今まで通りお金を使い、貯金をしていく。その中で少しづつ資産運用を始めていくことで、老後の資金問題を解消したり、資産が5000万円を超えて、リタイアやセミリタイアが見えてくるようになります。

貯金1000万円で変わること

1000万円あれば、急に仕事がなくなったり、大きな出費を迫られても大抵は何とかなります。1000万円で何とかならないような支出は保険でカバーするべきです。

医療保険や火災保険、自動車保険などは、最低限でいいので入っておいたほうがいいかもしれません。そうすれば、病気や火災、事故による1000万円以上の出費を抑えることができ、何があったとしても、数カ月は生きていけるようになります。

貯金が1000万あれば、セミリタイアをすることもできると考えられます。田舎の安い土地と家を買って、細々と仕事をしていけば、何とか生活はできるでしょう。そう考えると、今の仕事が辛くても辞められると思えるようになります。仕事を辞めてもいいんだと思えるだけで、仕事のストレスはかなり和らぐのではないでしょうか。

まとめ

今回は、貯金1000万円で人生が変わる理由についてお話しました。社会人になりたての頃は、1000万円という数字がとても大きく思えましたし、会社の先輩が貯金1000万円あると聞いて、すごいお金持ちだと思いました。

実際に私も、貯金1000万円を達成してみて、お金持ちになったという感覚はありませんが、気持ちの余裕と、今後の資産増加への希望が生まれたのは確かです。私は決して倹約家ではなく、普通にお金を使ってきていますが、家計簿をつける習慣と、収入アップのための自己投資は欠かさずに行ってきました。あっという間にというわけではなく、毎月少しづつ貯金した結果だと思います。

今の貯金習慣が身についた状態であれば、今後も貯金額は増えていくでしょうし、大きな出費が無ければ、老後問題も不安に思う必要はありません。また、資産運用をしたり、お金に関する考え方や使い方を見直すことで、もっと資産を増やしていき、気持ちに余裕が生まれます。

1000万という数字は大きいですが、使ってしまえばすぐですから、散財は控えるように、節度を持って生活しています。資産運用をしてしまえば、1000万円を簡単に引き出すことができなくなりますから、資産をロックしてしまうのもおすすめの方法です。

逆に節約しすぎてもいけません。貯金額が900万円を超えたあたりで、伸び悩む時期があり、倹約家に近い生活を送ろうとしていたことがありました。しかし、毎月の支出額は一定にはなりませんし、貯まるときもあれば、貯まらないときもあります。偶然、1000万円に近いときが、貯まらないタイミングだったというだけです。

1000万という数字だけを目標にするのではなく、しっかりお金を使って投資をし、将来はもっと楽に貯金をして、資産を増やせるようになりましょう。1000万円はその第一歩だと思っています。




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