見出し画像

21世紀で必要なのはコラボ力🎮

現実世界で位置登録をすることではじめてゲームとして成立する、移動型スマホゲーム、ステーションメモリーズ。
『駅メモ』という略称で(一部の人から?)知られるこのゲームは、通常のスマホゲームと異なり、一社完結型のゲームではありません。いや、殆どのゲームに於いて「制作・運営は下請けに丸投げされてるだろ」とか言われたら返す言葉も無いですけど。
ただ、一般的なスマホゲームだと、課金方法は大別して3つ。
❶ガチャ課金
❷アイテム課金
❸スタミナ課金(アイテム課金に含めても良いかも知れない)
だいたいこの3つで、全てappストアやGoogleプレイを通してゲーム内通貨を買うことで、ゲーム会社に課金するという方式になってます。
じゃあ駅メモはどうかと言うと、通常の上記3つの課金方法は勿論ありますが(スタミナに相当するのは位置登録回数上限かな・・・)、それとはまた違う課金の仕方をすることがあります。
その名も「乗り物課金(別にそんな呼称の課金方法があるわけじゃない)」です。
何せ移動しないとゲームできないんで、とにかく電車に乗って移動します。恐らく多くの駅メモラーが一番課金してる相手はメディアファクトリーではありません。一番課金額が多いのはJRです。次は私鉄か、下手するとホテル。
とにもかくにも駅メモは電車に乗らないと何も始まらないので、JRに対する課金はゲームそのものに対する課金よりも多くなりますね。
さて、その駅メモですが、今回は白浜・南紀キャンペーンをやっていて、その関係で白浜に来ています。
ゲーム課題としては所定の紀勢本線の駅で位置登録が必要なため、新大阪から特急くろしお号に乗っての移動です。
イベントの為に行き着いた白浜町ではありますが、この町、調べて見ると、なかなか面白い取り組みをしている自治体です。そこから21世紀を生き抜くために必要な力、それは「組織を飛び越える力」ではないかと言う思いに至りました。

💻白浜町がIT企業向けに進めるリゾートワーク

白浜町は綺麗な海に恵まれ、年間300万人の観光客が訪れると言われるリゾートタウンです。
オンシーズンは夏で、主に海水浴で訪れる人が主要な収入源。ですが、紀伊半島ならではの温暖な気候、三段壁や円月島などの絶景があることもあり、オフシーズンでもそれなりには観光客はいます。
京阪神で緊急事態宣言は出されているとは言え、車で白浜を訪れる観光客はそこそこおり、アドベンチャーワールドの駐車場は車でいっぱいでした。
とは言え、観光や一次産業だけでなく、IT企業誘致も力を入れています。

このIT企業誘致の勢いはかなりもので、第一、第二オフィスは既に満室の状態。そこで第三ITオフィスを作る運びになっているのでした。
駅メモの白浜・南紀イベントを知った時、つい「やっぱこれからは単なるリモートワークじゃなく、リゾートワークが必要でしょう」なんて適当なことを考えていたのですが、白浜町は既にやっていた自治体だったのです。
では、白浜町は何故いま上手く行ってるのか?
その一つが南紀白浜空港でした。

🛬如何に組織を超えて横の繋がりを持てるのか

古い価値観の組織なんかだと、基本的に縦割りの組織が多いですよね。
保守的な組織ってのは基本的に縦割りで、縦割りな組織っていうのは、まぁ今のやり方を変えたがらない。加えてイノベーション力が無くなる。
南紀白浜空港は民営化されたとはいえ、県職員との連携は行っているし、空港を軸とした横型のネットワークへシフトをしていったということです。
横型ネットワークを構築することで良いことは、新しいアイデアが浮かびやすくなること。他の企業、団体と協業することによって、足りないところを補ったり、新しい価値を創ることができるようになる。ここが縦割り組織との大きな違いでしょうね。

画像1

南紀ミッションもなかなか楽しく、無事お目当ての黒潮しららゲットとなりました。恐らく、今回のイベントが無かったら、和歌山はずっと行くことが無かったかも知れません。
実は駅メモのイベントを通して行くようになった街に、京都があります。
京都は市営地下鉄が「収益改善をするためにはアニメを作ろう!」というところで「地下鉄に乗るっ」の企画がスタートしました。
太秦萌は職員のご家族が大元をデザインしたものですが、今は魚雷映像がアニメーションを作り、望月麻衣氏により、太秦荘ダイアリーという文庫本も発売されています。
京都地下鉄は少しずつ収益が改善されています。勿論それだけで改善した収益ではありませんが、一社だけで課題を解決するより、色んな企業・団体とコラボした方が課題解決が早まる、可能性が広がることがわかってきています。
今回の駅メモコラボに自治体が関わっているかわかりませんが、特急くろしお号の車内字幕ニュースで、駅メモコラボが宣伝されていました。駅メモで観光客が激増ということは無いでしょうけれども、立川で時折見かける御坂美琴フラッグを思い返し、大洗町のあんこう祭りで行われたガールズ&パンツァーのトークショーの記事を読むと、改めて21世紀は組織を超える力が必要とされる時代なんだろうなと、そう感じております。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,634件

ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。