見出し画像

世界一シビアな「社長力」養成講座読了📖

立川駅北口ブック・オフでたまたま20%オフセールをやっていたことで買ってしまったのですが、昔はこの本、ダイレクト出版のウェブ広告で幾度か目にした記憶がありました。
ダン・ケネディと言えば「なんか怪しい」と言われてる感じではあるのですが、日本人から見たダン・ケネディは基本的にダイレクト出版を介して見るダン・ケネディが多いんで、まぁダイレクト出版色は多少加わりますよね。

ダイレクト出版って出版業が本業と言うより、バックエンドとしてセミナー(高額塾)を売りたいってのがあって、書籍は定価を高くしつつ送料のみでプレゼントし、高額塾への入会を促すって言うのが基本商法なんです。
だから怪しく見えるのは当然なのでして、ちゃんと「ダイレクト出版のフロントエンド商品が書籍である」ということは把握した上で買う方が良いでしょう。
ともあれ、ダン・ケネディは2019年で亡くなっていたんですね。
死亡時は64歳だったそうですが、存命中に数多くの著書を残していたことから、概ね後悔はない人生だったのかもしれませんね。

📖会社員は読まない方が良いかも

とは言えですね、世界一シビアな「社長力」養成講座は、従業員目線で読んではいけないのは間違いありません。だって帯に書いてあるもの!

・社員は「食べさせている」間だけは愛想がいい
・公平性などくそくらえ。勝者には見返りを!

とね。表紙で蹴飛ばされてる囚人も従業員を表したものでしょうし、それは本を開いても徹底的に性悪説をベースに従業員像が描かれてますんで、会社員が会社員目線で読むと胸糞が悪くなる本と言っても過言じゃありません。
その一方で、アメリカの中小企業で働く従業員には面白い輩がいるようで、就業時間中に如何わしい遊具で快感を得て暇を潰す手合いがいるんだとか。
比較的従順な日本人と比べると、アメリカ人の民度はなかなかのもののようで、彼の従業員マネジメントは必ずしも日本にそのまま使えるものでは無さそうです。

🏢やはり会社は民主主義じゃいけない

以前、企業におけるデジタル・トランスフォーメーションを成功させるなら民主主義なんてやってはいけないということを書きました。
企業DXにおいて民主主義は悪で独裁こそが正義であるということです。

世界一シビアな「社長力」養成講座なんか読むと、改めて企業経営ってどれだけ社長が独裁力を発揮できるかって重要な気がしてくるんですよね。
やっぱり強い企業って原則的にトップダウンです。
Amazonもそう、Appleもそう、ソフトバンクだってそうだし、ユニクロも基本的にはトップダウンです。
そりゃ最近こそボトムアップの要素だって一定数あるだろうけど、最終的にリスクを負い、決断をするのはトップなんですよ。
ただ、そのトップダウン的なシステムって言うのは所謂ブラック企業的な社員使い潰し企業ではなくて、良い仕事をさせ、然るべき報酬を与え、代わりに結果を出せないようなら解雇するという、そういうシステムなわけです。

ボトムアップが円滑に実践されてるように見える会社も実は社長が上手く権限を委譲出来てる結果だったりするんですよね。
とにかく結果に拘る。ここが一番大事で、結果を出すためにはトップの「決断」が凄く重要になるんだけど、サラリーマン社長なんかは正に「決断ができない」っての多いです。
いや、まぁ私の会社の請負元なんかは社長が何やりたいかサッパリわかってなくて、気が付けば作業品質は劣化、営業担当はクレームを集めまくるなんて事態に陥っては若い人が辞めていくという、感じで、大企業の子会社なのに割と末期症状があったりします。
「ボトムアップの会社作ろうぜ」的なこと言ってたりしても、実はトップが何やるか決断できないと、現場間の動きがチグハグになったりします。
アメリカ人の一般的な従業者は経営者が見てないとサボる・盗む(横領)が一般的に見られる行動のようですが、日本人は真面目な割に結果を出せない事態に陥るのは、結局のところ「社長力」が左右してしまうのかもしれないですね。

ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。