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炎上するかどうかは結局炎上させる人の目に留まるかどうかで決まる

立花孝志の「質の悪い子どもを増やしてはダメ」発言を受けて、再び優生思想を糾弾するツイッタラーが目に付くようになりましたが、今回は「婚活だって優生思想で動いてるだろ」ということが、ようやく言及されるようになった気がします。

まぁ立花孝志の発言を受けた後の「婚活だって優生思想だろ」は話の展開の仕方としては違うものではあるのですが、婚活や就活だって優生思想だと嘆いたツイッタラーに対して「自由競争による淘汰と優生思想による排除の区別がつかない人だ」とか「就活や婚活は遺伝子は全く関係ないから優生思想とは寧ろ対局だ」と言う反論が多く付いておりました。

まぁ自由競争はド直球で優生主義だし、最近の婚活は遺伝子選別という考え方もあるので、優生主義と地続きです。だいたい「普通で良い」と言われるようになった「普通の顔が星野源」ですからね。

みんな「自分に都合の悪い部分は見ない」ようにしている。
この5日間くらいで「底辺職業ランキング」が「職業差別」として炎上した後の立花孝志と来てますが、根本的な部分では「優生思想」という一点で一致はしています。

🚛職業差別は婚活の世界で「当たり前」にあった

就活サイトの「底辺職業ランキング」は「職業差別だ!」として炎上しましたが、実は同様の記事なんてものは2022年以前にも多くあります。

🖥【2021】結婚したくない職業ランキングTOP10
男性版と女性版両方あります。
このランキングで男が就いちゃいけない職業として〚介護〛が堂々の一位。

🖥結婚してはいけない男性の職業10選!ーどうせ結婚するなら経済力のある男がベスト
ノミネートされた職業には「底辺職業ランキング」で並んだ職業とかなり一致します。しまいには「結婚してはいけない男性とは出会わないようにしよう」と続いてます。
これが「人格に難がある人とは出会わないようにしよう」ならいざしらず、職業で選別しましたからね。

🖥後悔したくない!結婚してはいけない男性の職業10選-Dear
これは企業が書いた記事みたいですね。利用規約の文章で〚当社〛という単語が登場しているので。

🖥結婚したくない男性の職業ランキングTOP5!
ここでもまた「底辺職業ランキング」に出てきた職業が出てきます。

🖥結婚したい職業・結婚したくない職業ランキング
これは男女両方の意見が入ってます。
まぁそれが炎上しようもないところかも知れないと言えばそれまでですが。

実は1つ男性向けの「こんな仕事の女と結婚しちゃいけない」という記事もあったのですが、これはxyzドメインで怪しいサイトなので貼るのは止めておきます。恐らくxyzドメインでなければ炎上していたでしょうが、そもぞもxyzは詐欺サイトなどが多いドメインでありますし、使うネットワークやブラウザの種類によって、該当サイトはアクセスがフィルター制限掛かったんで、そういう意味で炎上しようがなかったんでしょう、多分。

挙げた記事は全部「底辺職業ランキング」より前の記事です。
でも炎上しなかったんですよね。

「底辺職業ランキングの記事が何故炎上したのかわからない」と前回の記事で書いたのは、こういうことです。
「収入の低い職業に就いてる男性と結婚したくないと思うのは差別と違う」と言うのであれば「結婚で苦労するからこれらの職業についてはいけない」と言うのも差別というのはおかしいことですからね。

もとより、資本主義から優生思想を取り払うことはできません。
資本主義の思想の根幹は「(競争力のある)優れた者だけが生き残る」という経済思想なわけですから、資本主義には優生思想は常について回ります。
そのため、ここで貼り付けた記事も「資本主義としては何も間違ってはいない」です。

💻炎上させる人の目に入らないと炎上しない

では何故これらは炎上しなかったのでしょう?

・炎上させるツイッタラーの眼に入らなかった
・炎上屋の眼には入ったが黙殺された

このどちらかではないかと思います。
どんなにPV稼ぎのために炎上させること狙って煽りタイトルや煽り文を書いても、炎上させるツイッタラーの眼に止まらないと、炎上しないのです。
仮に炎上させるネット民の眼に止まったとしても、黙殺されれば炎上しないため、ここはもう運の要素が強いですね・・・。

そして立花孝志の場合、地上波を使って発信したことにより、確実に炎上させるネット民の眼に留まりますから、確実に炎上を狙えます。そもそも立花孝志は一貫して炎上させることによって収益を得られるような仕組みの中で生きていますので。
そういう意味では立花孝志はネット民の感情をよく理解しているし、多くのネット民は立花にとって「手の内」なんでしょうね。

反面、就活サイトの底辺職業ランキング記事は、削除されたことからもわかる通り、狙ったものではないものです。それが炎上したのも、一重に「炎上させるネット民の眼に留まったから」ということでしかありません。
少なくとも婚活記事では職業差別記事がずっと前からありました。それが炎上せず、就活サイトの記事が炎上したのは、結局のところ「ネット民の視界とお気持ちに左右される」ということになりそうです。

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