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田舎で生き抜くと決めた人の恰好良さ🏖

とあるイベントの為に和歌山に行く手配をしているのですが、前回の駅メモイベントで白浜町に行ってからというもの、和歌山県にも面白いコンテンツが沢山あるなと気付かされました。
駅メモは『地下鉄に乗るっ』とのコラボでは京都の新しい魅力を発見したのですが、イベントを通して現地に行くことで学びになることもまた多くあります。
白浜町は単なる観光名所が多い町というだけでなく、日本におけるスマートシティの取り組みの先進自治体でもありました。白浜町の取り組みを通して更にわかることは、和歌山県は今、移住者の受け入れに本気で取り組んでいるということです。

和歌山県が運営するWEBサイトに「わかやまLIFE」というサイトがあります。和歌山への移住を検討している人に対して行っているサポートのことや、実際に移住した人のインタビューなどが掲載されており、結構面白いサイトです。

💴堀江貴文という憧れない生き方

「凄ぇな」と思うことと「恰好ええな」と思うことって別ですよね。
例えば「凄ぇな」と思う生き方をしてる代表としては堀江貴文がいます。
堀江貴文は「お金を稼ぐ力」というのは並外れたものがあって、この時世においてさえ投資、著書、メルマガで金を稼ぎまくっているわけです。
彼の「金を集める力」というのは凄まじいものがあって、常人にはまず真似できません。その意味で、堀江貴文は「凄ぇ人」ではあるのです。
ただ、彼を「恰好良い」と思えるかは全く話が別でして、Twitter見れば顕著ですが、彼は炎上商法を得意としています。これは田端信太朗にも言えることですが、頻繁に炎上させながら知名度を維持していくやり方は、悪い意味でTwitter社会の縮図なんですよね。
で、彼らは東京にいながらにして自らの大成功(高収入)を誇らしげに語るわけですが、どうにもそこには「心」というものを感じないのです。
一昔前にアフィリエイト系高額塾が流行ったと思うのですが、成功者とやらが見せる「今は六本木でこんだけ良いマンション住んでるぜ!」も、自分のなかで「何か違うな・・・」と思っていたわけです。
「場所に縛られないとか言ってる君らが東京に縛られてるじゃん?」とか思ったりして、今にして思えばそうした目線があったから高額塾には引っかからなかったのかもしれないですね。

🚃地元を愛し続ける地道な人ほど立派である

昔、コロプラと山形鉄道がコラボしたことがあったのを記憶しているのですが、その時から『鉄道むすめ』はいたような気がします。
山形鉄道の鉄道むすめは『鮎貝りんご』と言って、鮎貝駅と梨郷駅が名前の由来になっています。

それで山形鉄道に乗った時に、ちょうど団体旅行客がいて、乗務員さんはガイドとグッズ販売を兼務するんですね。
山形鉄道は国鉄から経営分離された会社で、第三セクター鉄道の例に漏れず赤字です。沿線には目立った観光地もなく、厳しい経営環境の下で、うさぎ駅長である「もっちぃ」や、コロプラとのコラボ等、何とかやりくりしています。
きっと従業者の賃金も高くはないと思うのですが、それでも印象に残ったのは「山形鉄道は赤字だけど、いつか黒字になると信じて、今日もグッズを販売します」という言葉でした。
ガイドさんは年齢の高い男性だったのですが、そこには郷土や会社に対する愛着というものを感じたのです。

🌲経済的豊かさや便利さより大事なものを選べる人

わかやまLIFEを改めて読んで思うのは、Iターン組にしろUターン組にしろ、経済的な豊かさや便利さを手放し、本当に大事なものを選べる人の生き様ほど恰好良いものはないなということです。
日本は残業大国で、都会にいれば満員電車と終電帰りは日常的に見られる光景でした。これは構造的な問題なんで、テレワークが普及すれば解決するなんて問題でもなく、今後も日本は残業大国であり続けると思います。
まぁそのせいで首都圏や京阪神の鉄道路線は人身事故が日常茶飯事であり、電車の遅延に舌打ちし、心は荒み、身体は疲弊していくということが起きています。
ただ、悪い言い方をすると、残業時間などというものを差し出せば、都会では極端に生活に困ることは無いし、便利な生活は維持できます。ただし、都会で慣れた人の多くは、極限まで追い詰められても便利さや地位、プライドというのを捨てることができません。
21世紀の東京において快適に生きる秘訣は「人間をやめること」です。
「人間性」などというものを捨てれば東京はいくらでも快適に生きられる。ただ、実際に「人間性を捨てる」なんてことは簡単にはできないし、経済的な豊かさ(仕事があるも含めて)を捨てることもできないから、東京では多くの問題が起こります。多くの問題が起こるのですが、それでも今ある便利さを手放したくないから漫然と都会での日々を過ごすわけなんですね。
和歌山に移住した人は必ずしも経済的にゆとりのある人ばかりではないでしょうし、寧ろ貯蓄があまり無い状態で移住した人も多いかもしれません。
わかやまLIFEのインタビューを読むと、都会での便利さを手放してでも「本当に大切なもの」を選んで移り住んだ人が多いように見受けられます。
例え経済、生活的に不便でも「自分にとって本当に大切なもの」を選んで田舎へ移住した人、郷土を愛して地元で働き続ける人は、決して堀江貴文のようなスーパーマンでもなければ有名人でもなく、地道で華やかさも無いけれど、その生き様はスーパーマンよりもカッコいいのではないでしょうか。

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