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御坂美琴vs上条当麻:やっぱ訓練大事よね

とある魔術の禁書目録。せっかく3期が放送されても作画が酷いという声が時折見られ、色々はしょられたり原作と違うと酷評を浴びてる素晴らしい作品ですが、素人目線で見ると禁書の作画が酷いのじゃなくて、超電磁砲の作画が神過ぎるだけな気がするのですが、どうなんでしょう。原作のスピードが速すぎて、適切な尺に収める大変さを考えると、禁書アニメスタッフは寧ろよくあのクオリティーが出来るなと感心します。
一方、御坂美琴を主人公にして展開されるスピンオフが「とある科学の超電磁砲」なわけですが、超電磁砲は本当にスタッフから愛されてるのが分かるくらいデザインが洗練されていて、御坂美琴がラノベの人気キャラ女王となっているのも、超電磁砲の影響が大きい気がします。
今回はそんな御坂美琴の戦歴の中で、上条当麻との決闘ごっこに焦点を当てて物事を考えてみます。

🏢上条当麻との決闘ごっこは美琴に有用な訓練だった

学園都市に7人しかいない超能力者(レベル5)の1人にして3番目の実力者とされている主人公、御坂美琴。彼女は街の不良相手なら能力でたいてい苦戦せずにどうにかなってしまいますので、少なくともそれまで負け試合なんてものはありません。
一応は素の身体能力も高いとは言え、基本的に能力でちょっと相手を脅かせば何とかなってしまいますので、そもそも戦闘にすらならない訳です。
それが初めて自分の能力が効かない上条当麻を前にし、ストーキング・・・もとい、決闘を仕掛けることになります。一応目視で確認できる範囲では禁書1話の他、超電磁砲でも砂鉄剣を使った回の2回が確認できますが、恐らく御坂美琴の発言から見て他にも何度か決闘ごっこをし、一貫して0勝0敗であったことが推察できます。
さて、学園都市のレベル5の順位付けというのは、単に戦闘力だけを示すものではなく、彼らの力が学園都市にもたらす有用性を基に決められているため、素の戦闘力という点では必ずしも御坂美琴が3番目に強いというわけでもありません。もっと言うと能力者とは別にして、マッドサイエンティスト一族の木原も相当の強さを誇る者が多く、状況次第では御坂美琴はいくらでも苦戦しうるわけです。
特に初戦の木山春生。1万人の生徒から能力を獲得したわけで、マルチスキルの非常にチートな戦い方をします。もし上条さんとの訓練が無かった場合は、木山先生で詰むこともあり得たんじゃないでしょうか。何せ木山戦の勝利方法は相手の油断を突いた不意打ちだったので・・・。

⚡能力が制限される環境への対応が必須

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上条さんとの決闘ごっこが本格的に活きるようになったのは、テレスティーナ戦以降と言えるでしょう。
これ以降、能力の使用を制限された環境で戦うことが珍しくなくなっいるからです。やはりテレスティーナも木原だけあり、能力者との戦い方を熟知しています。自分が開発する側ですから、被験者が反乱しても良いよう、対策を練るのは長けてるわけです。
直接的に能力が制限されることは勿論、超電磁砲の射程距離が50mしかないことを見切られるなど、非常に手強い相手となりました。安全第一は伊達ではありません。更に暗部には無能力者でも素の能力では御坂を圧倒できる者がいます。

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フレンダ・セイヴェルン。ハッキリ言って滅法強いです。
トラップの仕掛けの巧みさ、数々の兵器を素早く繰り出す手数の多さ(どこから武器出すんだろう・・・)に素の格闘能力の高さ。詐術を用いた心理戦でも御坂の上手を行きます。ここに来るまでには御坂もそれなりに実戦経験を踏んだとは言え、それこそ木原数多と性格の似た残虐性を持ったフレンダを相手にするにあたり、それまでの実戦経験が無かったら確実に詰んでいたでしょう。その後も素の身体能力が高すぎる麦野沈利を相手にしますが、この2戦でも能力の使用は制限されます。
上条さんと戦うまで、御坂は並大抵の相手は能力で何とかなってしまいますので、敢えて格闘能力を高める必要は無かったのです。それが上条当麻という「能力が使えない相手」を経験することで、格闘能力や状況適応力が必要になりました。素の身体能力が高い御坂とは言え、恐らく訓練なしにいきなり木原戦に臨んでいたら、恐らく敗北していたでしょう。
こう考えると、上条さんとの決闘ごっこは、後の戦闘で御坂自身の生存率を高めることになったように思います。

🖥IT運用もやっぱり訓練が必要なのよな…

実戦に臨むにあたり、訓練が必要なのは言うまでもないことです。
ピョートル大帝なんかも皇帝になる前は戦争ごっこが趣味だったのですが、彼が戦争ごっこで用いた大砲は実戦さながらの仕様でした。これが後のロシア領土拡大に役立ったことは言うまでもないでしょう。
そして、やっぱりITの運用にも訓練は必要なのですよねぇ・・・。
一度、東京証券取引所のシステムが止まってしまい、取引が出来なくなる障害が発生したことがありました。
通常、ITシステムは運用にあたって冗長化と言って、片方が障害で止まっても大丈夫なように、サブのサーバーを立てて運用することが基本です。
AWSの仕組みなんか見ればわかりますが、アベイラビリティゾーンというリージョンの下位に相当するデータセンターがあるのですが、1リージョン下のアベイラビリティゾーンは複数の場所にまたがり、極端な話、千代田区のデータセンターが火災でアウトになっても、昭島のデータセンターでシステムを動かし続けるということができるようにしてあるわけです(AWSのサーバー設置場所は知りません)。
恐らく東京証券取引所はオンプレミスでしょうから、自社内で稼働系と待機系の二つを立てて運用していたわけですね。

しかし、結果的には色々と甘い認識で障害は起きてしまったわけです。
ただ、やはりシステム運用の現場って言うのは、特段障害に対する訓練が無いことが殆どです。先の御坂美琴と上条当麻の決闘ごっこじゃないけど、ホントならシステム運用の現場って言うのは「障害ごっこ」をやった方が良いんですよね。
日経新聞の取材に応じた、あるIT企業管理者は「小さな障害がたまにあったほうが現場の緊張感が保たれて良い」と言っていましたが、まさにその通りなんです。
基本、問題なく動いている間は人間の認識が甘いのは当然っちゃ当然ですので、小さな障害が起きる、あるいは大きな障害が起こる前提での訓練は定期的にやった方が良いのですよね。
そう考えるとまぁ、何かしらの訓練をやっていたら、10月1日の東証の大障害はもっと少ない被害で抑えられたんじゃないかなとも思ったりします。
勿論証券システムに限ったことではなく、オンプレにしろクラウドにしろ、どんな業界であっても、システムを扱うには何かしらの障害は出る想定を持ちながら運用を設計した方が良いです。そして実践では運用設計通りに全てが運ぶとも限らないので、定期的な見直しや訓練は必要でしょうね。
御坂美琴と上条当麻の決闘ごっこを振り返ると、ある意味で「ごっこ遊び」は仕事に当てはめても、決して無駄ではないんじゃないかなと思えますね。
あと佐天涙子は可愛い。

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センチュリー・大橋
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