見出し画像

鈴木宗男の追放は「今時点では」最適と言えない:非公式外交ルートは残すべきだ

露宇戦争については「ロシアが勝つと信じている」と言い、ひっそりとロシアに行っていた鈴木宗男に対する世間のバッシングはなかなかのものです。
恐らく世間体を気にして維新は「鈴木宗男への処分を決める」ということにしたのでしょう。

さて、よく鈴木宗男の維新除名正当化理由に「ロシアが勝つと信じている」と発言したことが維新からの除名(もしくは政治家身分剥奪)の正当化として語られています。
これは言われてしまうともう論破されてしまう気分になるのですが、しかし思いました。

「ウクライナが勝つと信じている」と言うのは問題ないのでしょうか。
元はと言えばロシアとウクライナの喧嘩であり、少なくとも開戦の経緯というのは2014年までは遡ることができます。
ただ、一つ確かに言えることは、私達日本に住んでる人間は今回の開戦の経緯をちゃんとわかっているわけではありません
これはNATO加盟国についても言えることで、だからこそ国民感情は大きく揺れ動いているのです。
鈴木宗男の処遇をどうするかは最終的に日本維新の会次第なのでしょうが、少なくとも「今はまだ除名すべきでない(利用価値がある)」のは確かなことです。


ロシアは日本から一番近い外国である

「ロシアが勝つと信じている」が大きな問題となっているのは、日本は国家としてウクライナを支援することを打ち出していることが要因として挙げられるでしょう。

日本は西側諸国の一員としてウクライナ支援・ロシアへの経済制裁という形式で戦争へ加担する道を選びました。
これが難民の受入をはじめとする人道支援だけに留まるうちは良かったのですが、資金援助も行っています。
名目は「復興費」となっていますが、そもそも戦争が終わってないので、復興費ではなく「戦費」として使われるのは明白です。

そして、戦争に加担しているのは何も与党だけではありません。
一部の野党もまた、戦争に加担しています。

国連へ資金を寄付した日本共産党
ウクライナに対する支援

日本共産党はウクライナ支援をするために募金をし、集まったお金を国連に寄付しています。
国連に渡ったお金はウクライナに渡りますが、ウクライナに渡ったお金はアメリカから武器を買うことに使われます。

これでロシアとウクライナの位置関係が逆なら良いのですが、ロシアは日本の隣国。
その気になれば樺太や北方四島から東京・大阪まで、準中距離ミサイルが余裕で届きます。
にも拘わらず、経済制裁やウクライナへの資金援助と、もうロシアを刺激しかしてないんですね。

少なくとも今は鈴木宗男に利用価値がある

そんな中で非公式ながら、鈴木宗男はロシアに外交ルートを持っているということになります。
本来ならいつロシアからミサイルが飛んできてもおかしくないのが今の日本です。
少なくともロシアを刺激する行為をしている以上、日本は戦争に対する備えが必要なのですが、企業のBCPを見ても「戦争に対するBCP」なんて言うのは全く準備されていません。

この状況下でロシアとの外交ルートを断つのは、ただただ危険しかないんですね。

れいわ新選組などはウクライナにもロシアにも付かず、中立の立場で戦争終結に動くことが良いと言っていました。
これは概ね正しいと思います。
ただ、山本太郎がロシアとの外交ルートをもっているかと言うと、そうは見えません。

一応、鈴木宗男がロシアとの外交ルートを持っているらしいことがわかりましたから、少なくとも今は利用できる男かと思います。

ロシア制裁に参加したことの物価高は西側諸国で多数起きており、直接参戦していない国でも国民の戦争疲れは出ています
世論が少しずつウクライナ離れしているというのは、国際情勢として見逃せず、スロバキアでも親ロシア派の勢力が強くなりつつあります。

何の間違いで日露間の交戦が起こるかはわかりません。
一度交戦が起こると簡単には終わりません。戦争は終わらせることが難しいのです。
少なくとも日本は戦争の準備が全くできていませんから、ロシアと交戦になりかねないような事態と言うのは、避けた方が良いでしょう。


ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。