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最強の魚類:鮫を負かした鮪は鉄の味🐟

最小の魚類と言えば何と言っても鮫でしょう。ここに異論は殆どないハズです。しかし、そんな鮫をも打ち負かす魚がいたのです。それは鮪!
「え、マグロがサメに打ち勝った?」
こう聞くと「寝言は寝て言え」と思うのが普通でしょう。ええ、その感覚は正常です。正常な人はそうそう鮪の血合いでハンバーグを作ることはしないと思います。
しかし、鮪の血合いと鮫の合い挽き肉でハンバーグを造ろうと思った刹那、まさか鮪の味が完全に鮫を打ち消すとは思いもよらなかったのです。

🐟魚耕で仕入れた50円の鮪・・・

それは荻窪のタウンセブンに入った時のことでした。ハンバーグの具材に新たなものを使ってみたいと思い、魚耕のスペースに行ったのです。
するとなんと、加熱用鮪が299円の半額になっていたではありませんか!
「マグロ」という文字しか見ていなかった私は、少し時間が経ち、50円にまで値下げされる様を見て、思わずこう思ってしまったものです。
「米より安い...」とね・・・。
そう思って1パック取った刹那、残りの鮪を一人のおっちゃんがかっさらってしまったのです。
「あんちゃん、そのマグロどうするの?」
「んー、ハンバーグにするんだよ。ひき肉を作ってハンバーグにするの」
「そら凄いわ、料理できたんか!」
なんて会話を交わし、鮪を持って帰ることにしたのです。なんせ600gくらいあって50円ですからね。買わない手は無かったわけですよ。
加えて魚耕さん、魚の種類も豊富な上、その日中に売り切るスタイルらしくて、鰺四切れとホッケ一匹、鰆一切れを計400円で買えてしまい、何とも大漁な買い物をしたわけです。

🦈もうかざめで色のバランスを取ろうと思ったが…

しかし、鮪を買ったは良いものの、部位は血合い。漆黒に染まったお肉なのでして、鮪だけを使って美味しいハンバーグを造れる自信が無かった!
そこで牛豚合い挽き肉を探して調和を取ろうとしたのですが、西友永山店でたまたま鮫のお肉を見つけてしまい、つい買ってしまったわけです。
「もうかざめ」という鮫ですが、これは魚類図鑑で見ますと、そんな名前では見つからないと思います。じゃあ何の鮫やねんていうと、ネズミザメ。ネズミザメが地方によって「もうかざめ」と呼ばれ、時にはスーパーに並ぶわけですが、要はジョーズの仲間です。ジョーズはホホジロザメですが、ネズミザメ目ネズミザメ科にホホジロザメがいるので、立派なジョーズの親戚なのです。
ネズミザメの肉の色は限りなく白に近いものですから、漆黒の鮪の血合いとも調和できると思い、つい買ってしまいました。

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やっぱり南関東では鮫を食べる習慣ってのは無いんで、買う人は殆どいませんね。おかげで値引きされた状態で買うことができ、牛豚合い挽き肉よりやすくなったのです。それでは挽き肉を作ってみましょう。

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両者を挽き肉にするとこんな感じになります。鮪の血合いの挽き肉がまるでダークマターのようですが、きっと鮫がうまく調和してくれるものと信じていました。
そしてハンバーグを作るために、玉子、小麦粉(パン粉の代用)に甘酒(牛乳の代用)を用意します。ですが・・・。

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いざハンバーグのカタチを造ってみると、なんとも鮪が優勢のように感じます。そして・・・。

🦈鮪に負けた鮫…できたハンバーグは鉄の味だった

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出来上がったハンバーグ、少しは鮫の味で良い感じになるかと思いきや、まったく鮫の味を感じられませんでした・・・。
ネズミザメは普通に焼いてみると、少し独特な食感がします。例えばメカジキなんかはサバの高級版って感じの味がしますが、ネズミザメは鶏肉の方が近いかもしれない。鶏肉を更にふやけさせたような感じです。
で、食べてみるとホント、鮪の血合いの味一色で、ほぼ鉄の味です。身体には良いってのはわかりますが、いかんせん鉄の味で、レバーとも違うけど、独特の味がするんですよね・・・。
で、純粋に合い挽き肉で作ったもの、メカジキと牛豚合い挽き肉を合体させたもの、鮫と鮪の合い挽きハンバーグを1個ずつ食べ比べてみました。
いやぁ、メカジキが一番美味しかったですね・・・。メカジキが400gくらい安く手に入ったら、メカジキ100%ハンバーグも作ってみたいです。
いやしかしだね、こうも鮫が鮪に完敗するとは思いもよらず、鮪の血合いでハンバーグを作るなら、やっぱり牛豚合い挽き肉を混ぜた方が良い気がしますね。

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