見出し画像

少子化の最大要因は[カネの問題]ではないと思う件💱

「異次元の少子化対策をやる」と銘打った矢先に甘利から水をさされることになった岸田内閣ですが、思うに根本的な対策は移民以外にありません。
もっと酷い言葉を使ってしまうと、他国から子供買うしかないですね。まぁ人道的には完全にアウツなので厳しいでしょうけども、出生率向上による人口回復というのは相当日本が堕ちるとこまで堕ちないと厳しいと思います。

明石市が少子化対策の成功モデルとも言われていますが、それでも人口維持水準には遠く及んでいません。この先の日本で出生のみで人口を維持するなら1カップルあたり最低3人の出生が無いと厳しいでしょうね。

尤も、世界的にも人口は2050年から減少期に入ると見られており、だいたい日本と韓国が最初に死滅る(くたばる)国になると思われます。そのあとに中国と台湾辺り続くんじゃないかなと思いますね。
日本は今や世界で2番目に平均年齢が高い国であり、ほぼ2人に1人が50歳を超えているわけです。
韓国は世界で最も男女の仲が悪い国であり、どちらも今後100年で急速に人口が激減します。国家を維持することは極めて困難となるでしょう。

💱そもそも少子化はカネの問題なのか?

恐らく多くの人が「子供に金出さないんだから人口減って当然だろ!」と考えているでしょう。
実際、子供への投資は必要だと思いますし、何より「子供を産みたい家庭」の視点で見れば、これは間違いありません。子供を産みたい家庭にとって、世帯年収が幾らであろうとも金は無いよりあった方が良い。
ただし、これはあくまでも「子供を産みたい家庭」に限った話です。

「子供なんか欲しくない」とか「そもそも結婚したくもない」という人間にとってはどうでも良い問題です。

💷そもそもカネの問題は先か後か

ぶっちゃけ子供を産まない&夫婦共働きの前提なら、夫の年収250万、妻の年収200万みたいな感じでも全然やりくりはできるんじゃないかなと思いますね。何なら貯蓄も余裕で出来るし、年3回くらいは温泉宿にも泊まれるでしょう。ホテルもシングルより2人以上の方が、1人辺りの額も安くなりますからね。

ところが「子供を考えた瞬間カネが要る」んですよね。
では「カネの問題は先なのか後なのか」って言う話になるんです。

結論から言って「カネの問題は後からついてきたもの」であると思うんですね。
というのも、世界的に見ても多産国家は途上国です。
歴史的に見ても「貧しい時代ほど子供が多く生まれてる」というのもあります。まぁ多産国家というのは基本的に多産多死社会でもありますが。
一方で日本は少産国家ですが、世界屈指の衛生大国であり、少死社会です。
昨今は香害が時折話題になりますが、これも行き過ぎた衛生主義とでも言いますか、抗菌!除菌!殺菌!滅菌!!なんてやってる文化が生んだ弊害かと思いますね。

💶日本の多産時代は貧しかったという事実

世界的に見ても多産国家は貧しい国が多いですが、日本の多産時代もまた、貧しい時代でした。
今の日本の出生率は本土が爆撃されていた時代よりも下なのです。
まして第一次ベビーブーム時代(1947年~1949年)は日本が焼け野原になった後、物価が著しく高騰していた時代です。
第一次ベビーブーム今とは比べ物にならないほど貧しい時代でした。
ユニクロの服ですか?
買えないですよ、そんなもん。だってユニクロ1着30万円、ヴィッツ1台1億円する時代なんですから。
ヴィッツやワゴンℛを買うのにトランク一杯に札束入れてる姿を想像してみてください。泡噴くんじゃないですかね。
もちろん当時にはユニクロもヴィッツもありませんでしたけど、今の日本と比べれば貧しいというレベルではなかったのです。それが第一次ベビーブームの時代でした。
金の問題は後からついてきたものなのです。

🌐少子化最大の要因は社会のリベラル化

じゃあ少子化最大の要因は何かって言うと、それは社会のリベラル化にあります。
「Liberal」とは直訳すると「自由主義」です。
自民党の英語名も「Liberal Democratic Party」で略称が「LDP」ですからね。
1947年に無くて、2022年の今にあるのは「個人の選択権」って奴です。
岸田が総理になる前に出したこの写真、結構世間では叩かれた記憶があります。

岸田文雄の総裁選前に出された写真

「時代錯誤だ」と言わんばかりに叩かれていましたが、しかし私から見ると不思議でもなんでもないんですね。
と言うのも、岸田の時代はこれしか選択肢がなかったのです。
岸田本人にも夫人にも、これがその時代の求めた選択肢であり、それ以外の人生を選ぶのは度胸が必要だったと言えるでしょう。
今の50代以上の人間はまだまだ「結婚してこそ1人前」という考え方がかなりあります(なんなら主流かもしれません)。
それこそふた昔前は「30歳になって結婚してない人間は何かがおかしい」と言われてましたからね(岸田はまさにその時代の人です)。

でも今は「結婚しない自由」って言うのもあるでしょ?
岸田の時代に比べると、今は遥かに選り好みが出来る時代です。
反面、田舎なんかはやはりまだ自由が少ないのか、田舎のヤンキーの方がせっせと子作りに励みます。
生涯未婚率が上昇していると言われますが、同時に離婚数も上昇していたりします。今や年間25万組の夫婦が離婚する時代です。

恐らく人類史上、ここまで自由な時代と言うのを人類は経験したことがありません。そして自由になればなるほど金が掛かるんですね。会社辞めてニートになったりすると意外に金掛かったりするでしょ?
だから少子化って金の問題が先にあるんじゃないです。金の問題は後からついてきたものです。
なんなら日本で一番出生率の高い沖縄県は他の都道府県と比べても所得が低い県ですからね。

ただまぁ、だからこそ少子化対策は難しく、現実目線で行くと移民しか解決策って無いんですけどね。

この記事が参加している募集

お金について考える

ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。