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2000年に残したい曲(スタジオ編)

2000年1月1日『ミュージックステーション ミレニアムスペシャル』

テーマは『2000年に残したい曲』。

 スタジオには、サザンオールスターズ、Mr.Children、安室奈美恵、SPEED、GLAY、CHAGE&ASKA、L’Arc~en~Ciel。 



サザンオールスターズ
『勝手にシンドバッド』(78.6) 

タモリ:サザンの中で一曲選ぶとしたらどれです?
桑田:いや、まあ一曲っていうかねえ、あのやっぱり『勝手にシンドバッド』っていうデビュー曲がねえ、やっぱりまあ、ここまでいさせていただいたキッカケですからねえ。
タモリ:ああ。あれは驚いたね、『勝手にシンドバッド』は。今でも覚えてる、聴いた時は。
桑田:ええ。僕らもだから売れるとは思わなかったんですけど。やっぱりなんか、みなさんのおかげでねえ、売れちゃったんですけど。



Mr.Children
『花 -Memento Mori-』(96.4)

タモリ:自分たちの曲で2000年に残したいって曲はなんですか?
桜井:『花』ですね。
タモリ:どういう時に作ったの?
桜井:あのー、アルバムを2枚連続で出すっていうんで、その曲出しをバーッてやってたんですよ。煮詰まって煮詰まって、やっと出来たあとにみんなで飲んで、そのまま二日酔いのまま野球をしたんですよ、次の日。
タモリ:うんうんうん。
鈴木:寝ないでやったんですよね。
タモリ:徹夜で?
鈴木:徹夜で。
桜井:野球したあとにすごい良いメロディーが浮かんで。それで出来て。あ、なんか一生懸命考えちゃダメなんだなっていうのが。うん。


桜井和寿
『SHAKE YOUR HIP』SHAKES(90.2)

タモリ:2000年に残したい曲ってありますか?
桜井:僕は、あの解散してしまったバンドですけどSHAKESっていうバンドで。要するに、デビューアルバムだけ出して解散しちゃったんですけど。嫌な思い出がないじゃないですか。
タモリ:うんうんうんうん。
桜井:良いとこしか見てなかったバンドなんで。
鈴木:良いとこ取り。
桜井:ええ。たぶん誰も知らないような。
鈴木:(客の)反応ないもん。
桜井:反応ないっすもんね。
タモリ:知らないねえ。それ残したい。はあ。


鈴木英哉と浅香唯

タモリ:Jenが2000年に残したい曲ってありますか?
鈴木:あの、残したいというかですねえ、僕の17歳と18歳を牛耳られた人が一人。
タモリ:誰ですか?
鈴木:浅香唯さん。
タモリ:浅香唯ちゃんねえ。
鈴木:ええ。
桜井:浅香唯さんに関しては、ドラムのオーディションにまで行ったんですよ。
鈴木:ああ、送りました。
桜井:僕らまず「バンド入ってくれ」って言ったんですけど、「まだ2ヶ月後にオーディションがあるから、それの受かったかどうかを確認してからじゃないと返事できない」って言われて。
タモリ:それ行ってどうなの?結局は。
鈴木:ハガキ送ったんですけど、落ちてました。
タモリ:え!ハガキの段階で落ちたの!?
鈴木:あのなんかこう、一応こう写真貼るじゃないですか。で、あの「若い力が欲しい」って言ってたから「18ぐらいだからイケてるだろうな」って送ったんですけど、なんかルックスで……。ふふっ(笑)。落とされました。
タモリ:楽しみだったんだね、それねえ。浅香唯のバックバンドだったら。
鈴木:そうですねえ。今ここにいないでしょうねえ。
タモリ:いないしねえ。
鈴木:いや、いるかもしんないですけど。
桜井:(笑)
タモリ:なんにも考えてないでしょ?
鈴木:考えてないです(笑)



安室奈美恵
『Black Cat』ジャネット・ジャクソン(89.7) 

タモリ:安室ちゃん自身は2000年に残したい曲はなんかありますか?
安室:ジャネット・ジャクソンとか大好きだから、いっぱいいっぱい残してほしい。
タモリ:憧れたの?やっぱり。
安室:すっごい憧れましたねえ。
タモリ:はあ。
安室:なんでこの人は歌いながら踊ってるんだろう、と思って。ふふふ(笑)
下平:ジャネット・ジャクソンの中でもこの曲っていうのはありますか?なにか一曲選ぶとしたら。
安室:えーっとねえ、『Black Cat』っていう曲が大好き。
タモリ:ジャネット・ジャクソンに一度会ったことありますよ。
安室:えっ!本当ですか。
タモリ:うん。ガム噛みながら入ってきて。
安室:うん。
タモリ:すんごい生意気だったです。
安室:うん!
タモリ:まあ、当たり前ですよね。
安室:うん!
タモリ:あのぐらいになりましたらね。



SPEED
『Starting Over』(97.5)

タモリ:SPEEDの中で2000年に残したい曲っていうのは?
絵理子:『Starting Over』。
タモリ:おお。
寛子:デビュー当時、ファーストライブで『Starting Over』で、結構「私たちはこっからスタートします!」とか言って、クサいこと言ってたんですけど、それでスタートしてきて。だから、いっぱいなんだろう?思い出をこれもね、入っているんで。
タモリ:そういえば、もう3月で解散なりますからねえ。
寛子:はい。
絵理子:はい。
タモリ:3月まで頑張ってください。
寛子・絵理子:はい、ガンバります。 


『Waterfalls』TLC(95.7) 

タモリ:SPEED自身は2000年に伝えたい曲っていうのは何かありますか?
寛子:TLC。仁絵ちゃんがはじめ見つけてきたんですよ。それでみんなでTLCの『Waterfalls』っていうビデオクリップを観て「私たちはこうなりたい!」って言って。
絵理子:うん。
寛子:観て、レコード会社の人に「こういう服着てやりたい」って言って。もし観てなかったら、今のSPEEDではなかったかもしれないっていう大事な曲。
絵理子:ミニスカート穿いて、ブーツだったと思う。
仁絵:長いブーツとか。
タモリ:最初は?そういう路線だったの?
寛子:はじめそうだったんですよ。
絵理子:最初、路線だった。
タモリ:よかったねえ、それ自分たちの主張言ってねえ。
寛子:うん。



GLAY
『生きがい』(99.10)
 

タモリ:自分たちの曲で残したい、これはちょっと残したいっていう曲ありますか?
TAKURO:僕はですね、あのアルバムの中の曲なんですけど『生きがい』っていう曲があるんですけど。ちょっとタイトルがねえ(笑)。毎回迷うんですけど。ちょっと失敗したかな(笑)。でもまあ、スゴい好きな曲なんで。これはねえ。
タモリ:残したい?
TAKURO:うん。自分の中でスゴく大事な曲なので。


TERU
『Sunday Bloody Sunday』U2(83.3)
 

タモリ:2000年に残したい曲は?
TERU:俺はですね、あのU2のですね。
タモリ:U2ね。
TERU:はい。U2の『Sunday Bloody Sunday』という曲があるんですが。やっぱりこう、時代背景がすごくみえる歌詞で。それでなんか争いとか2000年から無くしたいなと、無くなってくれたらいいなっていう気持ちを込めて」。


JIRO
『HOT SPICE』レベッカ(85.11)
 

タモリ:JIROちゃんは?
JIRO:僕、レベッカの『HOT SPICE』っていうアルバムの曲なんですけど。僕ねえ、これあの6畳の部屋にまだスタジオとか、お金なくて借りられなかったから、友達のドラムセットをね、みんなで運んで6畳の部屋に押し込めて、みんなで練習した頃なんで。
タモリ:その頃スポーツ刈りだった?
JIRO:そう。メチャメチャぶん殴られてた頃です(笑)。ウチの父さんはねえ、俺に柔道をやらせたかったんです。でも俺はねえ、断る理由として「痛いからヤダ」って。
TAKURO:JIROがもし柔道やってたら、GLAYのベースは違ったんですね。
タモリ:違ったんだねえ。
TAKURO:違う人だったんですね。危なかった。 



CHAGE&ASKA

CHAGE
『アビーロード』ザ・ビートルズ(69.10) 

タモリ:CHAGEが2000年に残したい曲っていうのはなんですか?
CHAGE:やっぱりビートルズかなあ。曲はまあ、ちょっといろいろあるんだけど。アルバムでいえば『アビーロード』がやっぱり一番僕は。もう、ちょっとたまんなかったんで。
タモリ:ビートルズ以前とビートルズ以後じゃ全く音楽って違いましたからね。
CHAGE:ええ、ええ。だからそういう意味では、語り継がれ歌い継がれていくんでしょうねえ。 


ASKA
『あなた』小坂明子(74.10)
 

タモリ:ASKAはなんかありますか?
ASKA:小坂明子さんの『あなた』っていうのが。
CHAGE:あれ?
タモリ:「♪家を~建てる~なら~」
CHAGE:違いますよ(笑)。「♪もしも~私が~」ですよ。それ違いますよ(笑)。「♪家を~建てる~なら~」って、それコマーシャルソングじゃないですか、ただの。
タモリ:あっ、そっか(笑)
ASKA:「♪小さな家を建てるでしょう 小さな~」
下平:「大きな窓」
ASKA:ああ、そうですね(笑)
タモリ:小さな窓(笑)
CHAGE:小さな窓から(笑)
タモリ:「♪そしてその横にはあなた~あなた~あなた~」
ASKA:「♪あなたが~いてほしい」
CHAGE:「それが私の夢」


ASKA『スター誕生』出演

ASKA:『スター誕生』には出ましたけどね。
タモリ:え?
CHAGE:あははは(笑)。いいのかお前そんなこと言ってポロポロポロポロ(笑)
タモリ:『スター誕生』に出たの!?(笑)
CHAGE:はははは(笑)。出たんです、コイツ『スタ誕』に!
ASKA:いやいや、違う違う。友達が…よくあるパターンですよ。友達が出るって言ってて付いて行って。ハガキが一枚余ってて…それで出ようかなっていう。
タモリ:出たの(笑)
CHAGE:北海道地区大会。
ASKA:司会者の方がね「今日あなた達はプロの真似をしちゃいけない」と、「あなた達は個性を今日見せなきゃいけないんだ」と。「個性を大切にしなさい」。
タモリ:うん。
ASKA:「俺の個性なんだろうな?」と。運動ぐらいしかできないかなと思って。イントロ始まったら「なんだろ?なんだろ?」って思って、いきなりバク転して。歌いだしに間に合わなくて(笑)
CHAGE:落ちてんの(笑)
タモリ:(笑)
ASKA:いろいろありましたね。まあそんなこんなですよ。
CHAGE:叩けばホコリ出るよ(笑)


ASKAとアグネス・チャン

タモリ:ASKA、初めて買ったアルバムっていうのは何なの?
CHAGE:これはスゴいですよ。
ASKA:うん、えっと井上陽水さんの…
CHAGE:おい!(笑)。はははは(笑)
タモリ:え?
CHAGE:桑田さん言ってください、桑田さん!桑田さん(カンペ)読んでくださいよ。
桑田:(カンペを見て)アグネス・チャン。
タモリ:アグネス・チャン買ったの?
ASKA:だってあの頃はもう麻疹(はしか)だったじゃないですか、声裏返ってますけど(笑)
タモリ:ははは(笑)。中国語でアグネス・チャンとしゃべりたくなって勉強したらしいね。
ASKA:あのねえ、高校のときにねえ、一週間に一限だけ好きな授業取ってよかったんです。
タモリ:へえ。
ASKA:で、僕高校のとき中国語取って。それはとりあえず、うん。
タモリ:いつかアグネス・チャンと話すときがあるだろうと。
ASKA:うん。
CHAGE:北京語ずっと覚えてたらしい。
ASKA:ずーっと北京語覚えてたら、アグネス広東語だったんですねえ。
CHAGE:全然違ってた。
ASKA:全然もう。すれ違いにもなんないぐらい。
タモリ:しかもアグネス・チャンは日本語ベラベラだしねえ(笑) 



L’Arc~en~Ciel
『虹』(97.10) 

タモリ:自分たちの曲の中で残したい曲っつーのは?
hyde:『虹』ですかね。
タモリ:『虹』が。
hyde:うん。なんかこう、ライブで歌ってるとね、泣きそうになるんですよ。
タモリ:ほお。自分の曲でやっぱ泣きそうになる?『虹』。
hyde:あ、そうでもないかもしれない(笑)
タモリ:(笑)


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