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私について(9/10)

終わりの始まり②


そうして何日か過ぎた頃

私にA社社員から声をかけられます。

「このPCに契約のデータが入っていたと思われるが、あなたがみて何かわからないだろうか?」
「代表は知らないふりをしている」
「あなたまでわからないふりはしないで欲しい」

無心で調べます。
代表はPCについて詳しくはないのですが、活用方法がわかると習得が早い人でした。

「多分何かあったと思いますが、綺麗すぎるのでUSBか何かに移したと思います…」

全て協力して早く終わらせよう。
それが当時の私の願いでした。

そして、

諸々見つかったそうです。

一週間後

私もA社に呼び出されます。
初めて入る会議室には膨大な資料、そして、複数人が代表のPCを使って何やら調べていました。

椅子に促されると取りまとめている方が説明を始めます。
(不謹慎ですがエ○ァの○ーレと対面イメージが近いです。)

今回の件の概略を説明された後
「あなたは代表がやっていたことに関わっていないか?」
「代表は預かった分を返済に充てたと言っている。何か聞いてないか?」
「この(散見される)資料に見覚えは無いか?」
「名簿と数字に心当たりは無いか?」

資料は見たことのない通帳とA社角印が押された架空の契約書
名簿は数名のお客様の名前と千万単位の金額と思わしき数字

私は考え始めます

「借用書のお客様だ、この契約を代替の約束にしたんだろう」
「集金は、預り金が入るまで配当の繋ぎに使ったのか」
(※「私について」の補足記事を作成しました。ご参考に)

ここで理解しました。
もう駄目だと。

都度、説明と確認が入りますが、放心のまま全く分からないと回答してました。
先に代表との聞き取りで私が関わってないと確認していたのか、すんなりと面談は終わりました。

今後の調査の協力を伝え、社員と話している所、久々に代表と会えました。
多分、事務的なやり取りとか動機について聞いたんだと思います。というのも

この時の私は、もう何を話したか…

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