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ビデオゲーム史:「チャンネルF」

 ビデオゲーム史について,ゲーム機ごとにまとめたメモを書き残していきたいと思います。今回は「チャンネルF」(Fairchild Channel F) です。


概要

 最初にプログラム可能なROMカートリッジ交換方式を採用した,据え置き型家庭用ビデオゲーム機です。フェアチャイルド・カメラ・アンド・インスツルメント (Fairchild Camera and Instrument) から,1976年に発売されました。

 8ビットCPUを使用し,8色のカラー表示が可能で,価格は169.95ドルでした。当初は,Video Entertainment System (VES) という名称でしたが,後から変更されました。別売りのカートリッジは,19.95ドルで販売されていました。

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「チャンネルF」(Photo by Evan-Amos, from Wikimedia Commons (2020/9/9) CC BY-SA 3.0 Retrieved from https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fairchild-Channel-F.jpg


ゲーム機メモ

 「チャンネルF」を知っている方は,比較的少ないと思われます。これを取り上げた理由は,最初のカートリッジ交換式のゲーム機だということ以外にはありません。

 VESというゲーム機名が変更されたのは,すぐ後にアタリから「VCS」という似た名称のゲーム機が発売されたからだといわれています。

 上の「概要」で販売価格について書きましたが,過去の貨幣価値なので,あくまでも「参考」です。実際はもっと高いというイメージでよいと思います。

 少し細かい話になりますが,記事によって,発売したメーカー名が「フェアチャイルド・セミコンダクター(Fairchild Semiconductor)」となっている場合と,「フェアチャイルド・カメラ・アンド・インスツルメント」となっている場合があります。両社は子会社と親会社の関係です。どちらでもよいとは思いますが,この記事では,ビデオゲーム史について記述している,いくつかの海外の博物館のホームページで採用されている社名のほうで表記したという次第です。


 以上,ビデオゲーム史シリーズの3つ目のゲーム機でした。最初の家庭用ゲーム機ということで有名な「オデッセイ」も,カートリッジを差し込むことで,ゲームを切り替えられますが,こちらはカートリッジにプログラムが入っているというわけではありませんでした。したがって,「チャンネルF」で重要なのは「ROMカートリッジ交換方式」という点です。

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