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ビデオゲーム史:『スピードレースデラックス』

 ビデオゲーム史について,作品ごとにまとめたメモを書き残していきたいと思います。今回は『スピードレースデラックス』(Speed Race Deluxe; Wheels II) を扱います。


概要

 日本初のレースゲームである『スピードレース』の続編です。1975年に稼働を開始しました。

 画面外にシフトレバー,タコメーター,タイマーが追加されました。また,コースの幅が変化するようになりました。アメリカでは,前作と同様にミッドウェイ社から発売されています。


作品メモ

 以下は,YouTubeにアップロードされている動画へのリンクです。

https://www.youtube.com/watch?v=VhuhmTqmiVc&t=59s

 『スピードレース』の筐体は立方体に近い形であるのに対して,続編の『スピードレース・デラックス』の筐体は画面が垂直に立った形のアップライト型であるのが特徴です。上記の動画は『スピードレース』として紹介されていますが,シフトレバーやタコメーターなどが見られ,道路の幅が変化することから,『スピードレース・デラックス』だと考えられます。

 シフトレバーに関しては,発進時に上向きのLOWにしていないと加速しにくく、高速になってから下向きのHIGHに切り替える,というものになっています。また,横への移動速度が増える白いスリップゾーンが登場します。スリップゾーンでは,特有の効果音が出るようになっています。

 前作と同様に人気を博したといわれています。『スピードレース・デラックス』の筐体は現存しており,イベントなどで使用されていることがあります。


 以上,ビデオゲーム史シリーズの6つ目の作品でした。稼働するタイミング(1975年8月)に着目すると,前作の登場(1974年11月)から1年も経過しないうちにリリースされていることがわかります。アーケードゲームは人気が出なければすぐに撤去されるものなので,当初から「スピードレースシリーズ」はヒットしていたことがうかがえます。

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