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ビデオゲーム史:『サーカス』

 ビデオゲーム史について,作品ごとにまとめたメモを書き残していきたいと思います。今回の作品は『サーカス』(Circus) です。


概要

 アメリカのゲームメーカーであるエキシディが開発・発売元のアーケードゲームで,通称「風船割りゲーム」です。1977年に稼働を開始しました。他社から多くの類似したゲームが発売されています。

 プレイヤーは,画面下部にある左右にのみ動かせるシーソーを操作します。シーソーの端には,人(ピエロ)が乗っていて,最初に画面端のジャンプ台から人が飛び降りてきます。人の乗っていないシーソーの反対側で落下してくる人を受け止めると,シーソーに乗っていた人が反動で飛び上がるようになっています。画面上部に風船が3段並んでいて,飛び上がった人が風船に当たると,風船を割ることができます。

 風船の色は下から順に,黄,緑,青となっていて,これらの風船を割るとスコアを獲得します。スコアはそれぞれ20点,50点,100点に設定されています。プレイヤーは落下してくる人をシーソーの空いている側に繰り返し当てて,できる限り多くの風船を割ることを目指します。

 ひとつの段の風船をすべて割ると,ファンファーレが流れて,その段の風船が再び出現するようになっています。人が画面下部に落ちると失敗で,葬送行進曲が流れます。


作品メモ

 以下は,YouTubeにアップロードされている動画へのリンクです。デザインのアイデアは,1976年に発売された「ブロック崩しゲーム」の元祖である『ブレイクアウト』からきているといわれています。

https://www.youtube.com/watch?v=BuZ7AnhVDT8

 また,ゲーム音楽があるところもポイントです。次も同様にYouTubeにアップロードされている動画へのリンクです。上の動画では,解説の方が元気に喋っていてやや聞こえにくいですが,こちらだと失敗したときの特徴的な音楽が聞き取りやすいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=gxYhzGZo0-Y


 以上,ビデオゲーム史シリーズの12作品目でした。先に11作品目として紹介した『スペースインベーダー』と稼働の時期が前後することになります。『サーカス』は,1976年の『ブレイクアウト』と1978年の『スペースインベーダー』という大ヒット作の間で,隠れそうになる作品だといえます。『ブレイクアウト』の影響が大きい時期の,比較的オリジナリティのある作品として紹介されることが多いと思います。

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