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【Celes】ボカロデビュー曲、「アストロノート」の歌詞について【ボカロP】


自己紹介

初めましての方は初めまして。作曲家のCeles(セレス)といいます。
2024年8月19日に「アストロノート」という曲でボカロPとしてデビューしました。
以前はEarthists.というラウドロックバンドでギタリスト・コンポーザーとして活動していました。

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アストロノート(ニコニコ動画)

(YouTubeは後日公開いたします)

歌詞解説

先日リリースしたぼくの初めてのVOCALOID曲、「アストロノート」の歌詞の解説を自分でしてみようと思い、初めてnoteに記事を投稿する次第です。初めて尽くしでちょっぴり照れるけど頑張って書いていきます。
※歌詞全文は記事の最後に記載しています。

まず「アストロノート」という曲名について。
「アストロノート」は「宇宙飛行士」という意味の英単語です。
この曲の舞台はぼくたちが住むこの地球上ですが、主人公が星の光を求めて歩み続けるというストーリーが、宇宙の星を求める宇宙飛行士との重なりを感じたため、この単語を選びました。
星に焦がれるぼくたちは、地球を彷徨うアストロノートなのかなって。

曲中の「僕」「君」について。
この曲での「君」は、主人公の「僕」が失った大切な人のことです。
この2人の関係が恋人だったのか、親友なのか、それとも家族なのか、ぼくの中では明確なストーリーがあるのですが、ここでは敢えて言及しません。
この曲を聴いてくださった皆さんがご自身の人生と重ねるための空白として残しておきます。

この曲で多用している「繰り返し」という言葉は、大切な人を失ってから前に進めない主人公が苦悩の日々を「繰り返し」ているという状況を指しています。「僕」は「君」を失ってから、苦悩し葛藤し、そしていつかまた「君」に会える奇跡を願い、星に願いを捧げ続ける日々を繰り返していました。
また、星に願いを捧げると同時に、その星に失ってしまった「君」の存在を重ねています。「星」に願いを、「君」に祈りを送り続けています。
失った「君」と巡り会える場所を『いつか見つけられますように』、其処で「君」と『いつかまた出会えますように』と祈り願い続けています。

次に、気が付いてるいる人もいるかもしれない動画の演出について。
MVの中で、「君」と「星」をずっと輪郭のみの文字で表現しています。「君」がいなくなり、夜空の「星」になったという隠喩です。主人公は「君」とよく一緒に星空を見ていました。
歌い出しの「ここで生きた証し、消えないでくれよ。君のいた世界からたとえ星が消えたとしても」という歌詞は、「君」という存在の残滓を、現実に残った「君」の生きた証しと星空のどちらに求めたらいいのか迷う主人公の心情を表しています。

サビの歌詞について。
1番では
「手を伸ばせば届きそうな空を仰ぎ」
2番では
「手を伸ばしても届かない星に焦がれて」
というフレーズから始まっています。空には手が届くように感じる、しかしそれでも星には届かない。「僕」が星に重ねた「君」との距離を表現しています。
そして、主人公が最終的にどこに「君」の存在を覚えたか、最後のサビの歌詞で伝わるといいなあって思っています。

あとがき

最後に、「僕」と「君」が出会ったきっかけ、この曲の前日譚となる曲も作ってあります。そちらもボカロ曲として年内にリリースする予定なので楽しみに待っていてくれると嬉しいです。

以上、拙い文章ですが最後までお読みくださりありがとうございます。どうか、ぼくの作る曲で誰かを救えますように。

歌詞全文(Lyrics)

見上げた空漂う、瞬く星が照らす
君の足跡は今にもかき消されそうで
ここで生きた証し、消えないでくれよ
君のいた世界から、たとえ星が消えたとしても

いつか来る終わりを忘れたふりで誤魔化してきた
逃避行の果てに、何があるか分からないけれど
理想郷がもしも世界に、仮にあったとしたら
僕は其処に辿り着けるのかな
光求め続けて

夜空流れる間際、輝いた星
追いかけ続けていた、僕の願いを込めて
抱き続けて、それでも叶わぬ夢
諦めると決めたその時、光が届いた

手を伸ばせば届きそうな空を仰ぎ
彷徨い続ける日々の繰り返し
立ち尽くして居場所を無くしても
祈り続ける
『いつか見つけられますように』

浮かんでは消えゆく未来への期待、信じられないよ
君のいない景色はどう描いたってモノクロのままで
君を失った世界で、仮に僕が生き続けても
人を愛すことは二度とできないんだろうなって

星に祈りを、君と捧げた夜
追いかけ続けていた、僕の願いは今も
変わっていない
それでも叶わぬ夢
僕はただ君と過ごす日々が続けばいいと祈った

手を伸ばしても届かない星に焦がれて
答えを待ち続ける日々の繰り返し
もしも世界が君を忘れても、僕は変わらない
また君と星見る日を夢見て

嗚呼
ここで生きた証し、消えないでくれよ
君のいた世界から、たとえ星が消えたとしても

君のいない星降る空の下でただ独り
君を想う日々の繰り返し
迷い果てて居場所を無くしても、振り向かないよ
『いつかまた出会えますように』
星降る空見上げ、止まらない涙
伸ばしたこの手に、君の温もりが今も残ってる
忘れられない、忘れたくないよ
歩み続けるよ
君とまた笑い合う日を夢見て

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