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40代、ワーキングママが公的融資を受けてみた体験談!







ブラック企業に勤めつつ副業でせどりを始めて
年商1200万円を超える売上を出す事ができたので
起業して会社を退職することにしました!

起業するにあたって資金はないに越したことがないです

そこで知人から融資を受けてみたら?という話を聞き
チャレンジしてみることにしたのです


これは私が融資を申込み、獲得するまでをまとめたものです。
実際に面接を受けてみての感想、注意したほうがいいポイント等を
まとめましたのでこれから融資を受けようとしている方に
少しでもお力になれればいいなと思います。


3兄弟育てつつ、ブラック企業で働いていたアラフォーの
私でも受かったので、皆さんもきっと大丈夫!

1.受けた融資は2種類

私が受けた融資は「日本政策金融公庫」と「制度融資」です。

簡単にふたつの制度について説明します。

1)日本政策金融公庫とは

日本政府が100%出資している政府系の金融機関です。


民間の銀行では中小企業や個人事業主など事業実績のない起業家に
融資をするのは事業に失敗する可能性が高く
貸したお金を回収できなくなるリスクが大きすぎます。

そのリスクを背負ってくれて日本の経済の再生に貢献してくれているのが
日本政策金融公庫なのです。


2)制度融資とは


都道府県や市町村などの地方自治体が信用保証協会、指定金融機関と協力して
中小企業向けに操業融資等の資金調達を支援する制度です。


地方自治体の制度とはいえ貸してくれるのは金融機関です。


信用のない事業者にお金を貸してくれるわけはないので
信用保証協会が事業者の信用を補完してくれます。


信用保証協会と自治体が事業者と金融機関の間に入ってくれて
金融機関はお金を融資してくれる仕組みになっています。


2.どちらが融資を受けやすいか?

どちらも貸し出ししてくれる金額に大差はありません。

しかし、私の印象からするとやはり国が出資している政策金融公庫の方が
審査が厳しかった気がします。

信用保証協会の方は金融機関がこちら側に寄ってくれていて
協力してくれている感じがしました。


市に融資制度がないか調べてみたのですがHPには全く無かったのですが
銀行のみに配布されている資料があるようで

女性起業家創業融資というものがあるのでそちらを受けてみては?

と何種類かある融資で私の条件に合っている制度を教えてくれました。


他の方の意見を聞くと私の間に入ってくれてのは信用金庫だったので

組合に入ってもらいたいから事業者に協力的なんだ


という話も・・・


真偽の程は定かではありませんがひとりで面談や手続きをして行く中で
担当者が人当たりが良かったり親切だったりすると
気持ち的にも楽だったりしますよね。


3.自己資金

融資を受ける時に自己資金が全く無いという訳にはいきません!

最低でも借入希望金額の1割は持っている方が良いと言われます。


1000万円を希望している場合、最低100万円


あくまでも目安なので多いにこした事はありません。


私は500万円を希望していましたがそれでも100万円では少ないと言われました。

確実性を考えると希望融資額の3分の1程度あれば良かったそうです。

あくまでも事業者が事業を立ち上げるのに
自己資金で足りない分を融資してもらう


という考え方です。

事業をやってコツコツ売り上げを上げてきましたという
半年分の通帳があればべストでしょう


親、兄弟から借りた
カードローンで借りてきた


そういった手を使っても通帳を提出するので入出金の流れの
ハッキリしないものは不信に思われます。


定期預金が満期になった
子供の学資保険を解約した


そのような理由で振込元が保険会社の名前である
定期預金を解約したならその解約した定期預金の通帳

これらを証明できるような入出金明細がわかる通帳が必要です。

ネットバンキングで通帳がないものは3ケ月から半年分の入出金明細を
印刷して提出する事になります。

私の場合は子供の学資保険が満期になったのでそれを使いましたが
契約しているのが旦那の為、旦那の口座に保険金が振り込まれたので
その金額をそっくりそのまま私の口座に移動させたので
旦那と私の通帳を持参して提出しました。
(保険会社によって家族名義の口座に振込可能か要確認)


※政策金融公庫と制度融資、受けるなら両方同時に申し込みましょう。
運が良ければ両方通るかもしれません。

片方ダメな場合を考えて両方申し込んでみたら偶然両方通ったのは
運が良かったということで別に悪くありません。


例えば制作金融公庫で1000万円の融資が出てから制度融資を受けようとした場合
既に1000万円の現金(または預金)がある状態で
1000万円の長期借入金がある状態になってしまいます。

万が一融資が出た事を隠して融資を申し込むとバレた時に大きく信用を失います。

融資を受けたが事業継続のためにどうしても必要である事の説明と
追加で受ける融資の返済方法について細かい説明が必要になります。

4.準備する書類

①創業計画書
②3ケ月以上の売上実績がわかるもの
③見積書
④借入申込書


政策金融公庫、制度融資共に必要です。

1)1人で全部やるのが心配な方

本来、全ての準備を自分1人で行うものです。

でも私は難かしい事業計画書を1人で完成させる
自信も無いし、書き方もわかりませんでした。


なので社会保険労務士さんにご相談させていただきました。

お金をお支払いして契約した訳ではなく
あくまでもサポートを受けるのみです

※コンサルティング会社等に依頼して全面的に協力してもらうと
融資に不利になるそうです。

事業計画や借入計画など実際業務されていてご自分で作成
出来る方はもちろん作られたほうがよろしいと思います。

自分で作っていないので内容が把握出来ません。

「これはご自分で作られたのですか?」


と質問されましたが

そこでも「作りました」と嘘を言っては余計に突っ込まれて
ボロがでてはまた信頼を失ってしまうので
正直に「社会保険労務士さんにサポートを受けました」
と伝えたところ面接の担当者に
「そうですよね、これくらい細かく作れませんよね」
と言われました。

2)3ケ月以上の売上がわかるものについて


私はせどりでAmazon販売しているので
売上を月毎にまとめてプリントアウトして提出しました。

Amazonからの入金はネットバンキングの口座にしてあるので
通帳がないため、半年分の入出金全てがわかるように
全部をプリントアウトして提出しました。


3)見積もりについて


私の場合はHP作成一式と広告宣伝をお願いする会社と
顧客管理システム導入とwebコンサルティング会社
二つの見積もりを提出しました。


これは事業によって実店舗や土地代等、必要な物が
変わりますのでご自分が事業を開始するのに必要な見積もりを
準備して提出してください。

4)その他

・許認可を取得している場合はそのコピー
私は古物商を持っているので提出しました。


・住民票、または免許証の写し


・会社員の場合は源泉徴収票


・すでに決算している場合
法人  決算書、試算表
 個人  確定申告書の写し


・納税証明書等程、提出を求められたもの

5.面談について

面談の服装ですが、特に決まりは無いそうですが
融資をお願いしに行くのでいわゆる採用の面接のように
スーツのようなカチッとした服装が望ましいと思います。


当時、会社員として働いていたので会社の事務服を着て
仕事をしていましたが、早退して面談に行く際はジャケットを
羽織って行きました(スカートはそのまま)


1)政策金融公庫の面談

各県に数カ所支店があるので最寄りの支店にて面談になります。

時間も決められているので遅刻しないようにしましょう。

場所がわかりにくかったりすると道に迷う可能性があるので
前もって地図アプリで検索していくと良いと思います。


私の面談した支店は駅からも遠く、会社を早退して行く事もあり
車で向かいましたがビルの2階に入っている政策金融公庫の看板が
見えにくくて駐車場を3回くらい転々として金融公庫の駐車場に
駐めたので駐車料金は無料でしたが、もし車で行かれる方は
支店が街中で駐車場の確保が難しく、時間貸しの駐車場を
利用しなければならない場合もあるかと思います。

近くの駐車場を調べて行くことをお勧めします。

面談はそれこそ就職の時みたいに2〜3人の面接官がいて
私は質問攻めに合うのかと思っていましたが
個室(というか仕切られた場所)で担当者1人でした。


融資を受けに来ている方が他に何人かいらっしゃるけど
基本的に皆さんデスクワークなのでとても静かです。

余計に緊張感が増しますよね。

提出した資料については見積もりについて

「なぜ地元の会社で見積もりを取らなかったのか?」
「合い見積もりは取ったのか?」
「もっと安い業者はなかったのか?」
「HPなんて10万もあれば簡単なものができるんじゃないか?」

ということを質問されました。


売上金についてはネットバンクの入出金明細がかなりの枚数だったため
時間がかかるので後ほど内容を確認してその後、質問があれば
電話しますとのことでした。


現在の預金残高について

「売り上げを見る限りではもっと預金残高があっても
いいのではないか?」

というような質問を受けました。


面談の時間は1時間もかからなかったと思います。


会社を休んだり早退するのは大変だろうということで
仕事場を見学させて欲しいとのことで、2時間後に仕事現場
(私の場合自宅)を急遽見学にくる事になりました。


2)制度融資の面談

制度融資の面談は信用協会と市町村などの自治体の間に入ってくれる
指定金融機関で行われます。


こちらも数人ではなく担当者1人と面談でした。


金融機関ですので、店舗の窓口業務が終わった午後3時以降で
店舗の中の仕切られたスペースみたいなところで面談でした。


金融公庫と比べると周りの行員の方もいらっしゃるので
お茶を出してくれたり仕事している音も聞こえるので
緊張感は薄れます。(2度目ということもあるかも)

女性行員の方がお茶をだしてくれたりします。

保証協会についての説明と提出した書類についていくつか
質問を受けましたが、私の印象としては
金融公庫の方は数字に細かく質問されましたが
信用協会(指定金融機関)は

「どうしてこの事業を選んだか?」
「どのような商品が売れるのか?見極めるポイントは?」

というように事業内容について細かく聞かれました。

こちらは国の機関ではないという事で少し厳しくないのか
市で扱っている創業者融資制度について教えてもらいました。

金融機関にしか出回っていない資料にしか書いていないそうで
私が市のHPを見ても全く載っていなかった女性起業家向けの
創業融資制度が書いてありました。

もちろん細かい条件はありますが、私はこれに当てはまるので
こちらの方がオススメですと教えていただいたので
その場でそちらの制度融資に申し込む事に決めました。

そのほかはとにかく書類に記入することが多い!

いくつもの書類に名前、住所、連絡先を書きました。


こちらも現場を見学にくるのですが、その時には
金融機関の方1名、信用保証協会の方1〜2名でくるとの事でした。


6.現場確認


現場確認まで行くという事は第一段階クリアしたと
思っていいようです。

実際、面談の時点で融資不可の方は現場の確認に行く話は出ないし
その場でハッキリとお断りされるそうです。


1)制作金融公庫の現場確認

私の休みまで気を使っていただき、改めて日にちをもうけるより
1日で済ませた方が良いでしょうとのことで急遽見学に来ることに
なったのですが、私の仕事は仕入れた商品をAmazonに納品するのです。

自宅に送られてきた段ボールが山積み(段ボールゴミが出せる日が少ない)
梱包資材が散乱している部屋をお見せしなければならないのです。

日頃から掃除はキチンとしなければなりませんね!!


ですが、それが作業しているほんとの現場なので
まぁ良かったといえば良いような・・・

ちょうど荷物は発送してしまった後だったので
仕入れた商品もなく、梱包途中の箱も無かったのですが
納品書を見せることでちゃんと仕事をしていることが
証明できたようです。


2)制度融資の現場確認

実際来たのは金融機関の担当者1名と信用組合の方1名でした。


金融機関の担当者は何度か融資の現場確認に立ち会ったそうですが
私の家に来た信用保証協会の担当者とは初対面だったらしく
お二人で名刺交換されるところから始まりました。

金融公庫の急な面談から数日立っているし、前回の反省点を踏まえ
きちんとダンボールはまとめて、納品途中の商品も準備し
(このように納品していると見せられるため)
仕事部屋として使っている部屋に案内しました。

そこで驚いたのは、信用保証協会の方が写真を撮り出したのです!


梱包途中の商品の写真
納品書の写真
部屋の写真


あとで聞きましたが金融機関の方も写真まで取る人は会ったことが
無いそうで驚いたそうです。

部屋を見るのはざっと5分〜10分以内です。

その後はリビングで信用保証協会の方の質問に私が答える
第2回面談のようなものです。

写真撮影で驚いたこともありますが、信用保証協会の担当者の方の
探るような目というか試すような視線が印象的でした。

今まで働いた職場のことを聞かれたり


これから融資を受ける事業についてなぜその事業を選んだのか?
従業員(パート)を雇うつもりはあるのか?
仕入れる商品はどうやって見極めているのか?


政策金融公庫より指定金融機関より事細かく聞かれました。


7.結果

制作金融公庫から2回ほど電話で質問がありました。


そのうち1回が

「全額の融資は厳しいので減額になっても良いか?
満額じゃないといらないか?」

という質問がありましたがもちろん減額でもいいから融資が必要!
と答えましたが、結果は融資はダメでした。


しかし

信用保証組合の方は満額で通りました!!

指定金融機関が信用金庫だったため、組合員になる必要があり
実際融資のお金が出るまでに2回ほど出向いて書類を
記入する必要がありました。

そして印鑑証明も必要とのことで市役所で印鑑登録しました。

信用金庫の通帳を持っていないのでそこの口座を開設して
融資はそこに振り込まれる事になります。


決まりとして融資されたお金は一度全額引き出さなくてはならない
そうなので別の銀行に500万円持って移動しましたが

持ったことがないお金を持つと緊張しますね。

周りが急にお金を狙ってる悪い人がいるんじゃないかって
かえって行動が不審になってると思いました。


8.ポイント


1)cic情報に気をつける

cicというのをご存知ですか?

お金を借りたりクレジットカードやローンの取引情報が
一度に確認できるものです。


金融機関やクレジット会社が審査を行う際に信用情報を
チェックするための機関です。

私、クレジットカード払いをよく使っているのですが
(商品の仕入金額を把握しやすいからクレジット決済が主)
全然前の稼げていない時、支払いが多くなってお給料日前に
引き落としがかかる時に残高が不足しそうになったら
リボ払いをよく使ってました。

自動の保険が高くてリボ払い
お買い物しすぎてリボ払い

リボ払いって気軽にできるし、どこのカード会社でも
リボ払いを進めてたりするじゃないですか?


月々の支払いが安くなるしラッキー

みたいな感じで簡単にリボに変えちゃってたら
あっという間にリボ残高が100万近くに!!

リボってよく考えたら消費者金融に借りる一歩手前
結局借金なんですよね


軽い言葉に騙されて自覚があまりないんですけどね


それが全部cicに出ちゃうんですよ!!

私は自分の家の買い物のリボ払いもあるけど
ビジネスを学ぶために高額なセミナー料を払うために
○コムを借りていました。
(それでも散々悩んでどうしようもなくて借りた)


そのほかに銀行のカードローンもありました


稼いだら返せるし〜


そう思って借りてました。


ヤミ金から借りてないだけちょっとだけマシな
多重債務者です

私の救いは毎月返済をきっちり行なっていたこと
遅れる事がなかった事だけがよかったそうです。


政策金融公庫の融資を得られなかったのは
cic情報が悪いからだったと思います。


お金は計画的に使いましょうと書いてあったりしますが
その通りですよね


2)1年以内の税金等の支払いは大丈夫?

税金や公共料金、家賃など延滞しているとそこを追及されます。

遅延がないようにきちんと期日までに支払いましょう。

融資を申し込む際には1年以内に滞納や遅延がなかったかどうか
調べておいた方が良いです。


3)過去に融資を受けていないか?

過去半年以内に融資を申し込んで断られている場合は
融資が通る事はまずありません。


半年経てばまた申し込み可能になりますので
しばらく待ってその間にお金の流れ等を綺麗にしておきましょう。


4)従業員(パート等)を採用予定があるか?


従業員を採用する予定であればその人数と予定給与額
パートの場合はその人数と時給について考えておきましょう。


なぜ従業員を雇う必要があるのか?
週に何日勤務で時給いくらか?

聞かれてもすぐに答えられるようにしておきましょう。

5)質問に対して


とにかく自信を持って答えるようにしましょう!

提出した書類の中身を覚えているのは当然ですが
何か想定外の質問をされたとしても決しておどおどすることなく
自信を持って言い切ることが重要です。

自信なさげな態度では他の人に作ってもらった資料を提出して
内容がわかってないのか?

などいらない詮索をされてしまいます。


9.最後に


私の知り合いの社長さんが


俺は現金主義でやってきた


借金しないで事業することがカッコいいと思ってた


儲かってる時にはいろんなところが

お金借りてくれませんか?

って言ってきたけど全部断ってきた

でもいざ経営が傾いてきたときには
誰もお金貸してくれないんだ


そんなことだったら借りておけば良かったと後悔してる

という話をしてくれました。


お金を借りれることが信用になるし
それをきちんと遅れずに返済している事が一番の信用になる


借金は恥ずかしいことだと私も思ってきました。

でもお金があることで豊かになる近道を選ぶことができます。

安いセミナーを何個も受けるより高額なセミナーを1個受ける方が
よっぽど内容も濃いし、これだけ払ったからという自分の中の覚悟も
違うから取り組み方も違うんですよね。

だからって消費者金融からガンガン借りることが良いことだとは思わないし
堅実に生きていくことは正しいと思います。

でも融資を受けることで確実に夢が叶うスピードは早まるし

いつかお金持が貯まったら・・・


なんて思っていたら何年たっても実現しないかもしれません。

人間の時間は有限なので少しでも近道をして早く稼ぎたいですよね!

私の体験談が少しでもお役に立てれば嬉しいです。


それでは、融資が成功することを願っています!



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