ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)の機材に日本の地名「Kushimoto」と記載されている機材を見かけました。
これは2015年12月5日東映系公開の「海難1890」は日本とトルコの合作で、和歌山県串本町沖の海難事故と、95年後のテヘランでの日本人救出という二つのエピソードを基にした感動の物語が上映されました。
日本とトルコ、9000km離れた両国の人々が、人が人を想う気持ちによって叶えた奇跡と希望。それこそが言葉や文化の違いを超えた友情と絆を生み出すことを物語る、感動の超大作です。
それを記念してターキッシュエアラインズ(トルコ航空)が新しく購入したエアバスA330型機の外部塗装に「Kushimoto」(串本)と命名された飛行機があります。その当時のターキッシュエアラインズ(トルコ航空)のプレスリリースでは以下のように記載されています。
(原文は英語ですので日本語に訳しました)
それにしても、トルコの飛行機になぜ日本の地名、しかも和歌山県の「串本」に命名されたのか、、、。
きっかけはトルコとの国交のきっかけはエルトゥールル号遭難事件です。
トルコ革命以前に存在したオスマン帝国海軍の船が日本を訪れ、帰国する際和歌山県串本町沖合いで起きた遭難事故で600人程がその命を落としました。
その時に、串本町の町民の人々は生存者の救護、救助を懸命に務めたことから、当時まだ実際に会ったことのない日本人に対してもトルコの人たちは好印象を抱いたのです。
そして「海難1890」の企画・監督 田中光敏氏は以下のようなコメントをしています。
このエピソードは日本の教科書には掲載されていない(つまり日本の学校教育では教わらない)せいもあり、日本人から見て、何故トルコには親日家が多いのか理解できないのは無理もないことです。
(私もトルコ人と懇親があるまで全く知らなかったのです)
今後、トルコへ行かれる方はトルコの小学校、中学校の教科書にも載っている1890年に和歌山県沖で起きた「エルトゥールル号遭難事件」の事を知っておくとトルコの滞在がより一層印象深いものになること請け合いです。