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大勢が決して盛り上がりに乏しい政治の一大イベント

・自民党総裁選は3人の候補者が立候補しました。
・しかし、始まる前からすでに大勢が決しており盛り上がりに欠けます。
・政策論争などが盛り上がりにくく、面白みが感じられないのが実情です。

安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は、2日に出馬を表明した菅義偉官房長官(71)が岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を抑え、国会議員票で大きく優位に立っている。流れを決めたのは、無派閥である菅氏の支援に回った各派閥の存在だ。鳴りをひそめていた派閥政治が復権する兆しなのか。

自民党総裁選の動きが高まっており、少なくとも3人の出馬で固まりそうです。しかし、選挙の幕開けを迎える前にすでに大勢は決したような状況になっています。早い話が、勝ち馬に乗っかりたい派閥の思惑が見えすぎている状況です。

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今回は菅義偉氏、岸田文雄氏、石破茂氏の3人が立候補しますが、岸田氏と石破氏は自らの派閥しか支持をしてくれません。他の派閥は一斉に菅氏支持に回りました。菅氏は元々無派閥で基盤はあってないようなものです。自らの派閥から総理大臣を出そう、総裁を出そうという動きを見せず、むしろ勝ちそうな人に乗っかる、そんな動きが見られます。これでは盛り上がりも何もあったものではありません。

盛り上がりがないことが何を意味するのか、それは政策論争になりにくく、きれいごとを並べておけばそれでよくなるからです。総裁選に出る3人の立候補者をテレビに呼んでも、丁々発止の展開にはなりにくいです。なぜなら、負ければ冷や飯を食わされるからです。食わされないようにゴマをすらないといけないので、あまり下手なこともできないのが実情。盛り上がりがあれば、それらも少しは許されます。ドキドキがない試合に面白みを感じないのが普通です。

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