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それは、既にわたしの一部だった

2月21日、金曜日。17年ぶりに大阪へ行ってきました。天候に恵まれ、風は特に吹いておらず、暖かい気温に満ちていて良かったです。

今回の目的は「過去と向き合う」。変革ギフト↓の後日談です。

楽しい思い出めぐりとなったか?結果をお話ししたくて記事にしました。


1.見た目から入る、新しいわたし

服装は、これまで着たことがないコーデにしました。新古問わず、欲しいと思う物を全部買って揃えたのです。バッグも靴下も。
靴の色はそれこそ買わなかった色でした。デザインもです。
当初、同じデザインで黒が欲しいのにお店に無くてガッカリし、グレーも有りかと悩んだのですが、逆を突いて、今までの私と違っている色のほうが幸運だと捉えることにしました。新しいコーデに挑戦するって楽しいものですね。靴の色から入ってコーデを検索し、配色を参考にしたのも初めての経験です。

元カレさんと付き合ってるとき、此処までしたこと無いんですよ。笑

自分のために見た目を変えたいなんて、思いもしませんでした。


2.幸せな現状への信頼

この頃ずぅぅっとスムーズに物事が進み、解決し、上記の買い物も欲しい物がすんなり手に入り、なんとなく幸せな日々が続いて「私、だいじょうぶ?」、不安に近い感情を持った時間があります。

その不安は何処へやら。出発したあと、音声活動で大変お世話になった、詩家でありイラストも描いていらっしゃるゆり呼さんから温かいお言葉をいただきました。添付してくださった朝焼けの写真を見たとき、同じ方角で見た朝焼けが同じものであると実感。徳島を出てきた甲斐があったなと私は感動し、現状を信じることにしました。

おまけにこれ

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最初に乗る電車の内装と外観が、とっても可愛い…!足元はお目出度い結び目の模様です。「ようこそ。やっと来たね」なんて、お祝いを受けてるような、幸せな気分にさせてくれました。

和歌山港駅から和歌山市駅のたったひと駅しか乗れないんです。帰りは乗れませんでした。
コロナでニュースになった和歌山ですが、高速バスや飛行機の密室空間に居続けるよりマシだと思いまして。到着時刻的にも、高速バスだとヘアサロンの予約時間に間に合わないですし、因果のある大阪駅を通ることに抵抗もありました。

念のため、エスコンの河野さんが18日につぶやいた防御の仕方を参考に、耳まで覆える帽子、マスク、手袋を着用して出発してます。

電車の話に戻りますと、和歌山市駅で難波行きに乗り換えるとき、危うく乗り場を間違えて遅刻するところでした。1分の誤りってコワイです笑

前の私からは想像できないです。


3.優しい人

旅のお供にと購入した文庫本を、電車に乗ってから続きを読み始めたのですが、全部読まずに家へ帰宅しています。と言うのも、髪をカットしてくださる松田さんがtwitter上で「辿り着けそうですか?」など、リプでやり取りしてくださったおかげで時間の流れを早く感じ、読む暇なくあっという間に駅へ到着したのでした。フェリーに乗っているときから難波に着くまでどころか、前夜から楽しませてくださったのです。

私は大阪駅構内で男性から怖い目に遭った17年前のあの日、大衆の面前でありながら誰も助けてくれなかったことがショックで人間不信や恐怖心に陥ったのですが、それとは真逆の優しさを受けれて感謝しかありません。心優しい人に出会えて良かったです。


4.いざ、変・身!!

難波から心斎橋へ。此処まで来たらナビは要らないだろうと思って閉じたが最後、道を1度誤ってしまうわ通り過ぎるわで結局ナビを開き直して従い、どうにかヘアサロンへ辿り着きました。
写真は……、撮る勇気が出なかったです。通路の時点で敷居高そげなオシャレが過ぎるあまり、心境は「ああっ私には無縁の別次元~~!!」だったわけですよ(笑)


奥へ進むとガラス越しにサロンの中が見えました。お二人組の男性を発見。片方は松田さんらしき方……、、、



ーー写真とチガウ!!矢御あらせさんの言葉を借りると、良い意味での写真安定詐欺でした(私の目には笑)
ヘアスタイル違う、ヘアカラーも違う、表情と目が優しい。プロフのアイコンと別人に映りました。でも、話しているうちに、noteで記事を拝読したときの文字の印象以上に頭がキレる方だと思ったですね。


店内は程良い広さで、会計する所のカウンターは喫茶店みたいな感じ。珈琲を注文出来そうなオシャレ空間です。

で。肝心の私は照れと緊張に塗れていて、まともに松田さんのお顔を直視出来ず、恥ずかしくてどうしようもなかったです、はい。オシャレな人を前にすると駄目です。横に来られても駄目です。私、そんな人間だったっけ。

希望の髪型はどれかディスプレイを参考に見せてくださり、いただいた質問に答えて決定。

髪を洗うときは照明が薄暗いので、なんかこう、リゾートスパかホテルのエステに来てるような感じでした。いや、行ったこと無いですよ、スパとかエステとか。記事作成で調べた経験がある程度です。
非常にリッチな気分でした。長年通った美容師さんが相手のときは毎回寝ていた私ですが、この日は全く寝てません。

松田さんの大きな手が首の近くに来ると、妙にドキドキしたことは此処だけの話です。笑
耳が弱くてすみません。笑
髪の量が多くてすみませんでした。笑
手土産のお酒で許してください……(^^)



仕上がると別人の顔が鏡に映っていて、これが美容師さんの、松田さんの技術!って感動しちゃいました。
会計後は親切に出入り口の前までお付き合いくださり、電車の乗り換えについて教えてくださったことも、本当に有難うございます。

最高でした。髪から漂う匂いが心地よくて、洗うの勿体ないです。ヘアサロンのmixerがご近所にあったら、頭洗って欲しいとき通うのになぁと思うほど。また行かせていただきます。


4.それは既にわたしの一部だった

さて、次は心斎橋駅で長堀鶴見緑地線を利用し、途中、谷町線に乗り換え、天満橋駅へ行きました。長堀鶴見緑地線の名前は知ってても利用は初めてです。

天満橋駅で降りると、嗅いだことのある懐かしい匂いが鼻孔へ入りました。何故に変わらないんでしょうね。


はい、此処でアクシデントが発生しました。

OMMで軽いぐるぐる迷子(汗)リアル脱出ゲームですかこれは。

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どうにかして外へ出ると、住んでいたアパート付近の建物が目の前にありました。道路の向こう側の曲がり角を進んだ先がアパートです。角にはラーメン屋がありますけれど、私が住んでいた頃はLAWSONでした。近所の薬局はまだあります。薬局は強いですね。

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天満橋から見る風景はさほど変化を感じず、かつて歩き慣れた道には17年前にもあったスイーツ店、象印、無くなったと思っていたかまどや、文具のディスカウントショップが健在でした。


次は昼食をたべようと、天神橋筋商店街にある純喫茶ビクターへ。

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ビクターへは17年前のアパート解約日に、偶然、商店街で会った同期生と来たことがあります。クリスマスでした。
内装はレトロなアンティーク調。二階建てです。

今回は一階で、ひとりで食べました。

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注文したのはオムライス。専門店の洋食屋さんより小さめの家庭的なサイズです。隠し味は、チキンライスにデミグラスも使っていそう。具材は小さめでした。口へ運ぶと熱い。なっかなか冷めないんです。

「…………」

味はおいしいのですが、半分も食べていないのに満腹。朝食抜いてきたのに満腹。私は此処で、とあることに気付くのです。


2軒目のラス・パルマスへ行く予定が、気持ちがいっぱいで今日はもういいかと思い、来た道を引き返しました。
かつて行った場所へ降り立ったことに感動したり、胸を引き千切られるのではと予想していたのに、それらの感情はやって来なかったのです。

思い出じゃなく、大阪の存在自体が私の一部になってるんだと自覚しました。思い出巡りはもう必要ない。虚しさは無く、無意識に当たり前と化していたのです。

未来に進んでる実感。証拠です。腑に落ちた。

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滞在時間は電車での移動を除き、たったのおよそ3時間程度。決断がスピーディーな帰宅でした。

帰りはフェリーの中でうとうとしつつ、この気持ちを忘れないうちに書き記したくnoteを開け、下書きを作成。自宅に着いて直ぐに再びnoteを開け、また下書き保存。翌朝、公開するためにでした。


今後の予定は、画家でいらっしゃる池永康晟先生の絵画を見に、4月、阪急うめだへ行きます。吹田市にある野口製麺所さんでご飯を食べるのも忘れずに。


私はもう、大丈夫です。今が好き。


そうそう

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記念に自分用のお土産を買いました。大事にします。

それから、松田さんのヘアサロンはクーポンが使えるらしいのですが、私は使いませんでした。初対面で失礼というのもあれば、松田さんが長年培ってきた経験知識に敬意を払い、技術と時間にお金を出すことに躊躇いがなかったからです。

素敵な時間を有難うございました。またお世話になります。

松田さんのnoteはコチラ↓

◆追記

一方の松田さんは、私を前にどんなことを思っていたか記事にしてくださっていました。有難うございます…!私の堅い記事とは反対の雰囲気で、めちゃんこ面白いです(笑)
ぜひ、併せて読んでみてください。


大阪、楽しかった。

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