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短歌のような、詩のような

お題:恋煩い

・涼感誘う風鈴の鳴りや恋しく隣り見、手酌
・紫苑に妖し、咲く衣へ袖通す、君を眺め
・帰り道、振り返れど日常あらずは独りゆえ
・石梁を建てらば叩きたくなる天の邪鬼

・待ち惚けツラさ感じて気泡ない炭酸水
・渡し損ねた指輪に沁みる潮の香り
・こほり砕けて溶ける恋の落雁
・ペンで引いた赤線、半端に破れた1頁

・捕まえたいのは雲間の月に隠れた小夜啼鳥
・戯曲を愛する人、ボクは演者の名札
・騙し合いといふ誤読に貼られた両想いの付箋
・ほふく前進、不恰好歓迎、結実ならば

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