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週刊セブ島留学&起業日記(第30回)

この記事は2019年1月19日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・イギリスに1年留学したらどれだけ英語力が伸びるのか?
・英国MBAの具体的な体験談(多分ここまで書いてる人はいません)
・セブでのAirbnbの運営の仕方
・マニラに住んでる日本人ってどういう人種?
・フィリピンの消防と保健所の検査について

この1週間、日本に戻っていました。寒いですね(しみじみ)。そして、日本にいると太りますね。食べ物が美味し過ぎます。特に炭水化物系の食べ物が。そして、フィリピンと違ってお酒もあらゆるものが手頃な価格で手に入ります。普段は週に2回程度しかお酒は飲まないのですが、滞在中は確信犯的に毎日飲み続けました。

本当に「サービスの受け手」として滞在する日本は神レベルです。そして、どの国とも異なる文化を有しています。ですから、今後もインバウンド需要は伸び続けると思います。体がもう一つあって、資金が潤沢にあったら日本でインバウンドのニーズを捉えたビジネスをしたいとも思いますが、そこまでは手がまわりそうもありません。

さて、今回は『イギリスに1年留学したらどれだけ英語力が伸びるのか?』という命題についてお話したいと思います。私は以前のメルマガで『英語学習の3ステップ』について私の考えを述べました。そして、ガチ勉強派の皆さんから数件の返信を頂いたものです。その3ステップの最終段階(3歩目)に私が挙げたのが「ネイティブ圏の大学・大学院への留学、または就職」でした。そこで今回は「この3歩目がどれだけ価値があるのか?」「実際には現地でどういう生活を送るのか」ということについて、事実を淡々と書いていきたいと思います。

バックナンバーはこちら↓
『週刊セブ島留学&起業日記(第23回)』
https://note.mu/kgaoki14/n/n0734a63c226e

最初に断っておきますが、この記事は学歴を自慢するために書くのではありません。あまり知られていない地味な留学生活と、ネイティブの国で体験した英語での苦闘ぶりをありのままに開示することが主眼です。MBAの卒業生って意外と起業する人が少ないのです。ほとんどの人がサラリーマンに戻っていきます。そして、日本のサラリーマンは超人的に忙しいので、メルマガやブログで情報発信する時間も体力もないのです。これが「卒業生発の体験談」が学校やエージェントが発信する情報よりも極端に少ない理由だと思います。そこで、暇な?私がMBA卒業生を代表して現地生活を綴っていこうと思います。

まず、私が留学したのはイギリスのサウサンプトン大学のビジネススクールです。上述の通り、大学院ではMBA(経営学修士号)を学びました。イギリスで生活した期間は全部で14ヶ月です。42歳で会社を辞めての熟年留学でした。

まず、英語力向上という点でのイギリス留学についての私の結論は、


1. 英語力が伸びたという実感はなかった。
2. ただ、イギリス英語には圧倒的に慣れた。
3. 度胸はついた。世界中どこにいっても英語だけでやっていく度胸がついた。


まずは、『1. 英語力が伸びたという実感はなかった』について。これ本当です。大半のノンネイティブのクラスメイトが同じことを言っていました。というのも、大学院は英語を「勉強する場所」ではないからです。英国の大学院は「英語で学ぶ」場なのです。ですから、英国留学のために「事前に勉強して蓄えた知識とスキル」を現地で最大限活用して「なんとか生き延びる」、そんな感じでした。

イギリス生活は全部英語でした。

これ当たり前ですが、フィリピンとは全然違います。フィリピンには多くの日本人がいて、ビジネスの顧客やパートナー・協力先が日本人であることが多いのです。実際に私は普段セブではほとんど英語を使いません。まあ、実際には最低限の英語は使っているのでしょうが、イギリス時代に比べたらきっと3%くらいです。ここで、私が確信している最高の英語習得法を開示しましょう。それは、

日本語を話さないことです。

これは本当に効きます。きっと経験者の方は頷きながら読んでくれていることと思います。アジアでは多くの日本人が生活していますが、おそらく「日本語なしの生活」を送っている人は少ないでしょう。アジアでは日本のプレゼンスは大きく、日本人も多いので、日本人ネットワークで生きていけるのです。言うまでもなく、アジアで働く日本人の英語力がそれほど高くないことの最大の理由がこれです。

一方、地球の裏側にあるイギリスではジャパニーズ・アドバンテージは完全にゼロです。「郷に入れば郷に従え」の通り、英語を使わないと何もできません。ロンドンの日本食レストランですら日本人がいることは超稀です。スーパーに行っても、バスに乗っても、食事に行っても、手加減無しのネイティブ英語が飛んできます。これを1年以上やるのです。キツイですが慣れないはずがありません。

更には、私が選んだコースは『泣く子も黙る?』と言われるMBA。実は、私がMBAを選んだ理由は一番厳しいと思ったからなのです。では、実際にMBAの生活について話していきましょう。これは、MBAに限らず欧州の大学院への留学を考えている人にとっては有益な情報だと思います。

まず、イギリスを含むヨーロッパの主要国の大学では、修士号(マスター)を1年で取得できます。一方でアメリカは2年必要です。多くのイギリス留学組は、この「アメリカの2年」を嫌って英国を選んでいると思います。アメリカに行けば、単純に費用は2倍になりますし、社会人にとって2年のキャリアブランクは色々響きます。そして、結果論ですが2年は長過ぎます。私は1年で丁度良かったです。実際に、最後の方は大学院の勉強に少し飽きていました。

英国の大学院は3学期制です。

・1学期:9月中旬~12月中旬 
 *年明けにすぐテストなので正月休みもクソもありません。

・2学期:1月中旬~5月中 
 *4月中旬にイースター休暇、5月末にテスト

・3学期:卒論 *確か9月20日頃に提出


私が通ったSouthamptonの場合は、1科目(「モジュール」と言います)を1週間か2週間で終わらせ、次のモジュールに移行するという流れでした。授業は月曜~木曜までの週休3日でした。ですから、モジュールそのものが被ることはないのですが、Assignment/アサインメント(課題)は被りまくっていました。酷い時で4つくらい重なっていたかもしれません。締め切り間近になると、みんな悲壮感漂ってました。

MBAの単位取得は、アサインメントか試験の点数で決まります。評価は下記の通り。


・Distinction:優 70点以上
・Merit:良 60-69点
・Pass:可 50-59点
・Fail:落第 49点以下

そして、アサインメントとは基本Essay /エッセイ(小論文)です。このエッセイ、個人エッセイだけでなく、グループ・エッセイもあります。そして、モジュールによってはグループ・プレゼンもありました。

正直、授業はそれほど辛くありません。MBAは大人が来る場所なので、重要なのは「結果」なのです。つまり、究極には授業に出なくてもアサインメントと試験で及第点を取れば単位は取れるのです。と言いつつ、このアサインメントと試験が大変なのです。

試験があったのは、全部で4モジュールでした。


1st semester
・Accounting: Measuring & Managing Performance
・Corporate Finance

2nd semester
・Decision Modeling and analysis
・HR/ Managing People for Performance

試験は、1モジュール2時間。そして、この2時間が足りないことはあっても余ることはありません。2時間ノンストップでひたすら回答(小論文)を書くのです。回答用紙10ページ以上は書いたように思います。2時間英語を書き続ける、今では絶対できませんね。

そして、試験勉強は過去問をやります。どのタイプの問題が出るか分からないので、入手できた限りの過去問は徹底的にやりました。また、上記のモジュールの名前を読めば分かる通り、結構「数学」の要素が多くこれには苦労しました。文系の私が数学の勉強をするのは20年ぶりです。留学中の年末年始、Youtubeでファイナンスや会計系の動画を見つけて勉強したのを覚えています(動画は勿論全部英語)。

『Cash Flow Statement Tutorial in 3 Easy Steps: Understanding Cash Flow Statement Analysis』
https://www.youtube.com/watch?v=SzMbBOtOuJ4&list=PLF819A5B4266526BD

クラスメイトの中には、まずは母国語で勉強する人もいましたが、効率が悪いですね。というのも、知らない用語があれば母国語と英語の両方で覚えなければならないからです。私は英語の勉強のためにMBA に行ったので迷わず英語のみで勉強しました。英語の動画を観ることに抵抗が無くなったのも、この経験が大きいかもしれませんね。

次に、エッセイ(アサインメント)。一言で言えば、MBAとはエッセイ(小論文)との戦いです。極端な言い方をすれば、MBAの1年はずっとエッセイと格闘していました。エッセイが課されたモジュールは下記の通りです。短くて1500文字、長いもので5000文字くらいあったと思います(参考までにIELTSのライティングのTask2でもせいっぜい250文字です)。

・Effective Leadership
・Organizations in Global Context
・Contemporary Marketing
・Quality & Operations Management
・Strategy
・Assessing Long Term Value Creation
・Project Management
・Application

エッセイで高得点を取る唯一の方法は、文献(論文や本)をたくさん読むことです。欧米の大学のエッセイでは、実際に読んだ文献を参考文献としてリストにする必要があります。そして、エッセイには実際に読んだ証として「引用」をこれでもかと入れる必要があるのです。ざっくりですが、100文字あたり1文献読めば、高得点が狙えます。勿論、内容にもよりますが英国の高等教育では「自分で勉強すること(読むこと)」が求められるのです。

以上から、私は文献を読みまくりました。もうノーチョイスなのです。読むしかないのです。最初の頃は本当にキツかったのですが、人間って慣れる動物なのです。そのうち、学術書を1日100ページくらいペロリと読めるようになりました。スキミングとかスキャニングという「飛ばし読み」のテクニックもいつの間にか身につきました。現実的に全部は読めませんから。英語の学術書はそれほど難しくなく、IELTSで7.0くらい取れる人なら十分読めます。一方で論文(ジャーナル)の英語は難しくて苦労しましたね。こうして、エッセイを1本書くのに、70%をリーディング、30%をライティングに費やしました。

そして、一番しんどいのがグループ・ワーク。具体的には、グループ・エッセイとグループ・プレゼンがあります。5人の国籍が異なるメンバーがチームになって1本の作品を作り上げるわけです。想像頂けると思いますが、これがまあすっごい大変なのです(笑)。英語という点では、スピーキングとリスニングが圧倒的に鍛えられます。だって、ガチの議論ですから。失敗すれば単位が取れないのです。実際にグループ・プレゼンの準備が間に合わずに単位を落としたチームもありました。

私は他人に振り回されるのが嫌なので、いつも率先して仕切り役&纏め役になっていました。ですから、締め切りが近い時期などはメンバーに、寝る前に私宛てに自分のパートのエッセイを送るように指示し、私は朝6時頃からそれをチェックし纏め、当日の授業が終わった後に打ち合わせをして、また修正の指示を出す、そんなサイクルで生活していました。多分、私と組んだメンバーは楽だったと思いますね。実際によくそう言われました。私の指示に従っていれば単位が取れるのですから。実際、どのアサインメントも点数は良かったです。正直、MBAのプレゼンなんて英語である点を除けば、日本での「リアルなプレゼン」に比べればお茶の子さいさいでしたね。

3学期のDissertation/修士論文は楽勝でした。だって、他人の面倒を見る必要がないのですから。ざっと60文献読んで、7月末には15,000文字(A4で100ページ程度)を仕上げて、イギリス人の知人に校正/proofreadingを依頼して、私は欧州旅行に出かけました。サウサンプトンに戻って8月末には論文を提出したのですが、当然、私が提出第1号でした。点数もDistinction(70点以上)には届きませんでしたが66点とまずまずでした。

最後に授業について触れておきます。一言で言って、楽しかったです。中には退屈な授業もありましたが、約20年ぶりに受ける「教室での授業」にいつもワクワクしていました。教授もノンネイティブに配慮して、多少はスピードを落として話してくれる人が多いので問題ありません。たまに、イギリス人同士の議論が白熱して早口になり、ノン・ネイティブが完全置いてけぼりを食うこともありましたが(笑)。

英語スキルで言えば、リスニングのトレーニングには良かったと思います。講師はイギリス人が多かったですが、他にもアメリカ人・ドイツ人・イタリア人・トルコ人・オーストリア人・マレーシア人等がいたことも英語の勉強にはプラスでした。英語のリスニングで大切なのはやはり「集中力」です。集中していればかなり聞き取れます。そして、自分を集中させてくれるのが「興味」なのです。この点ではMBAを選んで正解でした。やはり、ビジネスには強い興味がありましたから。リスニングで伸び悩んでいる方への私のアドバイスは「興味ある分野の英語を聞きましょう」です。

ざっくりですが、これが英国MBAの1年の足跡です。これだけやれば、イギリス英語には慣れます。というか、イギリス人の真似をしないとスーパーとかでも英語が通じにくいので慣れるしかなかったのです。そして、この圧倒的な場数が「世界中どこにいっても英語だけでやっていける」という(根拠のない?)自信を育んでくれました。

もう一度言います。

圧倒的な場数です。

私の英語はまだまだ下手ですが、何とかやっていけるレベルにはあります。

まあ、これが私の自分の英語への自己評価です。

最後に。

英国在住時、他の学部の方も含め5名の日本人の友人がいました。なんと、そのうち3名は「子連れ留学」でした。英語を話せない家族の面倒をみながらの学業、大変だったと思います。外国人のクラスメイトも「娘が泣いて学校に行かなくて困る」とかよくこぼしていました。そんな彼らをみていると、「仕事が」とか「家族がいるから」とか何の言い訳にもならないことを気付かされます。留学で迷っている方、留学は最高の投資の一つです。少なくとも私は、世界中に広がる人脈と、英国MBAを乗り切ったという実績と、それに裏付けられた度胸を手に入れることができました。まあ、何よりもイギリス生活を最高に楽しみました。

ガチで英語を話せるようになりたいなら、イギリスへの大学院留学という「手段」、個人的には超オススメです。

まずは自分で勉強して(独学)、次に英語を学ぶ学校に行って、最後に「英語が話せる人が集まる、英語で何かを学ぶ場所」に行って仕上げるのです。仕事に追われて「なかなか勉強する時間がない」とぼやくなら、すっぱり会社を辞めて1年イギリスにでも行った方が早いですよ。

僕はもう48歳なので2回目はありませんが、あと10年若かったら多分もう1回行きますね。そのくらい『エンターテイメント』としても最高です。



さて、今週の質問コーナーに行きましょう。

1、今週の質問コーナー

Q1, Oさんからの問い合わせ

はじめまして。Oと申します。セブでのAirBnBについて、少しお伺いさせてください。私は東京で2件運用しておりますが、清掃や予約はアウトソースしております。セブでも、東京のように、予約から清掃までお願いできる会社や個人の方がいたりしますでしょうか。急なご連絡で恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。

<KGの回答>

結論から言いますと、いくらでもいます。私の知っているAirbnb運営者は皆さん、個人的に予約や清掃、チェクイン対応等を依頼しています。私も数年前までAirbnbをやっておりスーパーホストまで獲得した実績がありますが、近所のおばちゃんにお願いしていました。

セブは最低賃金約900円(日給)なので、お金を払えばいくらでも見つかりますがクオリティの確保は本当に大変です。私も、電気料金を持ち逃げされそれ以降一切連絡が取れない、という『フィリピンあるある』の経験の持ち主です。お金は後払い、仕事は一つずつ依頼する(一般的なフィリピン人は複数タスクの同時進行はできません)、いくら出来が悪くても怒らない(怒ったら拗ねるだけ)といった原則のもと、相場よりも少し多く払うつもりで頑張って下さい。

また、もしAirbnbをやるならリゾートエリアのマクタン島がオススメです。大都会のセブシティは競争が激しいので、予約は取れると思いますが価格競争に巻き込まれ薄利多売です。Airbnbはやってみると意外と神経を使うので、これでは割に合いません。私は以前リゾートエリアでやっており、1泊1万円くらい取れたので余裕がありました。余裕があれば「この人変かも?」という顧客は強気で断れるので、結局のところトラブルはなくなるのです。もし、マクタン島で運営される場合は是非教えて下さい。売上協力できるかもしれませんので。

一方で「利用者目線」でのセブのAirbnbについて。このメルマガの読者の方はご存知と思いますが、日本人が思い描く「いわゆるビーチリゾートのセブ」と「現地人がいうセブ」は別物です。前者がマクタン島で、後者がセブシティです。そして、前者を楽しみたいのに、後者に宿を取ってしまい渋滞地獄にハマってしまうという悲劇をよく聞きます。まあ、HISの格安ツアーに組み込まれているホテルの中にも、ビーチから車で1時間くらいかかるホテルが散見されるくらいですから。安いものにはそれなりの理由があるのです。こうした、セブでよくあるトラップに引っかからないように注意して下さい。

Q2, Aさんからの投稿

(前回メルマガでのKGの質問)
マニラ在住の日本人の方は、どうしてみな日本に帰っていくのでしょうか?

(答え)
定職についてなかったから(笑)。

っていうか、マラテ地区(マニラの繁華街)で遊んでいた仲間はFXで稼いでいたり、以前日本で株で大儲けしてその利益を食いつぶしながら、マラテでも細々と株取引をしている、なんて人が多かったですね。


で、そんなに金もないのに仲間同士で居酒屋を開業したり、KTV経営に参画したり、ローカル実業家の新規事業に出資したり、なんてことを繰り返して立ち行かなくなった人が結構いました。騙された人も数名。。


そもそも日本の会社の駐在員の人はマラテじゃなく、住居にしているコンドミニアムから近いマカティ(マニラ最大の繁華街)のKTVで遊んでいる訳で、マラテで毎晩遊んでいるような人は、旅行で頻繁に訪れる日本の社長さんや、コンドミニアムをマラテに所有(賃借)している人が多いです。


ということで、「マニラ在住者」じゃなく「マラテ在住者」の間違いでした(笑)。


仲間の中で、駐在員だった人も1名いましたが、彼はマラテのKTVの女子と同棲を始め、マニラ駐在が5年を過ぎた頃、会社から帰任命令が出たのですが日本に帰国するのが嫌で退職しました。その後は知り合いと事業立ち上げを狙い色々と動いていたようでしたが、金が続かず頓挫。その後は日本に帰国しましたが、その彼女と一緒に帰国したか否かは分かりません。


マニラと比べセブは圧倒的に怪しい日本人が少ないですね(笑)。やはりPEZAがあり、日本の会社の駐在さんが多かったり、ITパークの会社勤務者や英会話教室関係者が沢山いるからでしょうか?


またマラテに当時住み着いていた日本人は、マラテで住み続けたいがために起業を目指していたように思います。それに比べセブの起業家の方は、セブと日本・日本人の関係性を良くマーケティングされ、上手く商売されているような気がします。


『あの人、何して稼いでるか分かんないけど、毎晩マラテで豪遊してるよなぁ』って人がマラテから消え、いつの間にか帰国してしまうのです。


こういう人、セブでは少ないですよね。身元が割れ、稼いでいる人が豪遊しているだけですよね。何せマラテって場所は、人を堕落させる施設がゴマンとありますから、住み着いたら堕落していく人が多いのでしょうね・・


で、最近のマニラで遊んでる日本人や在住日本人は、過去に比べたら大分若返ったように思います。私が40代のころ頻繁にマニラに滞在していた訳ですが、私よりも年上が圧倒的に多かったですから。しかし、もっとヤング世代の日本人が多いのがセブですよね。フィリピンの島が学生の卒業旅行に選ばれるなんて、隔世の感を禁じ得ません。。


<KGの回答>

「マニラ在住者」じゃなく「マラテ在住者」の間違いでした(笑)、というオチ、最高ですね、吹きました。


私はマニラには怖くて近付かないのですが、必要があって滞在する場合は常にマラテです。理由は「山忠」という銭湯があるから、それだけです。ただ、マカティとマラテがそれだけ違うのであれば、次回以降はやや健全で幾分安全に思えるマカティにトライしてみたいと思います。


また、今回のAさんの投稿で長年の謎が解けました。私はマラテに行く度に、言葉を選ばずに言えば「こんなうだつが上がらないオッさんによくお金があるもんだな」と思っていたものです。要は、テンポラリーの方が多いのですね。


もう一つ、マニラ(マラテ笑)に行く度に思うのが、「夜の街でモテたいのならセブではなく絶対マニラ」ということです。理由は下記の通り。


・セブはAさんが仰る通り留学生も多く、若い日本人と競わなければいけない → おっさんが勝てるわけがありません(お金があれば別)。

・ マラテのKTVの顧客の平均年齢は軽く還暦以上。

・ マラテの日本人KTVで多いのは実は韓国人客。


セブが血で血を洗うレッドオーシャンなら、マラテ(マニラじゃなく、くどい?)はクリスタルブルーのブルーオーシャンです。


こう考えてみると、もしかしたらセブよりもマニラの方がビジネスで成功するのは比較的容易かもしれませんね。少なくとも、私がいる「セブの英語学校業界」には、日本でも知る人ぞ知るWebマーケティングのプロが参画していたりします。そんな相手と競争するなら、市場も圧倒的に大きいマニラで勝負する方が良いかもしれませんね。


まあ、私は怖いからマニラには進出しませんが。。。


2、フィリピン・ビジネスあるある

法律が時代の流れに追いついていないことってよくありますね。日本も例外ではありませんが、ここフィリピンではそれが当たり前です。

フィリピンでは毎年1月に免許(ライセンス)の一斉更新を行います。その中の一つに消防検査があります。なんとフィリピンでは「法律上」、消防署の職員(消防隊員)がライセンスを更新する事業所を訪れ、消火器や非常灯等の設備を検査することになっているのです。

この法律がいつできたのか知りませんが、こんなことは絶対に不可能です。マンパワーが圧倒的に足りません。更に貴重な予算は、火事の予防に使うべきです。セブで大火事が頻発する(小火事に留まらない)のは、建物が密接して建っているのですぐに延焼してしまうことと、消火設備が貧弱だからです。そして、大火事が起こる場所はいつも貧困層が住む住宅街です。

こんな状況下、企業のオフィスを検査してる場合か?と言いたくなります。まあ、現場は分かっているので実際には検査には来ません(笑)。私が経営する英語学校は、2年連続のステルス検査となり、知らぬ間に「検査合格証」が発行されていました。

それから、フィリピンでは何故か毎年保健所からの許可も取得しなければなりません。飲食業に限らず全ての業態でです。これも馬鹿げています。

具体的には、従業員全員が健康診断を受け、その結果として配布されるヘルスカードというものを保健所に持参する必要があります。そして、このヘルスカードの取得がフィリピンでは大変なのです。下手したら健康診断が終わるのに1日中掛かります。当校のスタッフは健康診断に行く時は、朝5時頃に行くそうです(ご苦労様です)。

当校は社員数が少ないので全員行かせていますが、大きな会社はおそらく全員は行かせていないと思います。だって、チェックしませんから。もちろん、従業員の健康診断は大切ですが、営業許可の要件にするのはどう考えてもおかしいと思うのです。

といいつつ、フィリピンでは「どうして?」とか考えるのは無駄です。「改善」とか言う概念がありませんから。精神衛生上ベストなのは、心を無にして言われてことを機械のように淡々とこなすか、スタッフに全てを任せて一切関わらないことです。


3、今週のセブのレストラン

スミマセン、このコーナー今週はお休みです。


4、今週買ったもの

スミマセン、このコーナーも今週はお休みです。


5、筋トレ

スミマセン、このコーナーも今週はお休みです。

下記は、セブ英語倶楽部 筋トレ部について。


卒業生からの最新体験談。
『英語と筋トレ、人生における財産を手に入れました!』
https://goo.gl/uedEXh

興味のある方は、下記をどうぞ。
『肉体改造&ダイエット留学 英語力と健康的な体を手に入れる』
https://goo.gl/mGMe5e


6、経済&投資

日経平均 (年初来 3.25%)
ダウ平均 (年初来 5.91%)
フィリピン平均 (年初来 7.78%)

年明け株価好調ですね(嬉)。まあ、去年の損を少しづつ取り戻しているだけですが。。それでも、日本・アメリカ・フィリピンのインデックスETFに、今年の元旦にそれぞれ100万円ずつ投資していたとすると、既に約17万円(5.6%)の利益です。まあ、悪くないですね。昨年末に株価は下落しすぎたので、このくらいの反動は以前のメルマガでも書いた通り簡単に予測はつきました。ご祝儀相場?。とはいえ、今年は楽観は禁物なので、ある程度取り戻したら一旦売ろうと思っています(一時避難)、しかも全額。

長期目線では、日経平均は「消費税増税」次第でしょう。個人的には、安倍首相は増税はしないと見ています。そうなれば、日経平均はフィーバーするかもしれません。今の相場は、完全に消費増税を織り込んでいますからね。

フィリピン株は長いトンネルを抜けたので、今年は大丈夫そうです。個人的にいま買い増すならこの3カ国の中でいえばフィリピンですね。

アメリカは好景気が続いているのですが、「景気上昇率が減速傾向にある」という理由から昨年末にかなり売られました。私は「好景気だから良いじゃん」と思うのですが、株の上げ下げで商売している投資家はこういうことを投資の材料にしてしまうのです。「利上げペース減速」路線が浸透し、多少の楽観路線が見えるまでは要注意ですね。

とうことで、今週も無事1万字を超えたのでこの辺で。


それでは、また次回お会いしましょう。


Happy Studying!!

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