二軍拡張には大賛成だが
先日、NPBがファーム組織を拡張し、新たに2つの球団が増えるようだ。個人的に、地方の野球人気の向上のために二軍組織を充実させることは大賛成だったが、一歩間違えたら不正の温床になりかねないので今回は二軍新球団が最低限守って欲しいことと本拠地予想を書いていく。
新球団→既存12球団のトレードは厳禁
新球団はドラフト会議に参加しないということだ。これによって、「ドラフト会議で指名されずに通年でNPBに在籍する選手」が実に34年振りに誕生する訳だが、あくまで既存の12球団へ移籍することのないようにして欲しいと願っている。
もしも新球団から既存12球団へのトレードが容認されると、不正に肥大な戦力を欲する球団が新球団に有望選手を入団させ、それをすぐにトレードで獲得するという手口が横行することは目に見えているのだ。ルールの抜け道を掻い潜って選手を集めた故・根本陸夫氏が美談として語られることは多いが、そういった話は「あの時代だからできたこと」に留めておくのが最善であると感じる。
個人的な本拠地予想
新球団ができるとなれば、その本拠地はどこになるかということがまず気になる点だ。個人的な予想では、新球団は静岡と岡山ではないかと予想する。
まず、静岡は清水市を本拠地とするという報道が出ていたからだ。僕はこれについてノートでも書いたが、巨人や横浜といった首都圏の本拠地をもつ人気球団が近くにあること、東海道新幹線で東京駅から片道1万円程で行くことができるので、ビジターファンの動員も見込むことができるのだ。静岡となるとイースタン・リーグに所属することとなるのではないか。
続いて岡山は完全に個人的な予想だが、倉敷マスカットスタジアムという立派な球場があることに加え、新幹線の駅がありながらもNPBの球団がないことが理由として挙げられる。同じ理由で西京極球場のある京都も候補に挙げられるだろう。ただ、「新規野球ファンの開拓」は阪神ファンのお膝元である京都では難しいのではないか。岡山は広島、阪神の本拠地と近く、静岡同様にビジターファンの動員が見込める。星野仙一元楽天監督を輩出した土地であるだけに、現在の年に地方開催数試合という現状は寂しいものがある。
最後に
この2球団が増えることによって、ウエスタン・リーグ6球団、イースタン・リーグ8球団と数合わせの効果も期待できるのだ。