松山晋也への不安と期待

 少し間が空いたが、ドラフト選手についての投稿を再開しようと思う。今回は前回までとは打って変わり、育成ドラフト1位で獲得した松山について書いていく。

独特なフォームはあの名投手似だが

 松山のフォームをYouTubeで穴が空くほどに見返したが、彼は中日の投手陣にはない面白いフォームをしている。まるでマウンドから捕手へ18.44mの遠投をしているような、全身を惜しげも無く使った非常に大きなモーションで真上から投げるのだ。どこか既視感があると思い、記憶を辿ると昭和の速球王こと山口高志元阪神コーチに行き着いた。

 ただ、山口氏と松山で明らかに違う点が球持ちである。山口氏は自分の顔よりも前でリリースしているのに対し、松山は耳の後ろでリリースしているように見える。この点は現役時代に球持ちがいい事で知られた山井大介二軍コーチの出番となるだろう。投手育成に長けた与田剛前監督が将来の指導者として高く評価していただけあって、松山が彼のブレーク作となる可能性は十分にあるだろう。

リスクを背負っても消して欲しくない長所

 山口氏の名前を出したことでコアなパ・リーグファンの方はもうお分かりかと思うが、勢いよく真上から投げるフォームが故に故障の心配のある投手なのではないかと考える。ただ、大きなリスクがあれどこのフォームを変えて欲しくないのだ。

 松山の身長は188cmとの事。これだけの長身投手が、真上から投げ下ろす上手投げで尚且つナゴヤドームの非常に高いマウンドから投げるというのだからロマンがある。直球の平均球速も大学の時点で140キロ後半であり、今後も伸び代が十分にあることを考えると末恐ろしい逸材である。日本シリーズで活躍した山崎颯一郎のような救援投手となるかもしれない。

最後に

 育成選手でも160キロ近い球を投げられる選手がいることに時代を感じる。中日育成の星となるかに期待大だ。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,285件

#野球が好き

11,139件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?