3年ぶりにパ・リーグを観戦しました
令和になってすぐ、福岡の親戚に会いに行くおまけのような形でソフトバンク対オリックス戦を観戦して以来、およそ3年ぶりにパ・リーグ対パ・リーグの試合を観戦した。「マンボウ」が発令されているため、あまり大きな移動は避けたかったので隣県の草薙球場まで日帰りで観戦したが、公式戦さながらの気が引き締まったいい試合だったのでnoteに書いていこうと思った。
球界はコロナ収束が近いのか
今季の開幕戦から観客動員制限を撤廃し、収容人数100パーセントが上限にもどることが予定されており、この試合では両チーム鳴り物応援団が気合いを入れて応援合戦をしていた。
球場のルールに基づき、大声での応援はしていなかったがそれでも三三七拍子をとったり、球団歌のリズムに合わせて太鼓を叩いていたりと大変賑やかな応援が戻っていた。このことに加え、前述の観客動員制限の撤廃などのことを考えてもプロ野球界でのコロナ禍はもう過去のことになりつつあるのではないか。
肝心の試合のほうは
オリックスの鉄壁三遊間に驚愕
昨季の日本シリーズでも触れたが、オリックスの宗佑磨、紅林弘太郎の三遊間は素晴らしかった。俊足の左打者が多いことで知られる楽天打線を相手にしても相変わらず外野と内野の境目のアンツーカー辺りに守備位置を置き、本来なら左翼前に抜けていくヒット性のゴロを幾度となく強肩でアウトにしていた。元々パーソナルパ・リーグTV等でこの2人の守備位置が深いことはよく知っていたが、やはり目の前で繰り広げられる好守は迫力がちがった。
甲子園のヒーローが勢ぞろいした楽天
この試合では済美高の安樂智大、桐蔭横浜高の松井裕樹が登板し、高校野球ファンにはたまらない勝利の方程式の健在ぶりを見た。特に松井裕には、第1線で長く活躍している投手から出る独特のオーラを感じた。マウンドへのあがり方、仕草、投球だけでなく相手打者やファンに絶望感を与えるような威圧感は往年の山口鉄也や岩瀬仁紀のようである。
また、智弁和歌山高から入団した3年目の黒川史陽も甲子園のスターの1人。この選手は1年目から一軍を経験して、個人的にも期待している選手である。ヤクルトの川端慎吾のように、巧守巧打の三塁手で大成するのではないか。
暗い歴史があったからこそ…オリファンに気づいたこと
オリックスといえば、身売りや球界再編の波に飲まれた経験から近鉄バッファローズと阪急ブレーブス→オリックス・ブルーウェーブ、そして今のオリックス・バファローズと屋号を変えてきた球団なので、それが故に分かったことがあった。身につけているユニフォームや帽子がそのかたの少年時代のデザインであることだ。
小学生くらいの豆ファンは現行のオリックス・バファローズ、僕よりと同じか少し上くらいの世代である20代のかたは金子千尋や後藤光尊がチームの中心にいた時代のもの、そしてベテランファンの方々は阪急や近鉄がデザインされたグッズを身につけていた。これをみて、チームの形は違えどやはり野球場はどんな人でも野球少年に戻ることができるところで、そんな空間だからこそいつの時代も必要とされるものなのだと感じた。
この試合の観客動員は1757人、オープン戦、コロナ禍ということを踏まえてもプロ野球にしては少ない数字だが、このゆったりと時が流れていく雰囲気に昭和の時代のパ・リーグを感じて試合を見ていた人も多いのではないか。
最後に
こうしていつもと違うチーム、違う球場で野球を見るのは楽しい。コロナの社会情勢次第とはなるが、今季のセ・パ交流戦ではアウエイ球場に遠足に行こうかと検討しているが、パ・リーグは本拠地が散らばっているので、本州のどこかにお邪魔したいと思っている。
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