阪神・ノイジーは手強い

 中日のアキーノを皮切りに、続々とMLB経験のある選手の補強のニュースが飛び込んできている。今回は、阪神への加入がほぼ確定しているノイジーについて書いていくこととする。

攻守にバランス◎

 ノイジーはオークランド・アスレチックス出身。土地柄から、田舎っぽい印象を持つ方も多いだろうが、ビリー・ビーンGMの下セイバーメトリクスをMLBで初めて選手編成に取り入れた先進的な球団である。彼はそんなチームカラーそのままのクレバーな選手だ。波があるもののパワーで圧倒する中日のアキーノとは対照的に、この選手は中堅手から逆方向の打球が多い堅実な中距離打者だろう。打順で言うならば何とか走者を返したいという場面の多い3番か6番を打つタイプなのではないか。

 僕の目が正しければ、この選手は成功するだろう。YouTubeを見る限りではあるものの、日本人投手が多投するコースである外角低めの選球眼が素晴らしい。ストライクゾーンからボール球になるスライダーやフォークボールに手が出てしまい、扇風機となってしまう選手がいる中で、これだけ見極めができるというのはかなり期待できるだろう。阪神ファンのトラウマである「バースの再来」の二の舞にはならないのではないか。

大胆な内野守備はさすが

 先回の投稿でも書いたが、守備のいい選手は我慢して使うことができる。前述の打撃もさることながら、2割代前半という打率でシーズンの半数以上となる89試合に出場したことからもノイジーの守備の良さが分かるのではないか。

 こちらもYouTubeを見た限りの判断ではあるが、彼の守備は非常にアクロバチックな所作をする。日本人選手で例えるなら中日の堂上直倫のような、大胆な中に繊細さを兼ね備えるつい最近禁止されたが、MLBでは我々の想像を絶するような変則守備シフトを組むことが多々あったので、もしも打撃がだめだったとしてもポジションを関係なくそつなくこなすユーティリティ・プレーヤーとしての使い道もあるのではないか。

 ただ、岡田彰布監督の構想では左翼手のようだが、大山悠輔、佐藤輝明のどちらかがへばった時の一塁手、三塁手という事を考えてもいいだろう。また、今季は2試合しか守っていないようだが強肩とスローイングの正確性を活かして遊撃手として起用し、中野拓夢を二塁手として起用しても面白いのではないか。

最後に

 新外国人のニュースは続々と出てくるが、当たりハズレが分かるのは来年のお楽しみ。来年の今頃はこの記事が笑いものにされているかもしれないが、懲りずに次回は横浜の新助っ投を特集する。

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