来年のブレーク候補【ロッテ篇】

 今年も残すところあと10数日、年末企画として各球団、令和5年に投打で殻を破りそうな選手を1人ずつピックアップしていくこととする。初回はロッテ、今季はBクラスに終わってしまったが来季はどうなるだろうか。

投手

 今回は佐々木朗希やドラフト1位の菊池吏玖を挙げても面白みがないので、ここでは育成あがりの森遼太朗という投手を紹介しよう。

 まず、彼はパ・リーグでは珍しい技巧派の右腕投手だ。最速は147キロだそうで、これはパ・リーグの平均球速とほぼ同じなので「遅い」に分類されるだろう。ただ、捕手のミット目掛けて狂いなく一直線に伸びていく直球は制球、キレともに素晴らしいものがある。ロッテの先輩である美馬学のような味のある投手となりそうだ。

 来季の開花に必要なものは体力なのではないか。1回だけの救援登板では完璧に押さえ込んだものの、先発をすると打ち込まれてしまったのでしっかりと球数を投げられる身体を作り、来季に望んで欲しい。

↑森の投球。フォームの美しさをわかって頂けるだろうか。

野手

 ロッテファンの方には「まだ期待しているのか」と言われてしまいそうだが、僕はそれでも平沢大河をブレーク候補に推す。令和2年に故障してから、一軍では殆ど使われていなかったものの、吉井理人新監督になる来季は正念場となるだろう。

 僕が平沢に期待する理由はやはりドラフト1位の野球センスだ。高校時代には立浪和義現中日監督の再来とまで形容された程に三拍子全てがセンスを感じる動きをしており、特に打撃では左打者として重要な要素である引っ張り打ちができるので素晴らしい。今季はイースタン・リーグの首位打者を獲得したこともあり、副長の兆しはあるので来季は何としてもレギュラー奪取を目標に掲げて欲しいものである。貧打に喘ぐロッテの救世主となる可能性は十分にあるだろう。

 前述の森と被ってしまうが、平沢も体力が課題となるだろう。故障せず、1シーズンを全うすることができるようになったら、安定した打撃フォーム、選球眼を持った選手なのでそれなりの数字を残すはずである。

↑平沢の守備。高校時代から体型は変わらず、敏捷性に優れた内野守備は健在だ。

最後に

 このような感じで、年内は楽しみな若手をピックアップする記事を12回にわたり投稿する予定だ。

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