そもそも、「in 館山」の2大テーマだという、アップサイクルとゼロウェイストってなんですか?
こんにちは、アップサイクル研究家のサハラ文子です。
クリーニングデイ in 館山ではテーマを2つ掲げています。「アップサイクル」と「ゼロウェイスト」ですが、一体なんのこっちゃ!と思う方もいらっしゃるかもしれません。ということで、まずはアップサイクルから説明します。マザーズタッチでは、アップサイクルは〝かっこいいシュワッチ(変身)です〟とお伝えています。
具体例を3つ挙げます。
一つ目は、葛ツルです。
都会に住んでいるとなかなか出会わないかも?郊外や田舎では葛ツルがよく見られるんです。繁殖力が旺盛でいつの間にか藪を作ってしまう、かなりの厄介者です。ですが、葛ツルは柔らかく耐久性があるので、カゴ編みにはもってこいの存在。
カゴ愛好者は多く、そして自分で作れるならと、ここ数年、冬になるとカゴ編みワークショップの依頼が増えています。やってみると意外と簡単に編めるてしまうから、あら、びっくり!しかも、厄介者扱いされている葛のツルを採ることで、地主さんに喜んでもらえたりも(採取の際は土地所有者への確認が必要です)。藪は藪を呼んでしまうんです。葛ツルを採ることで、わずかながら環境美化のお手伝いもでき、いいことのオンパレードです。
カゴ作りワークショップでは、〝今日覚えたことを次の誰かにバトンを渡すように繋げてください〟を会の終わりにお伝えしています。行動次第(バトンを繋ぐこと)で、自分たちの身近な環境を変えることができちゃうかも、ですよ、きっと。
二つ目は、欠けたり割れたりしたうつわです。
陶磁器のうつわは、傷の程度にもよりますが、その多くは欠けても割れても金継ぎで繕うことができます。金継ぎは日本独自の修繕法です。マザタの金継ぎワークショップでは、すでに600人近くの参加者が「できたー!」を実感体験しています。
ワークショップって、〝いちど体験したらおしまい〟ではもったいないと思いませんか?再現性があるといいなぁと思うんです。いちど体験したのち〝次はひとりでできる〟を伝授することは、伝える側の大切な役目です。自分の手の中に新しい手わざが身に着くことで、日々の暮らしに愛着スタンプがぽぽポーンと押される爽快感をぜひ味をってください。
三つ目は、擦り切れた衣類です。
ここでも書きましたが、同じ服を長いこと着続ける癖があるんです。長年愛用しているTシャツが、洗いざらしになってからの方が着やすくなったりしませんか?肌あたりが優しくなって、着心地が良くなりますよね。あ、でも、ヨレヨレとは違うことをひと言添えておきますよ、念のため。
とはいえ、当然のことながら経年による擦り切れが激しくなります。そこは、ほら、擦り切れ部分をダーニングすることで、新しいデザインが生まれちゃうから安心してください。〝下手ウマくらいがいいんです〟は、わたしが教えていただいた先生の言葉です。失敗もないから安心してチクチクできます~♩
そんなこんな。
アップサイクルは〝かっこいいシュワッチ(変身)です〟の意が伝っているでしょうか?ひとりカラから回りになっていないといいのですが。
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そして、ゼロウェイストはアップサイクルと親戚のような関係です。すぐには捨てずに形を変えて〝もうひと仕事してもらう〟ことでゴミを減らすことができます。
先ずは、卵の殻の例を。
最後まで使い切ることを考えると、用途がいろいろ浮かびます。館山市では焼却炉の工事に伴い、官民一体となってゴミの削減に取り組んでいます。家庭から出るゴミを減らすことで焼却炉の負担も軽減できます。
お次は、コーヒーかす。
クリーニングデイ福岡さんで行なわれている〝2018年にコーヒーかすのアップサイクル肥料・マヌアを金澤バイオ研究所と共同開発。生産したマヌアは、かなたけの里公園と運営するマヌの里での野菜(マヌベジ)や麦・米などの作物づくりにて活躍中〟に興味津々です。館山でもこれを作りたいなぁ。福岡まで教えを請いに行ける日を楽しみにしています。
と、今回も長々と書いてしまいました。
会場1.では「10を超えるワークショップ」を、会場2.館山城山公園では「美しきガラクタ市」を開催します。※ワークショップや美しきガタラク市の内容と詳細、予約方法(ワークショップは要予約)については、いましばらくお待ちください。↓ ワークショップ一覧ができました ↓
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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