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おまえは悪を駆逐するために家の前で花を育てろ

最近、子供の情操教育と思って植木鉢でいくつかの花を育てています。
だがやってみると「お花の水やりたのしいね~」どころではない重大な事実が次々と浮き彫りになったので紹介します。お前も花を育てろ。

これはビオラ。パンジーと何が違うんだと思ったらパンジーをちっちゃく品種改良したものらしい。買ったときヒョロ苗だったのが僅か数週間でジャングルになった。

アルソックに花の育て方が載ってる

おれは3月に種まきとかがしたくなったったので「この時期から育て始めるのにおすすめの花はなんだろ~」と調べてたら、下記サイトに出くわした。

Why…ALSOK…?

そう思っているとページ下部に衝撃的な文言があった。

ガーデニングは防犯対策としても有効
庭をお花で美しく彩るガーデニングは、防犯対策としても役立つ一面があるのをご存じですか。空き巣に狙われる家の特徴の一つとして、高い塀や生け垣があり、手入れされていない庭が挙げられます。手入れがされていない庭を持つ家は「住居管理が甘い=防犯意識が低い」と判断され、伸びきった雑草や庭木は身を隠す範囲を広げ、空き巣が「侵入しやすい」と感じる環境を作ってしまうのです。逆に手入れがされている庭を持つ家は、周囲から庭がよく見えるため身を隠す場所もなく、防犯意識が高い印象を与えます。

激しい気温差に負けない!3月に種まきしたい花4選|HOME ALSOK研究所|ホームセキュリティのALSOK

それでアルソックが家庭菜園コンテンツをたくさんブログ投稿してるの!?

おれはこの件が気になったのでさらに調べてみた。
するとリクシルも何か言っているし、東洋大学の教授も同じようなことを言っている。

これらを要約すると、

  • 庭の手入れが行き届いている=人の注意が行き届いていると感じる→犯罪が起きにくい

  • 水やりする人や立ち止まって見る人など周囲にいる人が増える→犯罪が起きにくい

  • 花をきっかけとしたコミュニケーションが自然発生しやすい→犯罪が起きにくい

そういうことらしい。

花を置いてからごみが減った(ゼロではない)

実際、うちの場合は家の前のポイ捨てが減った。ゼロではないが、明らかに減った。
菓子のごみやたばこの吸い殻を人様の家の目の前の道端に捨てる社会のウジ、害虫、ゲロ、そういう糞共にも、花がある場所にごみを捨てるのは少しだけ躊躇する心があるらしい。じゃあ二度とどこにもごみ捨てんな。肺がんで今すぐ〇んでくれ。

こういうのって監視カメラ置いて逐一警察に映像渡すなりしないと解決しないのかなあ…とか悲観してたから、こういう方法でも社会をきれいにできることを知ったのは目からうろこだった。この調子で社会を清浄にしてクズのダニは皆〇しにしたいね。うちの町に要らないからね。消えてね(ぽい捨てアンチ過激派)(歩きたばこアンチ過激派)

これはグラディオじゃなかったグラジオラスの球根。剣みたいだ。グラディオは盾なのにね。テネブラエには寄らねえぞ。

花が多い地域、確かに治安がいい気がする

生活に暇と余裕があるから花が多いのか、花が多いから生活が豊かになるのか、因果関係が分かんないけど、確かにどこの家も花をきれいに育ててて治安が悪い地域ってのはおれは見たことない。
実家にいた頃も、結婚して賃貸に住んでた頃も、周りの一軒家は結構どこも花がたくさんあって、みんなマメなんだなあ暇なんだなあぐらいにしか思ってなかった。

違うわ、治安が良くなるんだわ。花があると。逆に言うと、軒先に花が無かったらそれだけで町全体が殺風景になるんだわ。ちょっと花があるだけで町全体が豊かに見える。それぐらい花のパワーがやばい。
逆に草ぼうぼうだったり枯れてたりするだけの汚れた植木鉢が数個放置されてるような家はそれだけで心配になるし、家全体が汚く見える(てか実際汚い)し、どうせ頑固で偏屈でボケてる年寄りが住んでんだろ…とかそこまで勝手に悪い偏見が脳に沸いてくる。それぐらい手入れされてない庭や草木の負のパワーもやばい。

我が家も引っ越してしばらくは生活感が無いような気がしてた。もう住んでるのに。駐車場に車が無くて家の前ががらんとしてるからなあ…と思ってた。だがそうではない。我が家には花が無かった。我が家に必要なのは花だった。
隣家を見ろ。毎日めちゃくちゃガーデニングしてる。
向かいを見ろ、パンジーがたくさん咲いている。
付近を歩いて左右を見渡してみろ。花を育ててない家は1軒しかない。その1軒は我が家が引っ越しの挨拶に回ったときに居留守された爺さんの家だ。
塀とアスファルトの隙間から雑草がぼうぼうに生えてて、そのうち塀が倒れるんじゃないかと心配の家だ。

なるほど…だからみんな花を育てるんだね…この地に根差して暮らそうと人は決意したとき、不思議とガーデニングに収束していくのはこういうことだったんだ…

本当にいい地域社会なのか?

花が多くてきれいな地域ができたとして、そこに元々住んでいた悪人はどうなるんだろうな。生きづらくなるのか…他所に追いやられるのか…
花の多い地域からの「清らかな圧力」に行き場をなくした悪感情はいずれ何らかの形で爆発して社会に惨い傷を残してしまうのでは…?

でもそこまで悪の側を慮る余裕は、常人には…少なくともおれに無いんだね…
おれだって思想としては「出所した前科者に適切な職や居心地のいい社会が無かったら再犯する可能性が高い、前科者救済の取り組みは広い目で見たときに地域社会への平和貢献だ」とか思うけど、
その前科者がもし通勤経路の途中にあるおれの家の前にたばこポイ捨てしたら「は?〇すぞボケ、二度と家の前通んな」って絶対罵る(たばこポイ捨て過激派)

みんなと仲良くしたい、平和な社会に暮らしたい、そう思いつつ、みんな治安の悪い地域にはわざわざ引っ越したがらない。子が将来通うことになる公立小学校の治安の良さは事前に調べている。そういうなんか。おれはおれの手の届く範囲の社会の平和しか築けない。

これは衝撃的に小さいペチュニアの種。あまりの扱いにくさに苗じゃなくて種にしたのを後悔した。ちゃんとほぼ全部発芽してくれたのでよかった。

本来目指していたもの1:子が水やりしてくれるよ

えー、本来はこれを目指していました。実際我が子は水やりが気に入ったようで、ゾウさんじょうろで毎日水やりしてくれてます。ゾウさんじょうろが気に入りすぎて大阪城まで持っていったこともある(なんで?)

家の外に出る理由作りにもなるので、保育園に連れていくときの導線としてもスムーズです。

本来目指していたもの2:年単位で見ないと子への影響は分からん

春にはチューリップが咲いて、6月にはアジサイが咲いて…みたいなのを家で体感することが子にどんな影響を与えるのかは正直全く分からない。まああって損することは無いだろう…ぐらいに思ってるけど…
育てたくもないのに水やりとか草むしりとか強要されたら嫌だろうなあ。日常風景として家には花がある、ぐらいでいいでしょう知らんけど。

小学2年生のとき、こどもチャレンジのおもちゃで観察キットみたいなのがあって、その中にルーペと花の種があって、色んなものをルーペで拡大して見てみようって狙いの教材だったんだけど、一通り遊んだ後「この種植えたらちゃんと育つんかな?」という方向に興味が湧き、親に話したら植木鉢を用意してくれたから植えた。それからこまめに水やりするようになった。飽き性だからたまに忘れてた。
途中で色々トラブルもあったけど(アリが大量に湧いたり)、結局夏ごろに立派なマリーゴールドがたくさん咲いて、咲いた後は種ができるからそれも全部回収してたら最終的に数百個?それぐらいになった。

そういう思い出があるので、おれ個人としては花の水やりは好きなんだよね。

おれが好きだから子にもやらせる、って押しつけの気持ちではやりたくないんだけど…さじ加減に気を遣おうね。

子が公園の雑草にちょっと興味を持つようになった。この花はハナニラというらしい。

普通にガーデニングは楽しい

今それを書くの?って話なんだけど、花を育てることそのものが普通に楽しい。知らないことだらけだ。
たとえば土一つとっても普通の培養土に、赤玉土、腐葉土、バーミキュライト、ピートモス…と色々ある。ナデシコ育てるために鹿沼土とかいうのも買った。100均の栽培キットに入ってる土はココピートとかいう特殊なやつだった。
これは粒の大きさ、排水性と保水性、pH値、なんか色々な特性の違いがあり、花ごとにいい感じのバランスで複数の土を混ぜて使う。これだけで相当に知識欲を刺激されていて、小学校の理科の復習をやっているような気分にもなっている。
楽しいよ。

花を育てろ

ということで軒先で花を育てて平和な地域社会を作りましょう。
何買えばいいか分かんないときはChatGPTとかに聞いたらいいと思う。3月だったらナデシコとかがいいよって教えてくれた。

カフェラテかミルクティー買います いや、カフェラテの方がカラテが高まりそうなのでカフェラテにします