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【25Leaders】中山薫子さん(NPO法人パラキャン) CCJA2021

全国の地域社会に貢献する女性リーダーを称える「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(英語名称:Champion of Change Japan Award;略称CCJA)」5回目となる本年度の募集には、全国各地から203名もの応募が集まりました。一次審査を経て選出された25名のリーダーをご紹介します!

中山薫子(なかやまかおる)

NPO法人パラキャン 事務局長

1991年、ワイドナー大学ホテル科卒業、米国で障がい者の社会参加に対する日本との温度差を痛感。大学卒業後、ニューヨークで就職・独立、1996年にアトランタパラリンピックを観戦し、競技性の高さと面白さに驚愕。障がい者スポーツは、障がい者の社会参加に大変大きな意味を齎すと同時に、日本の子ども達にも良い影響を与えると考え、任意団体パラリンピックキャラバンを立ち上げ活動を開始。ユニバーサル社会を目指す団体として活動を継続している。

活動をはじめたきっかけ

1995年、阪神淡路大震災が起こり日本は大混乱の中でした。その様子は当時ニューヨークで独立していた私にも届きました。子どもの虐めも横行し、障がい者を虐めたり、障がいがなくても虐められてそれを苦に自殺する子供が多くいました。1996年アトランタパラリンピックを観戦する機会が有り、今の日本の子ども達にこれを見せたら、人生観変わる!社会が変わる!もっと自由になれる!と思い、日本の子ども達にパラリンピックを紹介する団体を立ち上げました。

活動の成果

出会った子どもの中で、パラリンピックに出場した者が4人います。脳性麻痺で殆ど返事もできなかった女の子が、カヌー体験の出来るキャンプに参加したことで人前で大きな声で話が出来るようになりました。単なる障がい者、と自分のことを思っていたパラアスリートが講師として沢山の子どもに好かれるようになりました。

今後の目標

今迄は、学校では、学年単位で授業を行ってきましたが、今後は、クラス単位で授業を提供していけるようになりたいと考えています。コロナの影響もあり、密になることを避ける意味もありますが、2021年夏に行われたパラリンピックをテレビなどで観戦した人たちは、障がい者スポーツの面白さや競技性の高さをすでに理解していると考えます。そこから更に深く考え理解させ、行動に移せるようにするには、少人数で子ども達どうしが対話をしたり質問をしたりという時間が必要になると考えています。動画による授業も合わせて行っていきたいことの一つです。

コロナ禍の影響

コロナにより、学校からの申し込みはキャンセルになり講演場所も回数も激減しました。2019年度は、175ヶ所1937講演を行い、26283人の児童生徒に授業を届けました。しかし、202年度は、75ヶ所93講演で9244人と半分以下になってしまいました。実施できた講演も、消毒や密を避けることばかり気にされる学校もありました。講師たちはいち早くワクチン接種を行い、安全安心な状況をお届けできるように一人一人が考えています。

メッセージ

このような機会を頂けることを本当に嬉しく誇らしく感じております

第五回 チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞 表彰式
◆日程 2021年12月10日(金)19:00開始
・プレ・トークセッション:19:00~19:30
・表彰式:19:30~20:30
・アフター・トークセッション:20:30~21:00
◆アクセス YouTubeで生配信します。参加費無料。
◆参加視聴
表彰式のご視聴・ご取材をいただける際には、公式ホームページの事前登録フォームよりお申込みください。
事前登録を頂いた方に、配信先のURLをメールでご案内いたします。
https://forms.office.com/r/Z5mkS2uXSh

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