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【25Leaders】牧野友香子さん(株式会社デフサポ) CCJA2021

全国の地域社会に貢献する女性リーダーを称える「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(英語名称:Champion of Change Japan Award;略称CCJA)」5回目となる本年度の募集には、全国各地から203名もの応募が集まりました。一次審査を経て選出された25名のリーダーをご紹介します!

牧野友香子(まきのゆかこ)

株式会社デフサポ 代表取締役

生まれつき重度の聴覚障害があり、読唇術で相手の言うことを理解する。
幼稚園から高校まで地域の学校に通い、聴者とともに育つ。神戸大学から、一般採用でソニー株式会社に入社し人事で7年間勤務。主に労務を担当。並行してダイバーシティの新卒採用にも携わる。
長女が50万人に1人の難病かつ障害児だったことをきっかけに、療育や将来の選択肢の少なさを改めて実感し、2018年にソニーを退社しデフサポを立ち上げる。聴覚障害児のことばの教育、障害者採用&定着コンサルを中心に実施。

活動をはじめたきっかけ

長女が骨の難病をもって生まれたが、母親が仕事を辞めることを前提とされたり、そもそもまともな療育の選択肢の少なさを痛感した。その時に、聴覚障害のある子供達の環境ってどうなんだろう?と考えた時にこれだけネットが発達した今でも、30年前の私の時とあまり変わっていなかったことに衝撃を受け、聞こえなくても教育をしっかりすれば就職も問題ないし、人生も楽しめるよ!と知って欲しいと思ったことがきっかけでデフサポを始めた。

活動の成果

生後3日で子供の難聴がわかって、ショックで泣き崩れてもう育てたくない・・・と病院から泣きながら連絡をしてきた親御さんの相談に乗り、そこから聾学校や地域の学校を含む将来のさまざまな見通しを立てながら、難聴児のの言葉の教育や、聴覚活用のサポートをした結果、現在は地域の学校で楽しく過ごすことができている。親御さんも育児が大変だけど楽しい!と笑顔で言ってくれるようになりました。こういった変化がどのような親御さんにも起きています。

今後の目標

今後は個々人へのカスタマイズ教材のブラッシュアップ、専門家の専門性を高めるための育成、といった難聴児への教育部分を手厚くしつつ、SNSマーケティングの強化(youtube:10万人、その他SNS:1万人)をしていき、より困っている難聴児の親御さんにデフサポを知ってもらうことを中心に動いていきます。
並行して、障害者雇用や定着に困っている企業に向けて、当事者かつ企業人事だからこそできる当事者研修や周囲への研修を実施し、実際の定着につなげていくコンサルティング業務を実施することで、収益を2本柱としていく予定で考えています。
より聴覚障害児が将来自立は当然とした上で華やかに過ごしていけるよう本人と社会の側面からサポートしていきます。

コロナ禍の影響

弊社は元々遠方で聾学校に通えないと言う子供達や、親御さんが共働きで聾学校では断られてしまうと言うケースを重点的に対応していたため、もともとオンラインカウンセリングと、通信教材ベースだったため、コロナ禍による事業の大幅な変更はなく、逆に聾学校や支援機関が軒並み中止になったことで、不安になった親御さんのカウンセリング数が4.5倍、教材を購入する継続会員数が2倍に増加した。

第五回 チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞 表彰式
◆日程 2021年12月10日(金)19:00開始
・プレ・トークセッション:19:00~19:30
・表彰式:19:30~20:30
・アフター・トークセッション:20:30~21:00
◆アクセス YouTubeで生配信します。参加費無料。
◆参加視聴
表彰式のご視聴・ご取材をいただける際には、公式ホームページの事前登録フォームよりお申込みください。
事前登録を頂いた方に、配信先のURLをメールでご案内いたします。
https://forms.office.com/r/Z5mkS2uXSh

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