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【25Leaders】坂下美渉さん(特定非営利活動法人あきた結いネット) CCJA2021

全国の地域社会に貢献する女性リーダーを称える「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(英語名称:Champion of Change Japan Award;略称CCJA)」5回目となる本年度の募集には、全国各地から203名もの応募が集まりました。一次審査を経て選出された25名のリーダーをご紹介します!

坂下美渉(さかしたみさ)

特定非営利活動法人あきた結いネット 理事長

千葉県生まれ。両親の離婚をきっかけに8歳の時、母親の故郷である秋田県に移り住む。母子家庭、5人兄弟の末っ子として生活困窮を経験する。高校卒業後は家庭の事情で大学進学は出来ず就職したが、25歳の時、東北福祉大学通信教育部に入学し働きながら資格取得を目指す。その後、社会福祉士、精神保健福祉士を取得しソーシャルワーカーとして生活困窮者や触法者支援に取り組んでいる。

活動をはじめたきっかけ

NPO法人立ち上げの前に勤めていた地域生活定着支援センターで罪を犯した高齢者・障がい者の支援に携わる。生活困窮や身寄りの無いことが犯罪に繋がる大きな要因と知り、衣食住のサポートをベースとした活動をスタート。法人設立当時、秋田県にはホームレス支援団体がなかった事もあり、生活困窮者支援団体として多くの相談が寄せられている。

活動の成果

法人設立から800人以上の生活に関する相談を受けてきた。その内、罪を犯した方に関しては、年間15名程度の相談を受けているが、その内、7割ほどの方は再犯することなく安心・安定した生活を送ることが出来ている。また身寄りの無い方が当法人とのつながりの中で、困りごとを一人で抱えることがないようサポートしている。そのような関わりの中で、自分の想いを言葉に出来るようになる人が増えてきていると感じている。

今後の目標

昨年もCCJAに推薦いただき、25名に選んでいただきました。その時はコロナ禍の影響、人材育成、収益減収に悩んでいた私は「理事長を辞めたい」と考えていた頃だったと振り返ります。今は、自分の弱さや出来ないことを受け入れ、法人の理事や職員に真の思いを伝えて何度も話し合いを重ね、現在は理事長として新しいスタートを切ることが出来ました。
今後の展望として住む場所の整備がある程度整った今、次は働く場所を整えていきたいと思っています。「働きたくても働き口が見つけられない人」は本当に沢山います。誰でも「働く」を通して社会での居場所がある、必要とされていると感じられる毎日。そんな日々を、自分にも、法人の職員にも、地域の皆さんにも提供できるよう、多くの方の力を借りながら創り上げられたらと思っています。

コロナ禍の影響

当法人では就労支援として障がい者の就労支援事業を運営している。コロナ禍の影響で当法人だけではなく、多くの事業所で作った商品を販売する機会(販売会やイベント)が無くなり、売り上げが減少。売り上げが減少すると障がい者の工賃(給与)も減ることに。その困りごとを解決するため、障がい者の作った商品を集めたセレクトショップを2020年11月にオープン。現在は26事業所の商品400点以上を取り扱いしている。

第五回 チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞 表彰式
◆日程 2021年12月10日(金)19:00開始
・プレ・トークセッション:19:00~19:30
・表彰式:19:30~20:30
・アフター・トークセッション:20:30~21:00
◆アクセス YouTubeで生配信します。参加費無料。
◆参加視聴
表彰式のご視聴・ご取材をいただける際には、公式ホームページの事前登録フォームよりお申込みください。
事前登録を頂いた方に、配信先のURLをメールでご案内いたします。
https://forms.office.com/r/Z5mkS2uXSh

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