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【25Leaders】北川美里さん(一般社団法人京都わかくさねっと) CCJA2021

全国の地域社会に貢献する女性リーダーを称える「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(英語名称:Champion of Change Japan Award;略称CCJA)」5回目となる本年度の募集には、全国各地から203名もの応募が集まりました。一次審査を経て選出された25名のリーダーをご紹介します!

北川美里(きたがわみさと)

一般社団法人京都わかくさねっと 事務局長

1964神戸市まれ。短大卒業後株式会社電通入社。主に博覧会、まちづくり企画等を担当。結婚退社後、京都工芸繊維大学に入学しまちづくりや伝統建築の研究をする。2003年、京都保護観察所にて内勤保護司として従事。2015年京都府更生保護女性連盟事務局長、2019年京都わかくさねっと事務局長。同志社大学大学院総合政策研究科ソーシャルイノベーションコース修士課程修了。

活動をはじめたきっかけ

保護司の活動のなかで、人は最初から犯罪者ではなく、取り巻く環境によって巻き込まれてしまう、社会の被害者であるという思いが強くあった。京都府更生保護女性連盟の事務局長をしていた頃、会員数の減少と高齢化という課題を前に、支援を必要としている少女たちと何か力になりたいと思う支援者たち、その双方を「地域」という場を使ってマッチングしていくことができないか。地域こそがその受け皿として機能するべきではないか、と社会全体での更生保護の在り方を考えるようになった。その頃、瀬戸内寂聴さん村木厚子さんが「生きづらさをかかえる少女を支援する」ために、「若草プロジェクト」を立ち上げた。その思いに共感し、京都でも困難を抱えた少女に繋がりたいと活動を始めた。

活動の成果

2020年度
寄り添い支援(京都市再犯防止推進モデル委託事業他)
・個別支援318時間
・自立援助ホームでの体験ワーク 62回
わかくさカフェ(京都府内4カ所)
・計86回、延べ860名参加
少女主体の活動
・起業塾、活動発表等
 
当初、スタッフと少女は支援被支援の関係であったが、大学生をはじめとする少女たちが積極的に活動するようになり、国連犯罪防止刑事司法会議「京都コングレス」に出展したり、少女主体の活動拠点「わかくさリビング」開設につながった。

今後の目標

少女の居場所づくりの活動が、地域のどこでもできる活動になってほしい。そのために、活動のブラッシュアップを図る。また女性が自分の可能性を信じることのできる社会をつくりたい。

コロナ禍の影響

コロナ禍で社会的孤立や貧困、暴力被害が深刻化する中、生きづらさを抱える若年女性が増え、関わっている少女の失業やウツ、相談案件が増えたため、誰もが気軽に来るわかくさカフェやわかくさリビングを開設し、無料の食事や往復交通費の提供を行なった。また、課題を抱える少女に対しては寄り添い支援を行ない、本人の具体的な困りごとに対応した。
わかくさリビングでは、お金が必要な人に対して、短時間の就労も設定した。「ここに来たら1週間のうち2日はご飯代が助かる」、「明日の生活費に困っていた」との声や大学生からは「この一ヶ月で初めてリアルな会話をした」等の声がきかれた。

第五回 チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞 表彰式
◆日程 2021年12月10日(金)19:00開始
・プレ・トークセッション:19:00~19:30
・表彰式:19:30~20:30
・アフター・トークセッション:20:30~21:00
◆アクセス YouTubeで生配信します。参加費無料。
◆参加視聴
表彰式のご視聴・ご取材をいただける際には、公式ホームページの事前登録フォームよりお申込みください。
事前登録を頂いた方に、配信先のURLをメールでご案内いたします。
https://forms.office.com/r/Z5mkS2uXSh

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