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【散文】風車ときたら、語りたい〜シロクマ文芸部〜

風車ときたら、ちょっと語りたい。
粉挽きが得意な木製の4枚羽根じゃなくて
稜線に並ぶロボチックな3枚羽根じゃなくて
空っ風吹く荒野で音立てて回っている
ちょっと錆びてるのがイカしたアレだ。
Windpump
その名の通り井戸水組み上げる用風車。

私たちは古いアメリカ的だと感じるけど、
もちろん世界中にあると思う。

これは灌水用。
今や蛇口をひねれば水は出るから
もはや家庭では無用の長物、懐かしきもの。
まあ、農業用に改良されて現存するけど
アメリカ人的には郷愁を誘うアイテム。

カートゥーンにもよく登場する。
Courage the Cowardly Dog とか
Scooby-Doo とか。
こんな感じの。

ブリキのおもちゃにもなっている。
いつも眺めては買えずじまいだったけど、
そろそろ買うかなあと思ったり。
庭に置くオブジェにもなっていて、
結構そそられるものがあるから、これもそのうち。
こんな雰囲気の。

郷愁=ノスタルジア。
売れ線だとは思うけど、さじ加減が難しい。
多すぎると野暮ったいし、重い。
そう、心に重い。
消し切れない何かと重なるからズシリとくるわけで
まあ、そんな痛みが良かったりするのかもだけど。

カラカラとまわる風車はその点、
ちょっと達観した感がある。
飄々として湿っぽくなく、
時々ギシギシ軋んで
どこか謎かけみたいに笑っているようだ。

それは諦めじゃないんだよね、悲壮感でも。
そんなもんなんだなって納得できる。
私にはちょうどいい。
なんとも居心地よくフィットする。

今週も思う存分書きました。
楽しかったです。
小牧さん、ありがとうございました!

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