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キャリアコンサルタントの仕事

私は、若年者の就職支援を主にしているのですが、驚いたことがあります。
最近の若者は(←あえて言ってます)、セミナーやガイダンスをするとき、持ち物に筆記用具と言わない限り持って来ないことです。
何も言われなくても筆記用具は必須と私は思っていたのですが、最近の傾向は違うようです。
昨日も、ある高校に行きましたが、筆記用具をってきたのは10人中2人だけでした。
もし若年者支援をする方が居たら、頭の片隅に入れていただくと良いかもしれません。


さて、私、キャリアコンサルタント養成講座の講師をしているのですが、「資格=仕事」と考えている人が多くいます。

キャリコンサルタントは、名称独占資格

キャリアコンサルタントの仕事は、名乗らなければ誰でも行うことができます。
弁護士や税理士、社会保険労務士などの士業の独占業務資格とは違うのです。

さらに、国家資格の中では比較的簡単に取得することができます。
前回の第20回の試験の合格率は51%でした(学科・実技同時合格)。
よって、養成講座を受講して受験資格さえ手に入れれば、あとは試験対策を頑張れば資格取得は理論上2回目以下で合格できます。

しかし、資格取得がそのまま仕事につながるかと言うと、そうではないのがこの資格の問題なところです。
企業の人事などでそのまま活躍できる人は良いのですが、それ以外の方は仕事の面で苦労することが多いと思います。

現に、国は令和6年度末までの10年間でキャリコンサルタント10万人計画をしていましたが、実際は6万人強程度で推移しています。
取得しやすい資格なのに、成り手が居ない。
これはなぜかと言うと、5年ごとの資格更新で10〜20万円ほどの費用がかかるのですが、それに見合わないために「更新しない」人がたくさんいるからです。

「見合わない」=「仕事がない」

企業・教育現場で勤めている方以外の活躍の場としては、公共事業の受託企業で委託社員もしくは契約社員として働くことができるのかなと思います。
厚生労働省の委託事業や県や市町村でキャリアコンサルタントを募集している事業はたくさんあります。

カウンセリング業務はもちろんですが、セミナーの講師をすることもあります。
一般の求職者のほかに、企業のセミナーを担当することもあるので、上手くいけば企業とのつながりから個人の仕事へつなげることもできるかもしれません。

しかし、ここでの問題はお給料です。
キャリアコンサルタントの仕事の単価は、比較的安いです。
頑張って資格取得して更新料も払ったのにお金が稼げない、となって資格を手放す人が少なからずいます。
お給料が安くて、キャリアコンサルタントに関係ない仕事をする人も多いです。

何のために資格をどう使うか?

キャリアコンサルタントは、この資格を活かしてどう稼いでいくか考えなければいけません。
そのためには、何をのために活動していくか?目的や目標をしっかり持っていないと心が折れます。
お金のためだけではなく、誰のために何をどうしたいか?

ちなみに私は、若年者が就職をスムーズに進められるようにカウンセリングやセミナーで支援したいです。
就職に対して不安ばかりだった若者が、何かに気づいて表情が明るくなったとき、私はこの仕事をしていて良かったなと思います。


今日は、キャリアコンサルタントの仕事についてお話ししました。
暗い話になってしまいましたが、キャリアコンサルタントになって良かったと思うことはたくさんあります。
次回は、「キャリアコンサルタントになって良かったこと」についてお話ししようと思います。
キャリアコンサルタントを目指すすべての人が活躍できますよう、いつも応援しています。

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