CCÉジャパン 創立30周年記念 ~30年の歩みとお祝いメッセージ~
こんにちは!CCÉジャパン(アイルランド音楽家協会 日本支部)です。
CCÉジャパンは、おかげさまで2021年に創立30周年を迎えました。
これまでのCCÉジャパンの歴史と、30周年に寄せて歴代会長や国内外の皆さまよりいただいたお祝いメッセージをご紹介します。
◆CCÉジャパン 30年のあゆみ◆
*CCÉジャパンの創立から現在の活動
CCÉは「Comhaltas Ceoltóirí Éirean(アイルランド音楽家協会)」の略で、アイルランドの伝統音楽・ダンス・言語等の文化を未来に繋げるため、活動を行っている非営利団体です。
1950年代初頭に本国アイルランドで創設され、本部はダブリンにあり、支部はアイルランド国内のほか、米国やオーストラリア等世界中にあります。
アジア唯一の支部である「CCÉジャパン」は、1991年に創設。
支部として認められるためには、定期的に伝統音楽のクラスを開催しているという活動実績が必要なので、日本在勤だったアイルランド出身のエーモン・オクイヴさんと現CCÉジャパン会長の山下が中心となり、講師のリクルート活動から始めました。
しかし、当時日本にはアイリッシュ・パブも無く、アイルランド音楽についてもそれほど知られておらず、インターネットも今ほど普及していなかったので情報交換もたやすくないという状況でした。
そんな中、時々アイルランド音楽の演奏があった中目黒の英国料理店で、演奏していたディビッド・ハッチャーさん、そして、ダンス指導ができるオーストラリア人のトニー・グレイアムさんに巡り合い、ティン・ホイッスル、バウロン、ケーリーダンスのクラスを開始。日本支部開設を本部に申請して、創設に至りました。
その後も音楽・ダンスの定期的なクラスに加え、国内外でのイベントへの参加や、海外からのゲスト講師を迎えてのワークショップやケーリーの開催など、歴代会長を中心としたコミッティ役員が試行錯誤しながら、創設から今日まで音楽やダンスなどを楽しむ場を築いてきました。
2020年からは、世界中がコロナ禍に見舞われ対面での活動が難しくなったこもあり、オンラインによる講座・交流会や、セッション動画の制作、「フェーレ・トーキョー」のオンライン開催など、オンラインでの配信にも積極的に取り組み、首都圏以外や海外の参加者との交流も増え、音楽とダンスを通したつながりの場がバーチャルでも広がりました。
*St. Patrick's Day Parade と I Love Ireland Festival
3月17日は、5世紀にアイルランドへキリスト教を広めたアイルランドの守護聖人「聖パトリック」の命日で、その功績を讃えアイルランドでは祝祭日となっており、アイルランドのシンボルカラーの緑色をのものを身につけて盛大にお祝いをします。
この祝祭日やその前後の期間には、アイルランド国内のみならず世界各地でパレードやお祭りが行われ、世界中が緑色に染まります。
日本でも、現在ではこの日の前後の週末などに全国各地でパレードやお祭りが行われていますが、1992年、Irish Network Japan(INJ)により、日本で初めて東京・六本木で開催されました。東京でのパレードは翌年より場所が表参道へ移りましたが、CCÉジャパンはこの東京でのパレードに初回の1992年から参加しており、毎年恒例のイベントとして、お祭りに欠かせない音楽とダンスを披露しています。
また、2014年から表参道のパレードと同日(2017年以降は土日の2日間)に代々木公園で開催されているお祭り「I Love Ireland Festival」は、イベント立ち上げ時にCCÉジャパンも実行委員として携わり、表参道パレードと共に3月の大切なイベントとして、特設ブースやステージでアイルランドの音楽やダンス、文化の魅力を、来場者の方々にPRしています。
パレード、I Love Ireland Festivalとも、2020・2021年はコロナ禍により中止を余儀なくされましたが、また開催できるようになり、みんなで楽しくお祝いできる日が来ることを願っています。
*Féile Tokyo(フェーレ・トーキョー)
毎年8月にアイルランドで行われている世界最大のアイルランド伝統音楽・歌・ダンス・言語の祭典、フラー(正式にはFleadh Cheoil na hÉireann フラー・ヒョール・ナ・ヘーレン)。
フラーはCCÉにより60年ほど前から開催されており、メインイベントはコンペティション(本選)で、現在活躍するアイルランド伝統音楽のミュージシャンのなかには、このコンペの歴代チャンピオンである方も多数います。
このコンペ本選に参加するためには地方予選を通過しないといけないのですが、日本から参加する場合には、まずアイルランドの地方予選にエントリーしなければならないという関門がありました。
アイルランド以外の国でも支部や地方で予選を行っている国はあるため、日本でもいつか予選を行いたいという希望を温めてきました。
2015年6月パット・マーフィー・ウィークエンドの期間中、非公式のケーリーバンドコンペティションを開催。これを叩き台として、2016年に、日本でのフラーの実施を本部に提案し、「フェーレ(お祭り)」の名称でイベントの開催が認められました。審査員として、オシーン・マクディアマダ氏に来日を打診したところ、快諾を得ることができ、初開催が決定。それから「フェーレ・トーキョー」は毎年の恒例イベントとして開催、2018年にはダンスコンペも加わりました。
日本でのコンペ予選を通過してアイルランドに渡り、フラーに参加したミュージシャン、ダンサーは、地元のセッションや特別番組への出演などでも、毎年注目を集めています。
フェーレ・トーキョーは、コンペ以外にも、ワークショップ、コンサート、バザーなどだれでも楽しく音楽やダンスを体験することができる企画を提供してきました。
こちらも2020・2021年はコロナ禍により例年通りの形での開催は叶いませんでしたが、2022年は6月に早稲田での開催を計画しております。どうぞお楽しみに!
◆CCÉジャパン 30周年のお祝いメッセージ◆
2021年11月20日、CCÉジャパンの30周年記念イベント「Afternoon Craic」を開催しました。
イベント内で上映しました、CCÉジャパン歴代会長と国内外の皆さまよりいただいたお祝いメッセージを、こちらでもご紹介させていただきます。
*CCÉジャパン 歴代会長からのメッセージ
*国内外の皆さまからのメッセージ
オシーンとサマンサからは、以下のメッセージと写真をいただきました。
皆さま、温かいメッセージをありがとうございました!
CCÉジャパンの30年間の活動にご支援、ご協力いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。
これからもCCÉジャパンをどうぞよろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?