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2022年1月の記事一覧

ローレライ

 車のヘッドライトがカーテンの隙間から部屋の中へ忍び込んでくる。照らされた天井がその光を受けて白く揺らめくので、まるで水底にいるみたいだ。
 魔法は使えないけれど、魔法のような言葉なら持っている。

 ローレライ。

 そっと呟き目を閉じれば、今夜も君に逢えるような気がした。毛布を引きずり上げ、僕は目を閉じる。
 いち、に、さん……数えて。数えているうちに眠りに沈んで。そして僕は、君を探すんだ。

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