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年齢別ランキングから見えたブランドコンセプトとの関係性🍨

夏本番となり、アイスのおいしい時期になりました!
ちなみに、ブラックコーヒーにバニラアイスを乗せてフロートにして食べるのが筆者は大好きです。
フロートにしたり、フルーツと一緒に食べたりと楽しみ方が様々あるアイスですが、アイスメーカー各社のブランドコンセプトもアイスの楽しみ方だけでなく「日常のランクアップ」や「素材を楽しむ」など様々です。
そこで今回は、各社のブランドコンセプトと実際の購入者層の関係性を、購入点数のランキング形式でお届けします!
ランキングは全性年代と性別区切りの2つで見ていきます。

アイスでクールダウン部門

部活動の帰りに友達とコンビニへ寄り道したとき、仕事でヒートアップして一息つきたいとき、クールダウンのためにアイスを買っていた方もいるのではないでしょうか。
2019年に実施されたアンケートでは約30%の人が「疲れたとき」・「クールダウンしたいとき」にアイスを食べると回答しました。
(引用:https://www.icecream.or.jp/biz/research/pdf/hakusho2018.pdf)
ここでは特に男性の10-30代に人気だった、「クーリッシュ」と「アイスボックス」のコンセプトとランキングを見てみます。

6/23からオンエアされたクーリッシュのCMでは「クーリッシュでいきかえる~」がコンセプトとなっており、運動・お仕事・遊びなどの休憩に一口食べてリフレッシュ、といったイメージがコンセプトから思い浮かびました。蓋もついているため少しずつ食べられたり、飲み口に直接吸い付くため食べこぼしのリスクも少なかったりと、小さいお子さんや高齢の方でも食べやすいところが幅広い年代で上位にランクインした理由ではないでしょうか。

また、アイスボックスは成分にナトリウムやビタミンCなどが含まれており、まるでスポーツドリンクのようなアイスです。パッケージにも「体を動かした後に」と書かれている通り、火照った身体のクールダウンやスポーツドリンクの代わりに水分補給ができることをコンセプトとして謳っており、部活動などで身体を動かす若年層の順位が高いのも納得できる結果なのではないでしょうか。

コンセプトは”クールダウン”という点で近しいものの、食べるシーンや効果がコンセプトに入っていることで、購入の際の判断材料にもなるのではないかと感じました。

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(引用元:https://www.cccmk.co.jp/columns/cccdata13)

自分のためのアイス部門

過去に実施されたアンケートでは、女性はプチ贅沢のひとつとしてスイーツを食べる傾向があるという結果がありました。(引用:https://www.nisshin-oillio.com/report/report/images/no17/110808_2.pdf)
30―40代の女性は、出産や子育てで自分にかける時間・お金が減少する傾向にありますが、子育てが終わりに近づく50代になると、“自分のための消費”が復活してきます。その傾向が見えるのが、6位の「ハーゲンダッツ」と26位の「SUNAO」です。

「ハーゲンダッツ」のミニカップはアイスの中では高級な300円と高価格帯で、特別な日の「贅沢」やストレスを発散したい日の「自分へのご褒美」などのアイスとして購入される傾向にあります。ブランドサイト内でも「日々の生活をちょっとステキにランクアップしてくれるご褒美」とあるように、やはりハーゲンダッツは「贅沢を感じさせてくれる」アイスブランドといえるでしょう。

また「SUNAO」のコンセプトとして「体に気を配りながら100%食べることを楽しめる カラダにやさしいアイス」と謳っており、糖質が控えめであったり、食物繊維を多く含んでいたりと、健康を意識した商品となっています。価格も170円前後と少々高めではあるものの、「スイーツで癒されたいけれど、健康でありたい」という気持ちに寄り添っているブランドのように感じました。

価格帯やブランドコンセプトの方向性の違いはありながらも、ライフステージの変化にブランドが密接に関わっていることが今回の分析で見ることができました。

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(引用元:https://www.cccmk.co.jp/columns/cccdata13)

いかがだったでしょうか。購入者の性別や年齢を区切って見るだけでも、消費者の行動や環境の違いを見つけることができるのはデータ分析の楽しいところではないでしょうか。
CCCマーケティングのコラムサイトにも本データに基づいた分析結果が掲載されております。トライアル&リピートなど別の角度での分析も実施しておりますので、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
https://www.cccmk.co.jp/columns/cccdata13

本参照データ概要
・データ期間:2020/06/01 – 2020/09/30
・抽出元:多種多様なTポイント商圏内の日用品・食料品カテゴリの購買
・対象者:全国・15~69歳の男女