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忘れられない、核心を突く一言。

「関口さん脱退」の知らせを受けたのは、中学一年生の冬でした。
チェッカーズファンの友だちは私にこう言いました。

「もう、C-C-Bも落ち目だね」

・・・なんて嫌なこと言うんだ!!
一瞬というかしばらくムッとしていた私でしたが、返す言葉はありませんでした。

関口さんが抜けてしまったら、そのあとはどうなるんだろう。
ひとことでいえば、「不安」でいっぱいでした。

なので、4人体制になってからより一層、私の推し活は盛んになりました。
もう、めいっぱいにC-C-Bが大好きでした。

でもその裏側で、だんだんと時代は変化していたのです。
次第に昭和末期の音楽シーンも様変わりしつつありました。

解散のニュースを聞いたのは、高校に上がってすぐでした。

・・・あぁ、本当になっちゃった。
あの子、頭よかったし。予知能力でもあったのかな。
そんなふうに考えて、現実逃避したりしてしました。

彼らが解散を決めた理由は、そのときの彼らにしか分からないこと。
ただそういうタイミングだった、ということでしょう。
解散から30年以上も経っていて、今ではよい思い出です。

それでも、あの言葉に今でもチクリと嫌な感じを覚えるのは?
あのときすでに、あの子と同じ考えだったからじゃないかしら。

気づきたくなかったのに、核心を突く言葉で一気に現実をみせられたからじゃないかしら。

そんなこともあったなぁ・・・。
昔のことをいろいろと思い浮かべている、雨の午後です。